静止画・動画(アニメーション)の作成

概要
 手順は、素材作成→編集→表示。このページにあるように、さまざな方法(装置、ソフト)で静止画や動画を作成し、編集することができる。
 それらは、さまざまな形式や方法で保存できるし、表示できる
 用途にあわせてソフトを組み合わせるのだが、その際には保存形式に注意すること。

周辺装置の活用
 デジタルカメラで写真をとり、データをパソコンに取り込むなど、周辺装置を利用して画像をパソコンに取り込むことができる。スキャナー、タブレット、デジカメ、デジタルムービーカメラ。周辺装置を購入すれば、ちょっとした画像修正/編集ソフトが付属するので活用できる。たとえばデジカメには、赤目を修正する機能をもつソフトや、たまってきたデジタル写真を管理するためのアルバムソフトなどがついてくる。
 付属のソフトに不満があれば、分野専門のソフトを入手しよう。ダウンロードサイトにはさまざまなフリーソフトがある。しかし、ひょっとしたら、あなたのパソコンには、すでにそのようなソフトが組込まれているかもしれない。探してみよう。使ってあげよう。

<静止画>
デジカメ写真、アルバム編集
 写真データは修正できる。付録のソフトが気に入らないなら、写真専門のフォトレタッチソフト(写真画像の修正ソフト)を入手すること。たとえば、めざわりな電柱を消してしまい、あとの空間に樹木を挿入することさえできる(コラージュ)。
例:Adode社PhotoShop(商品名)。
 Macintoshならガンマ補正が必要な場合がある。
 PIM (Print Image Matching)対応デジカメ+対応プリンタなら、パソコンなしで、いきなり最適印刷できる。

作画/作図/イラストソフト
 簡単なものなら、パッケージソフト(ワープロや表計算ソフト)に付属でついてくる。Macなら、AppleWorks(パッケージ)のなかに作画ソフト(ペイント)、作図ソフト(ドロー)が入っている。 → 作図ソフト
 また、Microsoft Office for Win & Mac(パッケージ)のなかのWordやExcellにも組込みの作図機能がある。さらに、メニュー「挿入」→「オブジェクト」で、外部のアプリケーションを起動して作図/作画することができる。(ただし、さまざまなオブジェクトを利用するには、パッケージ付録のValue Pack を組込んでおかねばならない。たとえば、「ペイントぶらし」や数式作成ソフトを含む)。さらに必要なら、フリーソフトを探す。
 例:SiliconGraphic社「Susie」および機能拡張のためのSusieプラグイン for win
 例:画像ファイル形式の変換に Graphic Converter for mac
 例:Adobe社のIllustlater

Flashアニメーション
 Macromedia社のFlashというソフトで、気のきいたアニメーション(.swf)が作成できる。特殊効果をだせる、部品が動く、反応する。
 参照:Flashプログラミング

アニメーションGIF
 アニメーションGIF(マルチプルイメージGIF)は、インターレース機能を使用したもの。複数のgif画像を、めくるように表示する(紙芝居)。例:。ダウンロードサイトで、入手可能。
 ベクター検索:キーワード「GIF コンバータ」。

 また、JavaScriptでプログラムし、複数の画像を次々に表示させることが可能である。
 あなたのデジカメでいきなり作成できるかも。要確認。

ビデオ編集(DTV:Desktop Video)
 デジタルムービーカメラ(デジカム)で映像と音声を録画して、それをWWWサーバにアップロードすれば、公開できる。最近では、高機能デジタルカメラ(デジカメ)でも、数分くらいのVideoをとることができる。
  デジカムやデジカメを購入すると、PCへの接続ケーブルと、ソフト(ドライバや編集ソフト)がついてくる。パソコンをもっているなら、PCに直結できるカメラだけ購入すれば安い(1万円付近)。撮像ソフトと簡単な編集ソフトがついてくるだろう。カメラ内蔵のパソコンもある。あなたのパソコンにも編集ソフトが入っているかもしれない(Mac:iMovie, FinalCut Pro、その他:ダウンロードサイトみよ)。とにかく映像をとって、データを保存する。編集ソフトで、複数の映像断片をつなげたり、効果をつけたりして、仕上げることになる。
 デジタルビデオの編集手順:デジタルムービーカメラからの素材取り込み→素材の編集(イフェクト)→組み合わせ(トランジション)→全体保存(圧縮)。
 編集ソフト:Macなら、Apple社のi-Movie、Final Cut Proがある。

CubicVR(QuickTime Pro、QuickTime VR Authoring)
 多機能写真編集ソフトで、複数の写真を組み合わせて360度パノラマ画像ができる。それをちょっと変型(球面変換)すると、仮想現実感がえられる。奥行きがでて、マウスを動かすと、前後左右上下がなめらかに表示されるのである。これは静止画(パノラマ)を「3D風に見せる」技術である。
 例:QuickTimeヘルプ
 参考:Apple QuickTime VRサイト http://www.apple.co.jp/quicktime/products/qt/overview/qtvr.html
 とにかくパノラマ画像(.pct)が1枚あればいいので、後述する3D-CGソフト「POV-Ray」で立体モデルのパノラマ画像を保存し、QTVRにすることも可能である。
 例:MakePanorama(QTVR) for Mac --無料(米国アップル社)
 例:QuickTime Pro for Win & Mac  --有料(約3600円)
 参考:QTVR作成講座 http://www.zdnet.co.jp/macwire/0008/25/c_yakata.html

CAD (HO_Cad、MiniCAD)
 ビルや橋の建築設計図は、CAD (Computer Aided Design)ソフトで書く。また自動車などの工業製品のデザインにも使われる。ものづくりのための思考支援ツールである。
 参考:窓の杜検索「HO_Cad」、MiniCAD
 HO_Cadの場合、ファイルの読み込み・保存が独自のHOC形式のほか、JW_CADのJWC形式、CADデータのやりとりで最も多く使われるDXF形式に対応している。

3D-CG(CGアニメーション)
 3次元コンピュータグラフィックス(3 Dimensional Computer Graphics)の作成手順は、モデリングとレンダリングである。
 たとえば球面は、中心の空間座標と半径があれば確定するので、make sphere at (2,3,5) with radius 8 などと記述すると、点(2,3,5)を中心とする半径8の球面ができる。このようなプログラミング(記述)をおこなって「立体モデル」を作成するのがモデリングである。
 レンダリングは、その立体モデルから静止画像を作成することである。立体CG図形をどのような位置からでも眺めることができるので、視点や光源の位置をきめて、その位置から見える静止画像を計算して作成する。ただし計算時間がかかる。
 レンダリングした画像が一枚ならポスターになるし、イラストソフトで修正することもできる。視点位置を変えたり、立体を変型しながら、複数の画像を作成し、つなげればアニメーションになる。この場合の本質は、静止画像の作成にある。
 参考 作成支援:フリーソフト版「六角大王」 http://www.shusaku.co.jp/
 参考:フリーソフト「POV-Ray」 http://www.win.ne.jp/~kom/
 参考 本格モデリング:POV-Ray公式HP http://www.povray.org/
 参考:Shade http://www.ex-tools.co.jp/

グラフィックスボード
 3Dになるとデータ量が膨大になる。高速レンダリングを目的として、別途グラフィックスボードを増設するかもしれない。最近のMacintoshパソコンにははじめから組込まれている。
グラフィックスデータの種類

まとめ
 上記のアニメ/3Dアニメもビデオムービーも本質は同じである。複数の静止画像をぱらぱらとめくることで動かすのである。受信者は、ただ映像を眺めるだけである。Flashは、めくるよりも部品を動かすという感じである。
インターネットで公開する
ブラウザで見えるように作ろう
 参照「静止画/動画(アニメーション)の保存形式とWeb公開