東洋大学生命科学部生命科学科

分子神経生物学研究室

研究テーマ

1. 樹状突起スパイン内アクチン細胞骨格タンパクの働きに関する研究

シナプス後部構造を含む樹状突起スパインの構造はアクチン細胞骨格によって支えられています。当研究室では、学習記憶やアルツハイマー病による認知機能障害との関連の深い「ドレブリン」というアクチン結合タンパクに着目し、スパイン内でドレブリンと相互作用する他のタンパク質を探索するとともに、スパイン内でのドレブリンのはたらきを研究しています。

テーマ1

2. 長期記憶に関わる転写因子のはたらきに関する研究

一度覚えたら一生涯忘れない長期記憶は新たなタンパク合成と脳内の構造変化を必要とし、核内でのダイナミックな遺伝子発現を調節している転写因子のはたらきに支えられています。

転写抑制因子 Inducible cAMP Early Repressor(ICER)は、遺伝子の転写を抑制することで長期記憶の形成を抑制しています。当研究室では、ICERによって発現抑制される遺伝子を探索し、それらの長期記憶における役割を研究しています。

テーマ2

3. 精神疾患モデル動物脳におけるシナプス異常に関する研究

ヒトのうつ病やPTSDなどストレスが引き金となって発症する精神疾患や、自閉症などの発達障害の動物モデルを用いて、行動異常と脳内シナプスの形態や機能との関連について研究しています。

テーマ3