2016年秋学期  
 

科目名
学年
受講人数
評価
備考
工業力学
1
99
中間テスト+期末テスト,レポート点  
工業力学
1
130
中間テスト+期末テスト,レポート点  
制御工学II
3
140
中間テスト+期末テスト,レポート点   
卒論II
4
7
輪講,平常点,中間報告 卒研
卒論I
4
1
輪講,平常点,中間報告 卒研(秋配属生向け)
制御工学特論
4
レポート 大学院生向け
・工業力学.2時間目は再履が多くて教室が一杯.ちょっと遅いかなぁと思うけれど,試験結果を見るとこれ以上速くするとついてこられない学生が増えそうかな.相変わらず有効数字の計算が理解できていない学生が多い.途中で1桁まで落として最後に3桁書くとか.一方で満点の学生もそれなりにいる.
・制御工学IIは,演習はしっかりやるけど本質を理解しようとしていない.そのせいで,パターン化した問題しか解けない.少し聞き方が変わるだけで全くできなくなる印象.ノート持ち込み可の期末試験のひどさに愕然.積分制御の利点が書けないとか,位相進みのボード線図が書けないとか,ノートにそのまま書いてあるものが書けないのは何故だ.君のノートは何のためにあるのだ?何も考えずにただ書き写しただけなのか?...そもそもルーズリーフをバラで持って来ている学生が多くてこれも愕然.それで良い点が取れるのは,全て頭の中に暗記できている秀才だよ.
・制御工学特論は,相変わらずレポートが書けない学生が多い.
・卒論は,大学に来なくなる学生が昨年にも増して多くて驚いた.例年以上に苦労した.
・授業じゃないけれど...授業料/給料に関係ない仮配属.少なくとも私は就職活動のネタ作りの手伝いをするために時間を割くわけじゃない(その機会は別にある).したがって,昨年のような状況にならないように条件付けをしたのだが,結果的に昨年と同じだった(修論で忙しい中,手伝ってくれた院生にも悪かったと思う).来年,もし受け入れるならば,最初によく意志を確認してから受け入れよう.


◆ 2016年秋学期 「工業力学」日程

内容
ポイント
授業の進め方について 評価は中間・期末テスト.レポート点を加える.
機械工学でとりあつかう力学 本講義でとりあつかう静力学の位置づけを説明する.
準備 静力学を学ぶ準備(定数と変数,座標系,ベクトル)
力のつりあい1 ニュートンの運動法則の復習.力のつりあいとは?滑車の例
力のつりあい2 分力と合力
力のつりあい3 剛体とは?剛体に加わる力とモーメント
力のつりあい4 剛体のつりあいについて学ぶ.つりあう状態=合力が0で,モーメントの和が0
力のつりあいの例題 力のつりあいに関する問題例と解説
前半のまとめと中間テスト  
トラスの解析1 トラス構造の特徴,節点法の説明
10
トラスの解析2 節点法によるトラスの構造解析の例題を解き,手法を身につける 
11
トラスの解析3 切断法の説明.節点法との違い,特徴を学ぶ 
12
トラスの解析4 切断法を用いた構造解析の例題を解き,手法を身につける
13
動力学の基礎1 位置の微分が速度,二階微分が加速度であることを理解し,微分形式を用いて運動を表現する.
14
動力学の基礎2 バネダンパ系の運動方程式の立て方の基本を身につける
15
まとめと期末テスト  


◆2016年秋学期 「制御工学II」授業日程

内容
ポイント
授業の進め方について テキストは北川・堀込・小川「自動制御工学」.
評価は中間・期末テスト.出席点は加算しない.
周波数応答とは 正弦波状の入力に対する定常応答は正弦波状の信号になる.そのゲイン(振幅比)と位相は,入力の角周波数によって変化する.
周波数応答1 周波数特性はゲインと位相で表され,それは伝達関数G(s)のsにjωを代入するだけで計算できる.(複素数演算の確認をしながら)
周波数応答2 ボード線図を描く.ゲインを対数で取ることに注意する.定数,積分,一次系のボード線図を描いてみる.
周波数応答3 ボード線図の利点について理解する.2次系のボード線図の形を理解する.
周波数応答4 高次システムのボード線図は,要素の足し合わせで描けることを理解しよう.例をいくつか
周波数特性と時間応答 ボード線図と時間応答の関係を学ぶ.折点周波数,バンド幅の定義を理解しよう.バンド幅が広いほど,速応性が良いことや,ピークゲインが小さいほど減衰が速いなどの関係などを理解しよう.レポート課題
周波数特性と安定度 ボード線図から分かる閉ループ系の特性であるゲイン余裕,位相余裕を理解する.その基礎にNyquistの安定判別の考え方があることを理解する.
演習と解説 レポートの課題を中心に解説
中間テスト  
10
中間テスト解説と制御系設計1 中間テストの解説と制御系設計の流れの説明
11
制御系設計2 定常(位置)偏差,過渡応答の改善の例
12
制御系設計3 位相進み補償,位相遅れ補償を用いた安定度の向上
13
制御系設計4 PID制御の各要素の特徴の説明
14
演習 制御系設計の演習の解説
15
現代制御理論の導入 古典制御理論と現代制御理論
 
期末試験 定期試験期間内(50分)
再試験 80分
 

◆ 2016年秋学期 「制御工学特論」 授業日程 関連ページ

内容
ポイント
授業の内容について テキストは特になし.レポートを何度か出してもらう.
制御の目的と設計手順の概要 現代制御と古典制御の違いを説明する.
Matlab,Mathematicaシミュレーション紹介
状態空間表現 現代制御理論でのシステム表現を学ぶ
状態方程式の解 状態方程式の解と,システムの応答を理解する
安定性 状態方程式にもとづいた安定性の定義
出力フィードバック制御 状態を用いたフィードバック制御則と極配置について学ぶ
可制御性・可観測性 制御できるシステムかどうかを表わす指標である可制御性と,入出力から内部状態が推定できる指標である可観測性について学ぶ
状態フィードバック 状態フィードバックについて学ぶ.評価関数にもとづいた最適制御(最適レギュレータ)について学ぶ
オブザーバ 入出力から内部状態を推定するための同一次元オブザーバについて学ぶ
オブザーバを用いたフィードバック オブザーバを用いたフィードバック系の設計とシミュレーションを行う
10
サーボ系 目標値に追従させるサーボについて学ぶ
11
簡単な非線システムの制御 簡単な例を通して,線形近似と厳密な線形化手法を用いた非線形システムの制御則設計を学ぶ 
12
極と応答の関係を調べる シミュレーションを行なって,システムの極と応答の関係を調べ,レポートにまとめる.
13
コントローラ設計(設計演習)1 各自レポート作成
14
コントローラ設計(設計演習)2 各自レポート作成
15
コントローラ設計(設計演習)3 各自レポート作成

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