2006年11月5日 山車ロボットコンテスト (もしかして裏話?)

当日までの道のり...

高校生対象に,ロボット教室を行っている.といっても,まだ2回目.給料を貰っている大学の学生以外に教えることは,いわゆる社会貢献の一環で必要なことだろう.と思うものの,半日程度の講義を行って終わり...これでは,どうも中途半端で,教える側の動機が保てない.だったら,ロボット教室の成果発表会としてロボットコンテストを行い,イベント化してしまえ! この意図は,
 1) ロボットコンテストを目標として設定することで,参加高校生のロボット製作の動機付けを行う
 2) 学祭期間中に行い,参加者だけでなく,近隣住人の方々にも楽しんでもらう&観客を増やして場を盛り上げる
 3) 川越まつりにちなんだ山車ロボットとして特色付けをする & 学外にもアピールしよう
である.一石で二鳥も三鳥も狙うぞ!と,まずは
主催者側のやる気をあげる(笑).


さて,毎度ながら( ← プロジェクト研究II機械学会イベント参照),コンテストのルールの難易度が重要だと思う.これまでに得た教訓は次の2点だ.

 1.細かなところが達成できなくても,全体的には達成できるような内容であること.(競技に必要最低限な技術は,高度ではいけない)
 2.大半の参加者が制限時間を最後まで有効に利用できること.(再チャレンジできるような内容であること)

もちろん,これまで同様,

 3.だからといって,簡単すぎてはいけない.技術的改良を加えれば,さらに上が目指せるものであること.(答えが一つではない/ゴールがない)
 4.判定基準がわかりやすいものであること.(競い合える内容であること)

といった項目も必要だ.これに,実現性や,競技の見栄えなども考えて,今回の
ルールを決定.

このルールは,実行委員で立ち話をしながら決めた.というわけで細かな経緯は省略するが,競技コートは一見してわかりやすいこと(覚えやすいこと),また製作がしやすいことを考慮し,なるべく幾何学的かつシンプルなものを目指した.
コートを囲む枠は必要だなぁ...障害物もあったほうが良いなぁ...ついでに町並みっぽいと良いなぁ...ということを考え,いくつかの案の中から「田の字」状に決定.ここで,一旦,ロボットの試作を行い,調整さえすれば行けそうだと実現性を確認する.通路の幅などを調整して,技術性を競うための得点エリアを配置.さらに,別の観点からの審査基準として,芸術性を競わせることに決定.これによって,プログラミング技術だけでなく,装飾に力を入れるという選択肢をつくり,初心者でも参加しやすいものにした.

ルール作りをする一方,実行委員長(笑)が学外審査員の依頼を出すと雑誌編集者に連絡が行き...気付けば,学外審査員が充実していました.ありがとうございました!

3月のイベントでの段取りの悪さを教訓に,今回は採点用シートを抜かりなく準備だ.

当日...

 良かった,たくさん参加者が来た(ホッ).← ロボット教室と連動した結果だな.

 おぉ,開始前から見学者もたくさん集まってきた(ウフッ).← 工学祭期間中にして正解だったな.

 あれれ,新聞社やケーブルテレビも来たぞ(エッ).← 川越市広報に連絡したおかげ,かな?

盛況でした!!準備の疲れも吹っ飛びました

何が良かったって,参加者のロボットが想像以上に動いていたこと!これにつきます.よく頑張った!楽しそうに頑張っている姿がとてもよかったです.このコンテストのために頑張ったことは,きっと参加者の良い経験になると思います.

近隣の小さなお子さんも見学に来ていました.よかったなぁ.興味持ってくれたかなぁ?

一方,こちらは,採点などの段取りを準備しすぎたせいか,当日の進行が想像以上に速くなってしまった(笑).テンポよく進んだし,参加者が多くても予定の時間に終了したので良かったけれど,審査員の方々は芸術性の採点時間が短く,かなり忙しかったかもしれません.


後日...

山川撮影分の写真(採点しながら撮ったので相変わらず下手←言い訳)のみでとりあえず学科HPを作成.当日のアルバイト学生が上手く撮ってくれたものを貰ったら増やそう.

当日,取材に来ていたプロが書いた記事を見ると...上手い.文章,HPはこう作るのか!という感じ.写真も上手いです.( Robot Watch埼玉新聞 (掲載終了) )

当日の見学者が書いてくれたアンケートの集計結果を貰った.この結果から,次回は観客の視点も考慮して「進行をもう少しゆっくりして,競技者の名前などをディスプレイなどで表示する」点も改善しよう.