中野 剛治 東洋大学 経営学部 専任講師 |
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updated:Mar 06, 2014 |
東洋大学経営学部中野ゼミナール (←このページはゼミ生によって管理運営されています)
ゼミナールのテーマ・目的 / ゼミで取り上げた文献 / 合宿 / 卒業論文 / インナー大会 / 経営学会
3年生対象 演習T・U / 4年生対象 演習V・W
2013年度は中野が海外研究のため、ゼミを開講しておりません。
在籍しているゼミ生の活動は、随時このページにて公開します。
「新規事業を創出する組織と戦略」
ゼミの目的:指導教員からのメッセージ
本演習は「新規事業を創出する組織とその戦略」をテーマに、
経営学の概念および分析手法を身につけながら、
社会で必要とされるビジネスパーソンとして歩んでいくことのできる人材の育成を目的としています。
社会で求められている「まとも」なビジネスパーソンとはどのようなものか、
それは、1)自分を律し、2)自分の目の前にある問題を抽出しながら、3)自分自身の頭で考えてその答えを導き出せる人材です。
まず自分を律していく上で当演習が特に大切にしていくものは、ゼミという「組織」です。
高校までの勉強であれば、皆さんは自分の力のみで学ぶことも可能だったかもしれません。
しかし、社会人の仕事は一人ですべてができるものではありません。
どんなに優秀なサラリーマンであろうが、起業家であろうが、会計士・税理士といったプロフェッショナルであろうが、それは変わりません。
皆さんは今後、集められたメンバーで協力し、チーム一丸となって一つの目標に向かって取り組むことで、
一人だけでは到底達成することが不可能なパフォーマンスをあげることが求められるのです。
このように組織として最大のパフォーマンスを上げていくためには、
まず組織の成員一人ひとりが自分を律していかなければなりません。
真剣に活動するときは真剣に、楽しくするときは楽しくとけじめをつけて行動しなければ、
個人のパフォーマンスが下がるだけでなく、組織全体のパフォーマンスすら下げてしまうことになりかねないでしょう。
しかし、成員がお互いに密なコミュニケーションを取り、自分を律しながら個人としての実力を高めていくことによって、
一人ひとりがより高いパフォーマンスを上げられますし、
かつそれによってメンバーの実力の総和以上に組織全体として大きな力を発揮することが可能になるのです。
皆さんにはこの「組織の力」を、ぜひこれからの3年間、当ゼミで経験していただきたい。
なぜ皆さんは組織に属すのか、所属しているメンバーとどれだけ密な関係を築けるのか、
所属している組織にどう個人として「貢献」していくのか、といったことを常に意識しながら、
このゼミにおいて学んでいただきたいと考えています。
次に、「自分の目の前にある問題を抽出する」とはどういうことでしょうか。
あまりに情報量が過多になっている現代社会において、
情報の内容それ自体について何ら検討することもなく、それらを所与のものとして受け止める傾向が見受けられます。
テレビやネットで見たこと、TwitterやLINEに書かれたクチコミ、書籍に書いていること、授業で聞いたことetc、
これらをすべて検討することもなくそのまま受け止めてしまっている、
あるいは理解していなくても読み流し、聞き流す学生がいかに多いか!
けれども、皆さんが思っている以上に、
これまで当たり前だと考えられていたものが実は事実と異なっている、という事象は沢山あります。
では、その「当たり前のこと」を当たり前のものとして見過ごさないためにはどうしたらいいのでしょうか。
そのために、皆さんは日々学ばなければなりません。
これが「当たり前のこと」だと判断出来るだけの材料を皆さんが持っていなければ、
結局誤った判断を下すことになるのです。
そのような価値判断が出来るようになるため、皆さんは日々学んでいるのです。
当ゼミではそのために毎学期読むテキストを選定し、 皆さんが疑問を考える契機を提供します。
また、ゼミでのスピーチに用いる週刊経済誌に掲載されている最新の事象から、
これまでの価値観で当たり前とされていたことがどう変化しているのか、まずは学ぶことになることでしょう。
もちろん、これはゼミだけでなく、講義、バイト、サークル、友人関係、メディアなど、皆さんが日々の生活の中で学んでいくことが必要です。
そしてこのようにして抱いた問題は、そのままにしておくことなく解決していかなければなりません。
しかもそれは、高等教育機関たる大学で学ぶ皆さんなのですから、
感情や感覚だけでは無く、あくまで理知的に、論理的に解決していく必要があるでしょう。
そのために、ゼミではまず過去の先人がどのように様々な問題を考察してきたのか、
これらの知見を、輪読によるテキストや、チーム研究・卒業研究の際に検索する先行研究等で学んでいくことになります。
その上で、彼らでも解決出来なかった問いにご自身ならばどう解を出すのかを考えていかなければなりません。
しかし、そこで導き出された論理的な解と現実とは、しばしば異なることがあります。
ではなぜ論理的に考えられることと実際の現場とが違うのか、
そのギャップの理由を考えることもまた、一歩引いた目で社会を見つめることのできる大学に所属している皆さんだからこそ可能なアプローチです。
そのために、理論的な見地からだけでなく実際にフィールドワークや工場見学といった作業を通じて、
ビジネスの現場で問題となっていることへの解を考えていくことが必要なのです。
「他の人に自分の考えを伝えたい」と感じた時、どのようにすれば、自分の考えをより多くの人に理解してもらうことが出来るでしょうか。
それには、
1) 自分の抱く「疑問」を抽出して言語化
2) 上記の疑問に対する答えの提示と、単なる思いつきだけではない論理的な理由説明
3) 自分の考えを相手に分かるように伝えるコミュニケーションの意欲/能力
の3点が必要だと、私は考えます。
このように、自分の目の前にある問題を抽出し、自分自身の頭で考えてその答えを導き出せるようになることこそが、
社会における議論の前提であり、皆さんが学生生活を終えるまでに身につけていただきたいものであり、
さらには学術研究の作法でもあるのです。
当ゼミは、「高等教育機関」に所属する大学生として、自らが「学ぶ」ことを望む学生を対象に、
上記のプロセスを3年間で徹底的に反復継続しながら、
最終的に上記の内容を自ら身につけられるように指導を行っていきます。
学ぶことに真摯な学生に対しては、全力で指導していきます。
2013年春学期は、McAfee, R.P. (2005) Competitive Solutions: The Strategist`s Toolkit を輪読しました
。
2013年秋学期は、伊勢田哲治 (2002) 「疑似科学と科学の哲学」名古屋大学出版会. を輪読しました。
夏合宿は2013年9月21日(土)〜22日(日)の1泊2日、八王子「大学セミナーハウス」で行いました。
卒業論文の先行研究発表、グループ研究のインナー大会振り返りを実施しております。
また冬合宿は2014年2月23日(日)〜24日(月)の1泊2日、、上総一ノ宮「一宮シーサイドオオツカ」で行いました。
ゼミ内ディベート大会、卒業生による振り返り等を実施しております。
●ゼミ内ディベートのテーマ
A) 日本政府は小売店の日曜・祝日営業を原則禁止すべきである。
B) 日本政府は企業の正社員の解雇に関する規制を緩和すべきである。
C) 日本政府は特区の中でのカジノを解禁すべきである。
2013年度卒業生(第6期)の卒業論文題目
「消費者がCDを購入する訳とは」
「中小後発企業の優位構築」
「ジョイントベンチャー企業の落とし穴とは」
「インターネットが普及する中での店舗販売の役割とは -大手旅行会社の事例より-」
「ブルーオーシャン戦略は有効か -なぜ、メガネ業界はレッドオーシャンになってしまったのか-」
「なぜ単機能製品が使われるのか -オールインワン化粧品と化粧水に見る機能性-」
2013年9月15日(日)に行われた第53回日本学生経済ゼミナール関東部会法政大学大会プレゼンテーション部門予選会に、
当ゼミから3チームが出場致しました。
Aチーム 「回転寿司の王者、都心に現る!」
Bチーム 「きっかけはConnect‐farm!
〜過疎地域は「つながり」が救う〜」
Cチーム 「募金団体の複雑な組織をどう動かすか
〜組織から見る赤十字社と共同募金会の可能性〜」
2013年12月14日(土)に行われた東洋大学経営学部T部経営学会第48回研究発表大会において、
3年生の3チームが参加し発表しました。
●研究発表のテーマ
「回転寿司店が顧客の要望に応えるためには」
「学習する組織で見る限界集落からの脱却 〜新潟県を中心として〜」
「組織論から見る募金総額減少の要因に関する考察 〜中央共同募金会と日本赤十字社 文京区の事例から〜」
3年生対象
春学期の演習Iでは、
経営学が蓄積してきた知見を学びつつ、
グループ研究の研究テーマの選定や既存文献のサーベイといった
作業の中心となって活躍していくことになります。
秋学期の演習IIでは、
経営学が蓄積してきた知見を文献の輪読によって学びつつ、
演習Iに引き続き、グループ研究の発表に向けて実際に調査を行い発表していただきます。
この作業の中で、分析手法やインタビュー・フィールドワークの方法論の習得も目指していきます。
3年生はゼミの活動の中心メンバーとして、
3学年をまとめ様々な活動を行っていくことが期待されます。
4年生対象
春学期の演習IIIでは、
経営学が蓄積してきた知見を学びつつ、
ご自身の卒業論文提出に向けて、研究テーマを選定し、
実際にインタビューやフィールドワーク、アンケート調査といった作業を進めていきます。
秋学期の演習IVでは、
引き続き経営学が蓄積してきた知見を文献の輪読によって学びつつ、
卒業論文の提出に向けて、
春学期〜夏休みに行ったインタビューやフィールドワーク、アンケート調査の結果を分析し、
卒業論文の執筆を行っていきます。
4年生は下級生のメンターとして、
後輩達を指導していけるような人材になっていることが望まれます。
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