2011年春学期  
 

科目名
学年
受講人数
評価
備考
ロボティクス概論
ロボティクス入門
78(+1)
出席点+試験 6人の教員でオムニバス形式
機械システムのモデリング
(ロボットのための微分方程式)
2
81(+35)
中間テスト+期末テスト,レポート点  
制御工学I(制御の基礎など)
3
97(+22)
中間テスト+期末テスト,演習・レポート 副専攻履修が多かった
制御工学I(制御の基礎など)
3
77(+58)
中間テスト+期末テスト,演習・レポート 再履修が多かった 
機械工学実験II
エンジニアリングプラクティスII
3
51(+2)
出席点+レポート  
プロジェクト研究VII
4
2
輪講,平常点,中間報告 卒研
制御特論
24
レポート  
・モデリングは昨年並み.授業の手応えはそれほどでもなかったかなと思ったけど,成績は悪くなかった!真面目に勉強していたんだね.
・制御工学Iは,中間の平均が60点以上あって嬉しかった.2クラスの成績はほぼ同じ.ただ,ちょっと簡単すぎたかなという贅沢な反省すら.理解している学生にとっては,演習に時間をかけすぎていて物足りないのでは?という心配も.で,油断したせいか,期末は平均が下がった.それでも,全体の合格率は高かった.もう少し厳しくても良かった?ただし,答案を見ていると,計算は出来るけれど,基本が理解出来ていないかもいう不安あり.極限の計算ができないなぁ.
・実験は,実験中の反応が良かった割に,レポートはあまり良くないな.加えて,レポート遅刻が多くて驚いた.実験の手際は良いようなので,考える時間が出来るはず.次回はもう少し間を空けよう.
・制御特論は途中書き(設問によっては白紙)のレポートが多く,院生の姿勢としてはがっかりだったなぁ.



◆2011年春学期 「ロボティクス概論」副専攻科目 (山川担当分のみ)

内容
ポイント
全体説明 ロボティクスコースについての説明.ロボティクスとは?各科目についての概要,履修条件など.
6・7
ロボットと制御 ロボットを腕や足を動かすためには,制御器が必要である.うまい制御則を用いれば,望みの運動が得られるが,下手な制御では収束が遅かったり,入力にむだが生じる.人間の運動と比較しながら,運動制御の基礎であるフィードバック制御について説明する.制御システムの構成要素である「センサ,コントローラ,アクチュエータ」についても理解してほしい.
ビデオを見せながら,実際に制御を行って例を紹介する.モデル作成や制御則設計と,数学や物理などの関係も紹介する.
14
試験  

◆ 2011年春学期 「機械システムのモデリング」日程 関連ページ manabaコース

内容
ポイント
授業の進め方について 評価は中間・期末テスト.レポート点を加える.
モデルとは? モデルとは何か?実験の例などを紹介しながら,物理法則にもとづいた数式モデルの必要性を紹介する.
モデリングの準備  変数,定数や座標系,自由度,微分など,モデリングのための定義.
運動法則その1 ニュートンの運動法則.運動方程式が微分を含む方程式であることを理解しよう.
運動法則その2 運動方程式にもとづいて,エネルギや運動量の保存則をみちびこう.
質量・ダンパ・ばね系 機械システムで頻繁に用いるばね,ダンパ(ダッシュポット)の特徴を理解し,運動方程式をたててみよう.
回転運動 質点の回転運動を表す運動方程式を理解する.(直交座標系で定義した質点の運動方程式から回転運動の方程式を導く)
剛体の回転運動1 回転運動で用いるトルク,慣性モーメントについて理解しよう.
剛体の回転運動2 回転する機械においてよく用いるねじり剛性,粘性抵抗,歯車について理解しよう.演習.
中間テスト  
10
一階の微分方程式(変数分離) 求積法と変数分離法の説明 
11
一階の微分方程式(変数分離) 変数変換を用いて変数分離法へ帰着させて解く.
12
二階の微分方程式 同次方程式まで 
13
演習 微分方程式を解く.演習を行う. 
14
期末テスト  
 レポート二回くらい提出.


◆2011年春学期 「制御工学I」授業日程 manabaコース

内容
ポイント
授業の進め方について テキストは北川・堀込・小川「自動制御工学」.
評価は中間・期末テスト.出席点は加算しない.
制御とは? 自動制御の歴史.JISによる定義.講義の内容など.
システムの数式モデル(1) モデル化について.車の振動を簡略化したモデルとしてのばねダンパ系.バネダンパ系の運動方程式で表すと,2階の微分方程式(数式モデル)が得られることを理解する.電気回路も2階の微分方程式で得られる.
システムの数式モデル(2) 微分方程式を解けば,システムの挙動が得られるが,高階の微分方程式を解いて解析するのは大変である.そこで,Laplace変換を導入する.ここでは,Laplace変換の定義,性質(定理)を理解する.基本的な公式は覚える.定理も頭に入れておく.
システムの数式モデル(3) 逆Laplace変換の定義を学び,Laplace変換を用いた微分方程式の解法を学ぶ.簡単な関数については,Laplace変換前後の対応を覚える.簡単な一次微分方程式などで,微分方程式とラプラス変換後の代数方程式との対応を理解して欲しい.
システムの数式モデル(4) 制御工学でのシステム表現である伝達関数,および特性方程式,極などの定義を学ぶ.レポート課題.
システムの数式モデル(5) ブロック線図を学ぶ.レポート課題.
中間テスト ラプラス変換/伝達関数
システムの安定性(1) 伝達関数表現されたシステムの安定性について学ぶ.安定性の定義,システムの極との関係を学ぶ.一次系で理解し,イメージを掴むこと.
システムの安定性(2) ラウスの安定判別法.レポート課題.
10
時間応答1 応答の種類の説明.時間応答と周波数応答の違い.一次遅れ系のステップ応答と時定数.
11
時間応答2 二次系のステップ応答(過渡応答)と制御指標について学ぶ.レポート課題.
12
時間応答3 極配置と過渡応答の関係を理解する.システムの過渡応答(収束速度や振動)は,おおよそは極によって推測できることを理解しよう.
13
時間応答4 定常状態について学ぶ.定常偏差,速度偏差などを理解し,システムの型とフィードバック制御について学ぶ.総括と次年度以降の説明.
14
期末試験 80分


◆2011年春学期 「機械工学実験II」 3年生

内容
ポイント
ガイダンス 実験テキストの配布,諸注意,およびグループ分け.
実験は全て出席し,レポートを提出すること.
2〜
テーマ4「DCモータの制御実験」
(2週に分けて実施)
第一週:DCモータを対象とし,ステップ応答によるシステムの同定を行う.PI制御のゲインを変えて応答を比較する.安定限界となるゲインを実験的に求める.
第二週:コントローラ設計(PIゲインの決定)を行い,古典制御およびモータ制御について理解する.
※準備として理論解などを求めてから実験を行う.特に自信のない人は,テキストを読んで予習をしてくること.
レポート 2週の実験後,レポートを一週間以内に提出 実験で得られた結果をまとめ,参考文献等を調べて考察し,自分の考えをまとめること.この際,全体の構成(話の流れ)を意識してまとめること.提出物であるので,相手に分かりやすい表現を心がける.
当然,途中書きのレポートは受け取らない(=再提出)
14
講評
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