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2009年度の総合政策学科「環境の制度と政策」、「廃棄物政策」 講義は信澤由之講師が担当します。同年度、山谷教授は大学院経済学研究科経済学専攻に新設された「環境学研究コース」で「環境政策」研究指導(通年)、学外専門家によるオムニバス講座「環境と社会経済」(春学期)のコーディネーター、学部4年ゼミ生の卒論指導(通年)にあたります。
「環境政策研究指導−環境問題に経済的手法は有効か」(担当者・山谷修作)
 経済学専攻環境学研究コース
 開講期間:2009年度通年

目的・内容

 政府・自治体の環境政策を経済学の視点から体系的に理解できるようにすることを目的とする。春学期に「環境の制度と政策」、秋学期に「自治体の廃棄物政策」を取り上げる。春学期には、環境保全の制度と政策について学び、自治体の環境政策に関する理解を深める。まず外部不経済など環境経済学や自治体環境政策の基礎知識を修得した上で、環境負荷軽減をねらいとした政府・自治体の各種政策手法について分析・評価をおこなう。秋学期においては、自治体によるごみ減量・リサイクル推進への取り組みのあり方について、事例分析を中心に検討し、自治体の廃棄物政策に関する理解を深める。
<達成目標>
 環境経済学の基礎知識の上に、制度的な枠組みをふまえつつ、環境政策を分析・評価し、提案できることを授業の到達目標とする。
スケジュール

第1回 自治体環境行政の基礎知識

第2回 環境行政とNPOの役割

第3回 環境外部性の理論

第4回 循環型社会をめざした経済的手法の制度と政策

第5回 容器包装と生ごみのリサイクル政策

第6回 デポジットシステムの実践活動とその教訓

第7回 奨励的施策の実施状況とその課題

第8回 マイバッグ持参推進施策の実践とその効果

第9回 路上喫煙対策の手法とその効果

第10回 温暖化対策と省エネ・新エネ対策

第11回 交通環境対策

第12回 都市の水問題

第13回 都市の下水道

第14回 廃棄物政策の基礎知識

第15回 ごみ減量・リサイクル推進の公共政策手法

第16回 ごみ有料化施策の展開と実施状況

第17回 ごみ有料化施策の制度運用と効果

第18回 韓国のごみ減量・有料化施策

第19回 ごみ有料化の事例分析その1

第20回 ごみ有料化の事例分析その2

第21回 ごみ有料化の事例分析その3

第22回 戸別収集の効果とコスト

第23回 不法投棄・不適正排出対策

第24回 都市の事業系ごみ対策

第25回 産業廃棄物対策

第26回 レジ袋削減対策

指導方法

1. 
講義は、パワーポイントを用いておこなうが、画面のコピーを毎回配布する。
2. 
講義担当者の講述中も、随時質問可能とする。
3. 
環境政策の範囲の中で、受講生の関心に沿ったテーマのもとでレポートをまとめてもらう。
成績評価の方法・基準

 出席状況、レポート、発表、研究意欲を総合的に判断し、授業の到達目標に照らして特に優れた成果が上がっている場合にS、優れた成果が上がっている場合にA、努力して目標を理解した成果が上がっている場合にB、目標に対して最低限の成果が認められる場合にC、最低限の成果が認められずさらに努力・改善を要する場合にD、の成績を与える。

参考書

日引・有村『入門環境経済学』中公新書(780円+税)
細田・横山『環境経済学』有斐閣(2100円+税)
山谷修作『ごみ有料化』丸善(2200円+税)


「環境と社会経済―社会経済の中の環境問題を考える」(コーディネーター・山谷修作)
 経済学専攻環境学研究コース
 開講学期:2009年度春学期
 講義形式:外部講師によるオムニバス講義

目的・内容

 現代の社会経済が直面するさまざまな環境問題に対してどう取り組むか。環境経済学の専門研究者、本学大学院で博士号を取得したOBの環境リサーチャー、住民とともに地域の環境問題と格闘するNPOリーダー、国や先進自治体の環境行政担当者から、それぞれの立ち位置からの環境問題への理論的または実践的な取り組みについて講義してもらう。活発な討議を期待する。
<達成目標>
1. 
現代の社会経済の中におけるさまざまな環境問題とその対策のあり方について知見を深める。
2. 
さまざまな環境問題に対する経済学的な接近方法、市民団体の草の根的な取り組み、行政による体系的な取り組み、それぞれについて理解を深める。
スケジュール

 毎回、環境分野に精通した学外の専門家や実務家、活動家がそれぞれの得意分野、活動分野の環境問題とそれへの取り組みについて講義する。講義終了後、質疑応答、意見交換を行う。

指導方法

 多彩な学外講師による講義、および講義内容に関する質疑応答、感想文の作成を中心に授業を進める。

成績評価の方法・基準

 出席、感想文、討論参加度、学修意欲を総合的に判断し、到達目標に照らして特に優れた成果が上がっている場合にS、優れた成果が上がっている場合にA、努力して目標を理解した成果が上がっている場合にB、目標に対して最低限の成果が認められる場合にC、最低限の成果が認められずさらに努力・改善を要する場合にD、の成績を与える。

テキスト・参考書

 用いない。


[ゼミ風景]
 
ゼミの学修テーマ
 生ごみリサイクル、容器包装リサイクル、レジ袋削減、ごみ有料化など、ごみ減量とリサイクルの環境政策について学んでいます。
ゼミのリサーチワーク
 ゼミのテーマは、環境問題を経済学的視点から議論すること。ごみの削減やリサイクルにしても、経済合理性を抜きにして論じることはできない時代になってきました。ゼミ生は、主に地方自治体のごみ減量・リサイクル政策について学んでいます。
  ゼミ生はまず、外部性の経済理論、ごみ問題の政策手法、循環型地域社会づくりに関する制度、拡大生産者責任などの基礎知識を身に付けることを求められます。その上で、減量効果を上げた先進自治体のごみ有料化や資源化の政策、自分の住んでいる町のごみ減量政策、広域的な資源化の取り組みなどについてリサーチを行います。
  調査は、インターネットや専門雑誌、政府・自治体資料を使って行いますが、時には行政の担当者に直接会ってヒアリングを実施することもあります。調査結果については、施策の特徴・効果・課題の分析・評価を行ってレポートにまとめ、パワーポイントを使ってプレゼンテーションを行います。この調査研究の成果は、最終的に卒論としてまとめることになります。
  自治体行政に関心を持つゼミ生が多く、ゼミからほぼ毎年自治体に就職する学生が出ています。2008年度には、4年生のゼミ長が関東地方のある政令指定市に就職内定しました。
3年生ゼミ長からのメッセージ

私たちの出したごみは、一体どこへ行くのでしょう。そのことを考えるゼミです。初めてのゼミの時に、学生たち一人ひとりの出身地のごみ処理について、先生が本人たちよりも詳しく解説したため、みんな驚いていました。
先生は話が面白い人で、ゼミの雰囲気はとても明るいです。このゼミのテーマは環境政策ですが、ゼミ生たちの環境意識は高く、女子はほぼ全員がマイエコバッグ、マイ箸持参です。私が今調べているのは、レジ袋の有料化問題ですが、調査を通じ、私自身が物事をより多角的につかむことができるようになったと感じています。将来は出版社に入って、子供たちに農業・食育の大切さを伝える仕事がしたいと思っています。

(東洋大学経済学部「ゼミのはなし」2008年、より一部転載)
課外活動

 山谷ゼミでは、NPOと連携して、環境保全活動にボランティア参加しています。2004年2月には、NPO法人『環境ネットワーク文京』や文京学院大学学生と一緒に、本郷三丁目交差点周辺において「歩行喫煙NO!キャンペーン」に参加しました。このキャンペーンの効果を調べるため、キャンペーンの前後2日間にわたって歩行者数、歩行喫煙者数、ポイ捨て吸い殻数を計測しました。このとりまとめは山谷研究室で行われ、歩行喫煙率でも、ポイ捨て吸い殻数でも、かなりの抑制効果が確認されました。その実績をふまえて、2004年11月には実施地点を5ヶ所にふやしてキャンペーンを実施しました。山谷研究室でとりまとめた報告書をこのホームページに掲載しました。
  2005年度は10月に、「環境ネットワーク文京」と一緒に護国寺駅周辺で「歩行喫煙NO!キャンペーン」を実施しました。
  他大学が参加した他地点でのキャンペーンも含め、山谷研究室でキャンペーンの効果等についてとりまとめました。

  2006年度は10月下旬から11月上旬にかけて、飯田橋・水道橋地区で実施された「歩行喫煙NO!キャンペーン」に参加しました。キャンペーンの効果については山谷研究室に所属する信澤由之研究員がとりまとめました。

 
2004年2月実施の調査結果を見る
参加ゼミ生の感想文を見る
2004年11月実施の調査結果を見る
2005年10月実施の調査結果を見る
2006年10-11月実施の調査結果を見る
 
 
[キャンペーン活動]



 2004年7月2日には、NPO法人「生ごみリサイクル全国ネットワーク」の主催で文京シビックホールにおいて開催された第9回生ごみリサイクル全国大会の受付や会場運営などのお手伝いをしました。この大会では、山谷教授がシンポジウムのパネリストや分科会報告者を務めました。
 このほか、多摩ニュータウンリサイクルセンター、清掃工場など、各種施設の見学なども行っています。2004年度の夏期研修会は、3年生・4年生のゼミ生が参加し、鬼怒川パークホテルで開催しました。
 2005年11月4日の学園祭(白山祭)では、「人とお酒のイイ関係」デモンストレーションをゼミイベントとして実施しました。このイベントは、アサヒビール株式会社、NPO法人環境ネットワーク文京、東洋大学現代社会総合研究所との共催で行いました。6号館の教室を使用した会場では、酒の飲み方やアルコールの体内代謝などに関する講義(アサヒビール担当者)、アルコール・パッチテスト、パネル展示、クイズ・景品提供(ゼミ生)、など楽しみながら酒とのつきあい方を学べる仕掛けを用意しました。参加者は約80名でした。

 
  [人とお酒のイイ関係イベント]



 2007年11月、ゼミの4年生が卒業論文作成のための調査活動として、埼玉県寄居町にある「彩の国資源循環工場」の資源化施設を見学、ヒアリング調査をしました。オリックス資源循環(株)に勤務するゼミの卒業生の方に視察の取り計らいをしていただきました。
 
 
[埼玉ヤマゼン(手前)とオリックス資源循環
のリサイクル施設]
[オリックス資源循環の
サーマルリサイクルプラント]



2008年6月、ゼミの3年生が文京シビックセンターで開かれた文京区環境月間の催しを見学し、東洋大学国際観光学科松園ゼミの展示ブースでカーボンオフセットの取り組みについて意見交換しました。同ゼミは毎年フィジー島でホスピタリティの研修をしますが、研修旅行に伴うCO2の排出をマングローブ植樹活動によりオフセットする取り組みを実践しています。
 
 
[山谷ゼミ生と松園・山谷教授(於・展示ブース)]

 


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