Original Mathematica (version 7) File

時間微分と位置、速度、加速度との関係

位置をベクトル r とし直行座標でその成分を次のように表すことにする.

In[1]:=

"3DifferentiationVer7_1.gif"

Out[1]=

"3DifferentiationVer7_2.gif"

速度 vr を時間tで微分すればよい.

In[2]:=

"3DifferentiationVer7_3.gif"

Out[2]=

"3DifferentiationVer7_4.gif"

これはMathematicaの表記方法で不慣れと思われるが通常の表記だと

In[3]:=

"3DifferentiationVer7_5.gif"

Out[3]=

"3DifferentiationVer7_6.gif"

と書ける.(メニューでCell , Convert To,TraditionalFormと選べばよい.)
加速度 a

In[4]:=

"3DifferentiationVer7_7.gif"

Out[4]=

"3DifferentiationVer7_8.gif"

または、

In[5]:=

"3DifferentiationVer7_9.gif"

Out[5]=

"3DifferentiationVer7_10.gif"

と書ける.

等加速度運動

等加速度運動とは加速度 a がコンスタント(一定、時間によらない)である運動をいう.

In[6]:=

"3DifferentiationVer7_11.gif"

ここで上で定義したa, v の定義を消しておいた.

速度を求める.

In[7]:=

"3DifferentiationVer7_12.gif"

Out[7]=

"3DifferentiationVer7_13.gif"

Mathematica では不定積分の積分常数は表記されない.

t = 0 のときv = v0であったとすると、

In[8]:=

"3DifferentiationVer7_14.gif"

Out[8]=

"3DifferentiationVer7_15.gif"

位置を求める.

In[9]:=

"3DifferentiationVer7_16.gif"

Out[9]=

"3DifferentiationVer7_17.gif"

t = 0 のときr = r0であったとすると、

In[10]:=

"3DifferentiationVer7_18.gif"

Out[10]=

"3DifferentiationVer7_19.gif"

となる.

たとえば v, r 間の関係は、

In[11]:=

"3DifferentiationVer7_20.gif"

In[12]:=

"3DifferentiationVer7_21.gif"

Out[12]=

"3DifferentiationVer7_22.gif"

または、

"3DifferentiationVer7_23.gif"

となり、よく知られた関係を得る.

練習問題

例題:重力場で質量m の物体が水平面に対し角度θ の方向に速さvで投げられた場合の運動を論ぜよ.

水平方向の座標をx 、垂直方向の座標をy とする.ニュートンの第二法則をもちいると

In[13]:=

"3DifferentiationVer7_24.gif"

Out[13]=

"3DifferentiationVer7_25.gif"

したがって、x[t]とy[t]との関係式は

In[14]:=

"3DifferentiationVer7_26.gif"

Out[14]=

"3DifferentiationVer7_27.gif"

In[15]:=

"3DifferentiationVer7_28.gif"

Out[15]=

"3DifferentiationVer7_29.gif"

となり、放物線を描くことになる.

In[16]:=

"3DifferentiationVer7_30.gif"

Out[16]=

"3DifferentiationVer7_31.gif"

とも書ける.
これをプロットしてみよう.まず、角度θを45度とし速度vを変える.

In[17]:=

"3DifferentiationVer7_32.gif"

Out[17]=

"3DifferentiationVer7_33.gif"

In[18]:=

"3DifferentiationVer7_34.gif"

Out[18]=

"3DifferentiationVer7_35.gif"

問1:一般に飛距離xは速度vの関数としてどのように表されるか.

次に速度vを固定し角度θを変える

In[19]:=

"3DifferentiationVer7_36.gif"

Out[19]=

"3DifferentiationVer7_37.gif"

In[20]:=

"3DifferentiationVer7_38.gif"

Out[20]=

"3DifferentiationVer7_39.gif"

問2:一般に飛距離xが最大値をとる角度θは何か。 また、最大初速度v0が与えられているとき、物体が決して到達できない領域を示せ。

一般的な加速度運動加速度運動

加速度 a が時間t の運動を考えよう.

In[30]:=

"3DifferentiationVer7_40.gif"

ここで上で定義したa, v の定義を消しておいた.

速度を求める.

In[31]:=

"3DifferentiationVer7_41.gif"

Out[31]=

"3DifferentiationVer7_42.gif"

a[t]と加速度がtの関数であると宣言したので、アウトプットが上のようになった.たとえば、

In[32]:=

"3DifferentiationVer7_43.gif"

Out[32]=

"3DifferentiationVer7_44.gif"

であったとすると、

In[33]:=

"3DifferentiationVer7_45.gif"

Out[33]=

"3DifferentiationVer7_46.gif"

となり、位置xは

In[34]:=

"3DifferentiationVer7_47.gif"

Out[34]=

"3DifferentiationVer7_48.gif"

となる.

問3上で求めた位置vは実は正しくない.その理由を考えよ.

問4位置 x  が次のように与えられている.速度、加速度を求めよ.

"3DifferentiationVer7_49.gif"

Spikey Created with Wolfram Mathematica 7.0