今村ゼミ
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今村ゼミとはこんなゼミです
■ゼミの内容

ソーシャル・キャピタル
−信頼とつながり回復のための人づくり−


 これはゼミで研究しているテーマの一つであり、またこの運営方針の一つでもあります。 それは、これからのさまざまな政策を実現するにあたって、この「ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)」の形成がとても重要だからです。ひとことで言うと、人と人とのつながり、およびそこから生じる信頼やお互いさまといった規範を指していいます。

 これまで経済学は、物的資本(機械や設備など)と人的資本(教育や訓練)だけを生産性を向上するものとしてあつかってきましたが、いま「信頼とつながり」が経済社会全体の生産性を向上させるということに正面から取り組むようになりました。


ゼミの共通研究テーマ  
ーソーシャル・キャピタルと経済格差ー


 これまで一貫してひとや組織の問題に取り組んできた今村ゼミの学生たちはいま、「ソーシャル・キャピタルと経済格差」という大きな難問にチャレンジしています。「格差社会」の現状をよく調べてみると、人との信頼やつながりをより多く持っている人の方が、より経済的な成功を得ることがわかってきたのです。

 どうやら格差の発生とソーシャル・キャピタルの蓄積との間になにやら関係があり、このソーシャル・キャピタルを、地域・企業から日本の国全体に回復させていくことで格差の解消につながるのではないかという強い問題意識に突き動かされて、学生諸君は文献を読んだり、データを集めたり、インタビューをしたり、お互いに議論をしたりしながら、学生諸君独自の手による総合的な政策提言の作成に取り組んでいます。すると、ゼミの中にまたお互いの信頼やつながりといったソーシャル・キャピタルが自然にできあがってくるのです。


ディベートで政策提言の是非を検討する
−生きた学習のきっかけづくり−


 ゼミ生諸君のこのような日常の研究成果は、ただ書き上げたり言い放したりして終わりなのではなく、ディベートという共通のルールのもとにお互いの政策提言について議論をしあいます。肯定と否定にわかれてグループごとにチャレンジするディベートは、ゲーム感覚でいつのまにか熱を帯びてきます。そして、そのゲームの勝者を決定するのも学生諸君によっておこなわれ、ジャッジ(審判)にあたった学生諸君もまた責任重大で、とても貴重な経験をすることになります。
 

 もしかしたら最も貴重な経験をするのは、ディベートで負けたチームの諸君かも知れません。失敗からこそ学ぶものが多いのはご存じの通りで、自分たちのチームの敗因をしっかりと分析して、悔しさをバネにしっかり鍛え直してチャレンジすると、その先に必ずゴールがあることを実際に経験するからです。




■このゼミで身につく能力とは?

4月の新学期スタートと同時に教員からのオリエンテーションではじめられますが、ちょうど精密に編み上げられたじゅうたんのように1つの大きなデザインの意図を持って詳細に作り上げられています。その年間を通して学べる能力を紹介しましょう。

<ソシアル・スキル>
人間関係を良好に構築して、自分自身の目的を達するための能力。

<キャリア・コンピテンシー>
どのような状況下に対しても独自にキャリア形成ができる能力。

<コミュニケーション・スキル>
ディベートやプレゼンテーションなどの、自己表現の場を有効に活用するための能力。

<コーチング・スキル>
組織内の他のメンバーの問題解決をサポートするための能力。

このゼミにおける、各自の満足度と組織のパフォーマンス両方を同時に高めるために必要な多面的な能力の開発という精神です。

夏のゼミ合宿、冬のディベート大会という、それらを実践的に活用して磨きをかけるチャンスを経て、即戦力としてのパワーを身につけていきます。


■今村ゼミのいいところ

@社会で大いに活躍している大量のOB・OGの方々との縦のつながりがある

 今村ゼミでは、すでに500人近くのOB・OGが各方面で活躍しています。OB・OG会やディベート大会などに頻繁に足を運んでいただくので、凄く親しみが持てると思います。そして、実社会での体験談などを中心に、私たちが迷った時に貴重な道しるべを示して頂いています。これほどに身近に接してくれる方々はいません。就職活動においても、非常にいい相談者になれます。OB訪問した会社へ見事内定を獲得した人もいます。今村ゼミでは、横のつながりはもちろん、縦のつながりも大切にしています。

A人生の楽しみ方を充実させるノウハウに溢れている
   
 今村ゼミは、毎週のゼミ活動、合宿やディベート大会などの正規のイベントの他、随時、社会・経済の現場に触れる機会を用意しています。また、社会人・卒業生を講師に招いての特別ゼミなど、さまざまな刺激にあふれた機会を用意します。その刺激をどう生かすかは一人一人にお任せします。こんな「硬め」のゼミ活動に全員が懸命に取り組むことはもちろんですが、休み時間になるとみんなでお喋りしたり、講義時間外にはゼミの仲間同士でイベントを企画したりして、時には先生もふつうのメンバーとして参加するなど、分け隔てのない和気あいあいとした雰囲気なのが大きな特徴です。
 いまのうちから、「仕事」(Work)と「生活」(Life)のバランスのとれた人生を楽しむためのノウハウを、大いに蓄積させていきましょう。

Bとにかく昔から個性豊かなゼミ生が多い
 
 したがって、今村ゼミは、設立当初から個性豊かな人たちがそろっているのが特徴です。一人ひとりの個性を生かすことを大切にしている先生は「素材の良さを生かすのが名シェフ」などと言ってますが、個性豊かなメンバーにかこまれて、お互いに切磋琢磨しあっているうちに、自然に自分の個性がわかってきて、いつのまにか自分の輝かせ方がわかってくるというのが事実のようです。



参考資料:ディベートについて(PDFファイル)