2006年秋学期  
 

科目名
学年
受講人数
評価
備考
行列と行列式
27
中間テスト+期末テスト合計点  
行列と行列式演習
39
出席点+小テスト(4回)合計点  
プロジェクト研究II
137
ロボット製作+レポート 5人で担当
プロジェクト研究IV
90
出席点+発表 5人で担当
制御の基礎
90
中間テスト+期末テスト,レポート点  
機能ロボティクス実験I
91
出席点,レポート 5人で担当,テーマごとに分かれて実験
 ・行列と行列式はテキスト2章までで,従来どおり.ただし,授業回数が多かったので,連立方程式の解法,擬似逆行列,最小二乗法なども説明(試験範囲外).
 ・プロジェクト研究IIは,昨年から少しコースを変更.しかし,まだ,第一,ニ走者と第三,四走者の難易度の差が大きすぎると感じた.教員は5名の担当だったが,欠席が目立ち,実質的な担当は3名だった.特にロボット製作という内容なので,他のプロジェクトと違って教員の専門分野も考慮すべきだった.適した3名がいれば十分.
 ・プロジェクト研究IVはようやく足並みが揃ってきて,各自作業ができる環境に.面白そうである.来期はもう少し早めにすべきだろう.また,個人評価をするためにレポートが必要だろう.こちらは,教員5名は適切かな.また,いろいろな分野の教員が入っているほうが望ましい.
 ・制御の基礎はペースがつかめずに反省が多く残った.少し遅いか?また,いわゆる制御工学(理論)なので,ロボットの制御というイメージには至らない.その位置づけをはっきり言うべきだった.テスト結果は許容範囲.再試の結果は良かった.最初から勉強してくれれば...
 ・実験は,目測を誤った.学生達が計算に思った以上の時間をかけていた.そのせいで,「制御」自体よりも微分方程式の印象が強くなったのでは?と思う.


◆2006年秋学期 「行列と行列式」αクラス 授業日程
内容
ポイント
授業の進め方について テキストは「理工系の入門線形代数」
評価は中間,期末テスト.出席点は加算しないが出席は取り,再試を行うかどうかの基準に使う(=出席が2/3未満の人には再試はしない).
行列とは何か 行列とはどんなものか.船の進む向きと座標,回転行列の例で理解する.行列の表記法を理解する.
行列の演算(1) 行列の和,スカラー倍,積の演算を理解する.スカラーの計算との違いに注意する.
行列の演算(2) 行列のべき乗,転置や分割を理解する.演習問題を行い,前回の分も含めて,行列演算を身に付ける.
正方行列 正方行列の特殊なもの(対角行列,単位行列,対称行列,交代(ひずみ対称)行列)の定義を覚える.
正則行列 正方行列の中で,正則行列と直交行列について理解する.
演習 行列の演算,種類についての演習問題を解く.演算法を身に付ける.
中間テスト テキスト第一章
行列式 2×2行列の行列式,3×3以上の一般的な行列の行列式計算を理解する.行列式が工学で必要になることも覚えておく.
行列式の性質 基本演算(行の入れ替え,足し算)について理解し,行列式を楽に求めよう.
10
逆行列 2×2行列の逆行列,3×3以上の一般的な逆行列の計算を理解する.特に,逆行列の分子部分の配置に気をつける.行列式=0だと正則ではないことを理解しよう.
11
行列を用いた連立方程式 連立一次方程式を行列表示して,逆行列を使って解を求める.
12
行列の応用 連立方程式の解法から,データ処理によく用いる最小二乗法を学ぶ.未知数と方程式の数の関係によって解がどうかわるかを理解しよう.
13
演習 行列式,逆行列の演習
14
期末テスト テキスト第二章

2006年秋学期 「行列と行列式演習」αクラス 授業日程予定
内容
ポイント
授業の進め方について 前半のテキストはコピー配布資料.後半は「理工系の入門線形代数」
評価は出席+小テスト.出席して,実際に演習を行って,計算法を身に付けることが大切.
ベクトル ベクトルの足し算,ベクトルのスカラー倍など.図形の中のベクトル
ベクトルの内積 ベクトルの定義,スカラーとの違い,内積計算の説明と演習
平面ベクトル ベクトルと座標を結びつける.
内積計算 内積計算の演習.内積までの小テスト
空間ベクトル,内積演習 空間ベクトル.内積演習(全問正解まで缶詰)
外積計算 外積,空間ベクトルまでの小テスト
行列演算 行列の和,積の演習
行列演算 行列の和,積の演習.対称,交代,直交行列等の定義の復習
10
行列式 行列演算・正方行列までの小テスト.行列式計算の演習
11
行列式 行列式計算の演習
12
逆行列 逆行列計算の演習.逆行列までの小テスト.

2006年秋学期 「制御の基礎」(進み具合をみて調整)
内容
ポイント
授業の進め方について テキストは北川・堀込・小川「自動制御工学」.
評価は中間・期末テスト.出席点は加算しない.
制御とは? 自動制御の歴史.JISによる定義.講義の内容など.
システムの数式モデル(1) ばねダンパ系の運動方程式,電気回路を例に,微分方程式の復習.機械電気系の基本的なシステム例として理解し,線形の二階微分方程式の解の性質を理解する.
システムの数式モデル(2) Laplace変換の定義,性質(定理)を理解する.基本的な公式は覚える.定理も頭に入れておく.
システムの数式モデル(3) 逆Laplace変換の定義を学び,Laplace変換を用いた微分方程式の解法を学ぶ.簡単な関数については,Laplace変換前後の対応を覚えましょう.簡単な一次微分方程式などで,微分方程式とラプラス変換後の代数方程式との対応を理解して欲しい.演習(レポート).
システムの数式モデル(4) Laplace変換にもとづき,システムの伝達関数,ブロック線図を学ぶ.レポート課題.
システムの安定性(1) 伝達関数表現されたシステムの安定性について学ぶ.安定性の定義,システムの極との関係を学ぶ.一次系で理解し,イメージを掴むこと.
中間テスト ラプラス変換/伝達関数
システムの安定性(2) ラウスの安定判別法を学ぶ.レポート課題.(しまった,ゆっくりすぎた!)
時間応答1 ラウスの安定判別の復習.応答の種類の説明.時間応答と周波数応答の違い.Mathematicaを用いた応答シミュレーションの例.(しまった,ゆっくりすぎた!)
10
時間応答2 一次系,二次系のステップ応答(過渡応答)と制御指標について学ぶ.レポート課題.
11
時間応答3 極配置と過渡応答の関係を理解する.システムの過渡応答(収束速度や振動)は,おおよそは極によって推測できることを理解しよう.
12
時間応答4 定常状態について学ぶ.定常偏差,速度偏差などを理解し,システムの型とフィードバック制御について学ぶ.総括と次年度以降の説明.
13
期末試験(定期試験中) 50分
次年度以降(システム制御)に続く 周波数応答 正弦波状入力に対する応答である周波数応答について学ぶ.特に,Laplace変換の利点を活かしたBode線図をもちいた解析について理解する.
制御系設計(古典制御) 位相余裕,ゲイン余裕について学ぶ.位相進み,位相遅れ回路,PID制御系など.簡単な極配置についても理解する.
現代制御 システムの状態に注目し,多入出力系の制御系設計を行う.

2006年秋学期 「機能ロボティクス実験I」日程
内容
ポイント
ガイダンス 実験テキストの配布,諸注意,およびグループ分け.実験は全て出席し,レポートを提出することが単位取得の必要条件である.
2〜
テーマ4「DCモータの制御実験」
(2週に分けて実施)
第一週:DCモータを対象とし,ステップ応答によるシステムの同定を行う.
第二週:PI制御による速度制御の実験を行い,古典制御およびモータ制御について理解する.
※実験前に,モータの運動を表す微分方程式を解くので,(特に自信のない人は)テキストを読んで予習をしてくること.
レポート 2週の実験後,レポートを一週間以内に提出 実験で得られた結果をまとめ,参考文献等を調べて考察し,自分の考えをまとめること.この際,全体の構成(話の流れ)を意識してまとめること.提出物であるので,相手に分かりやすい表現を心がける.
当然,途中書きのレポートは受け取らない(=再提出)


2006年秋学期 「プロジェクト研究II」日程 昨年の授業内容の詳細は,こちらをクリック
内容
ポイント
授業の進め方について テキストはなし.出席して演習を行うこと.途中で課題を数回提出.
競技内容とロボットキットの概略説明.ロボットは各自一台.第一課題は4人一組リレー競技.班分け終了
装置の配布・競技ルール説明 ロボットキットの配布とパーツの概要説明.競技コースとルールについて詳細説明(プリント有り).展示会レポートに関しての説明
ハードウェアの説明/各自作業 モータとセンサを動かすための基本配線を行う/各チームごとに相談し,自由に作業
ソフトウェアの説明/各自作業 モータとセンサを動かすためのプログラム作成を行い,実際に動かす/各チームごとに相談し,自由に作業
5,6,7,8
チームごとに各自作業 7回目くらいにコースを作って練習
競技練習会(12月8日) コースを走らせる!
10-11
チームごとに作業 練習会の反省等を踏まえて,調整,改良する.
12
規定演技競技会 競技会.最低でも完走させること!
レポート
企業展示会の参加レポート 1月22日17:00締切り 
春休み 自由演技 ロボットキットを使って自由にロボットを作る.発表を行う

2006年秋学期 「プロジェクト研究IV」日程 授業での配布資料は,こちらをクリック こっちはメモ
内容
ポイント
企画書に対するコメント返却 IIIで提出された企画書に対して,教員のコメントを返却する.これに対して,回答を作成し,必要に応じて企画書を修正すること.
〜3
面談(定期報告)および作業 全グループについて,一通り面談を行い,今後の方針を確認した.物品リスト,報告書フォーマットを配布.次回からは報告書を作成のこと.
4〜
面談(定期報告)および作業 毎週,4グループのペースで定期的に進捗状況の報告と今後の方針の相談を行う.それ以外のグループは各自作業とする.各グループ,相談の上,計画的に作業を実行する.
最終
2回
中間報告会 全員で集まって,半期の中間報告会を行う.


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