2020年6月19日 オンラインについてのメモ書き
 
新型コロナウィルス感染拡大と感染防止のため,3月から自粛生活が続いていて2020年6月19日現在,4月に配属された卒研生達はいまだキャンパスに入構できず,研究室に入ったことがないという状況です.
こんな状況ですが,今までにあったことを時系列的にまとめておこうと思います.朝の情報が夜変わる,なんてこともあったなぁ(いや,まだ過去形じゃないか).

★ 経緯のメモ

 2月4日の修論発表会,2月14日の卒論発表会は無事に終了(今思えば,発表会が実施できてホントに良かった)
 2月20日:2月29日開催予定だった理工学部10周年行事の中止連絡
 2月20日:3月14日開催予定だった学修相談会の中止連絡(あれ,そういう状況なの?)
 2月27日:3月1日に開催予定だった学部生時代の先生の受勲記念講演会の延期連絡(急激に世の中に移動制限が広まり始める)
 2月28日:大学全体の卒業式は中止.3月の教授会は代議員制とのこと
 2月28日:大学の行動指針提示.入構禁止ではないけど,念のため輪講をメールに変更(が,メールは議論できない)
 3月13日:新学期の講義開始を4月20日に遅らせるとの情報あり
 3月23日:卒業式は中止になったので,研究室で短時間集まって写真撮影.他の研究室でも写真を撮っているところがチラホラ
 3月24日:久しぶりに対面の院生輪講
 3月30日:研究室の顔合わせ(4月8日)に来られるかどうかを配属された4年生達へメールで確認.来られない人用にWebexの準備開始
 4月 1日:講義開始は4月27日で最初の一週はオンライン,GW明けから対面講義というスケジュール発表
 4月 1日:広い教室を借りて距離を開けて院生の輪講&院生に協力してもらってWeb会議システムWebexへの参加手順の確認
 4月 4日:4月6日以降4月30日までは全学生の入構禁止との方針.4月8日に予定していた顔合わせはWebexに変更
 4月 7日:東京,埼玉等に緊急事態宣言が発令(5月6日まで).長期化しそうなので院生希望者へPC貸し出し
 4月18日:東洋大学は春学期はすべて非対面との方針(ああ,そうなのね...)
 4月16日:緊急事態宣言は全国に拡大
 4月27日:オンライン講義開始
 5月 4日:緊急事態宣言の期限が一旦は5月31日までに延長
 5月21日:緊急事態宣言が多くの地域で解除され,5月25日には東京,埼玉も解除(あれ,月末までじゃなかったの?)
 6月 8日:M2のみ入構可能に(ただ,毎日申請書が必要(T_T))  
 
★ オンライン講義

早々に東洋大の今学期の講義は(緊急事態宣言が延長されても解除されても)すべてオンラインと決まりました.
ちなみに,担当講義は
 座学:「制御工学I」,「機械のための数学I(海外研修に行く先生の代理)」,オムニバスの「副専攻概論」のとりまとめ
 実験・実習:「機械工学実験II(ロボットの軌道制御)」,「機械工学序論(ゴム動力車製作)」
このうち,実験と序論はオンラインか実習かと担当者で迷っていましたが,4/18の「春学期非対面」という方針をうけて動画を使って実施することになりました.
さて,あとは担当の座学をどうするかな...考えた選択肢は,

  1. 選択肢1:Webexでのオンライン講義
    大学推奨(契約)のシステムは,CiscoのWebexです.世間ではZoomが多いとかなんとか...どうせWeb会議システムは初めてなので契約しているものを使います.ですが,研究室の学生と4月にWebexで面談をしていたらシステムが止まりました.これはCisco側の問題でした.世界的にWeb会議が急激に増えたせいかな?
    座学の担当科目は履修者が80名〜150名なので途中で止まったときの対応が想像できない.これは無理だと諦めました.
  2. 選択肢2:オンデマンド(パワポ+ナレーション)
    マイクを探して買って,副専攻概論のガイダンスを録ってみた.だ,だめだ...気分が乗らない(笑)
    そして,講義についていえば,いつも板書なのをパワポで作り直すことが難しい.メモや図が面倒だ.
    そこで,PC画面のキャプチャソフトを買って試してみた.が,これも納得いかず,結局,動画編集ソフトで編集するはめになった.
    二度手間だ...じゃあ,動画で良いじゃん.
  3. 選択肢3:オンデマンド(動画撮影)
    ホワイトボードを使って講義してカメラで撮る.恥ずかしさに目をつぶれば,これが一番良さそう.
    動画編集はこれまでイベントとかの記録動画でそれなりの数をこなしてきたので,素人レベルだけどそこそこできる,と思う.
    音声もマイクで入れるより,カメラで動画撮影の方がなぜかまともだ.
    googleドライブを使うという案も聞いたけれど,私はすでに仕事用のYoutubeアカウントを作っている.
    限定公開の仕方も同僚の先生に教えてもらったし,Youtubeは音声も動画サイズも勝手に調整してくれる.
ということで,動画撮影に落ち着いた.けれど,やはり編集は手間だ.
普段,講義室では緊張感があるし,気合いれて大きな声で話している.けれど,人がいない部屋では大きな声は出せない.で,活舌も悪いし,語尾に緊張感がない...まさか,いつもこうだったのか,私?と思いながら,コツコツ編集をする.1時間ちょっとの動画を長いときは3時間くらいかけて編集する...ここですでに対面の倍以上時間がかかっている.
そして,最後の試験(レポート)がどれくらいできるかわからないので,保険として日々のレポート点も評価にいれることに.この採点がまた大変だ.代理で担当する数学の履修者が150人もいて,制御工学と合わせて履修者がのべ330名.これ以外に実験(60名).コピー防止のために手書きのものをpdfにして提出させているので,採点も手動.「各履修者画面を開き,添付ファイルを開いて,内容を確認して,点数付けて,コメントつける」×330名は時間がかかるぞ.1科目に毎回平均2時間くらいかかっている気がする.
試験,良い方法を考えないと.採点していると学生の友達関係もうっすら見えてきているし(笑).

★ オンライン飲み会とか,帰省とか

今年の連休は,実家に帰省もできないし,ショッピングに行くこともないし,オンライン講義の準備をしていました.
基本的にネガティブな性格だけれど,小さな楽しみを見つけてポジティブであろうと心がけています.そんなわけで今回も新しい経験を楽しめるところは楽しもう!

・まず,世間で流行りの(?)オンライン飲み会を4月に友人とLINEで試してみました.楽しかったのだけど,30分経ったあたりでスマホの温度が上昇して脱落者が出ました.私のスマホも温度上昇のメッセージが出ました.初オンライン飲み会は40分でお開きになりました.
オンライン帰省もやってみました.甥のPCでは問題なくWeb会議システムで話ができましたが,親の古いPCにはカメラがついていないことが判明.浮いた帰省費用でPCを買って実家へ送りました.
研究室の新歓飲み会も4年生の提案でオンライン開催.居酒屋とかでは近くの人で話して,いくつかの小さなグループができて,それらが有機的に(笑)繋がったり,離れたりしながら場が形成されていきますけれど...これはオンラインではできませんね.とはいえ,面白かったです.今年しかできない経験ですしね!(来年は普通に集まれますように)
・機械工学序論の実習で使用する材料の箱詰め190人分をしました.院生や助手時代には学会の予稿の袋詰めとか講演会の資料の製本作業とかを研究室総出でやったりしましたが,ひさびさに大量作業仕事をしました.それも学生抜きで4人の教員で.ストロー100本,厚紙3枚,輪ゴム30個を数えて,金具,アクリル棒1袋,資料入りファイルとあわせて1セットにして,箱を組み立てて詰めるという...笑っちゃうくらい工程が多い(T_T).けれど,さすが機械工学科教員×4人.分業化と最適化がどんどん進むぞ(笑).4時間で作業終了.達成感が...疲れた.
・あとはオフラインで散歩をしています.これはむしろヘルニア改善のためですが,1人で「川越RPG」と名付けて週末の朝に歩いています.人影が見えたら角を曲がって接触を避けつつ,川越市内に点在する宝箱(山車蔵)を探すというマイルールの下,先日は10kmくらい歩きました.おかげでヘルニアはかなり良くなってきました.