中野 剛治
なかの こうじ
Koji NAKANO 

東洋大学 経営学部 専任講師

Last updated:04/01/2011







Seminar2010

東洋大学経営学部中野ゼミナール (←このページはゼミ生によって管理運営されています)

ゼミナールのテーマ・目的 / ゼミで取り上げた文献 / 合宿 / 卒業論文 / インナー大会 / 工場見学 / 経営学会
2年生対象 基礎演習U・V / 3年生対象 演習T・U / 4年生対象 演習V・W


ゼミナールのテーマ

「新規事業を創出する組織と戦略」

ゼミの目的

本演習は「新規事業を創出する組織とその戦略」をテーマに、
経営学の概念および分析手法を身につけながら、
自分の目の前にある問題を抽出し、
自分自身の頭で考えてその答えを導き出せるような人材の育成を目的とします。

担当教員自身は、新規事業を創出するイノベーションと組織との関係について、
ベンチャー企業を対象にした研究を続けているのですが、
この演習ではもう少し幅広い視点から、
新規事業を創出する「組織と戦略」について、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

皆さんは日々の生活において様々な体験をし、
またメディアなどを通じて様々な情報を得ていることでしょう。
その中で、社会の事象に対して何らかの「疑問」を抱くことも少なくないはずです。

多くの場合、その疑問は自分の中で解決されていきます。
あるいは、いつの間にか自分自身、その疑問自体を忘れてしまったりするかもしれません。
しかし、なかには、どうしてもその疑問について考え込んでしまい、
一夜を眠れないまま過ごしたという経験がある方も、実は少なくないはずです。
そしてその際に考えたことについて、他の人にも伝えたい、共感してほしい、
また他の人の意見を聞いてみたい、などと思ったこと、
一度や二度は経験があるのではないでしょうか?

では「他の人に自分の考えを伝えたい」と感じた時、
どのようにすれば、自分の考えをより多くの人に理解してもらうことが出来るのでしょうか。

それには、
1) 自分が持っている疑問=問題意識を仮説として落とし込む→それに対する答えの提示
2) なぜそのような答えが導き出されるのか、単なる思いつきだけではない論理的な説明
3) 自分の考えを相手に分かるように伝えるコミュニケーションの意欲/能力
が必要だと、私は考えます。

そして、実はこれらこそが、社会における議論の前提であり、
皆さんが学生生活を終えるまでに身につけていただきたいものであり、
さらには学術研究の作法でもあるのです。

以上を習得していくために、
本ゼミでは、社会科学と呼ばれる分野のうち、
特に経営学が蓄積してきたこれまでの知見が記されている様々な文献の輪読を行っていきます。

皆さんの負担は決して少なくないかもしれませんが、
ゼミ生には全力で指導していきます。
「コミュニケーションの意欲/能力」のある皆さんの、積極的な参加を期待しています。


ゼミで取り上げた文献

2010年秋学期は、Taylor, F. W. (1911) The Principles of Scientific Management. W W Norton & Co Inc (1967版).
エディス・ペンローズ (2010) 『企業成長の理論(第3版)』 日高千景 訳, ダイヤモンド社.を輪読しました。
2010年春学期は、高松朋史・具承桓 (2009) 『コア・テキスト経営管理』 新世社.
高橋伸夫 (2010) 『組織力−宿す、紡ぐ、磨く、繋ぐ』 筑摩書房.を輪読しました。


合宿

夏合宿は201091日(水)〜3日(火)の23日、那須高原「ホテルニュー那須」で行われました。
卒業論文中間発表、グループ研究最終発表、工場見学等を行いました。

冬合宿は2011214日(月)〜15日(火)の1泊2日、上総一ノ宮「一宮シーサイドオオツカ」で行われました。
●ゼミ内ディベートのテーマ
日本政府は原則全ての職種において外国人労働者を認めるべきである。(日本ディベート協会2010年度前期推薦論題をゼミ内ディベート用に改題)
日本政府は休暇分散化を導入すべきである。


卒業論文

2010年度卒業生(第3期)の卒業論文題目
「地場工務店が生き残るためには」
「なぜハウスウエディングは好調なのか ― 流行するハウスウエディング市場の中でも企業間で明暗が分かれる要因は何か ―」
「どのようにすれば女性起業家の新規企業・事業は存続することができるのか  ―多くの問題を抱える中で長く続く秘訣とはー」
「住宅建築資材卸売業における業績差に与える要因 ―業界トップ企業を中心に―」


インナー大会

2010103日(日)に行われた第50回日本学生経済ゼミナール関東部会日本大学大会プレゼンテーション部門予選会に
当ゼミから5チームが出場致しました。

Aチーム 「シェア奪還への戦略 〜WaxからMistへ〜
Bチーム 「車輪で繋ごう地域のわ!」
Cチーム 「外国人観光客を取り込め!! 〜百貨店の売り場づくりの環〜」
Dチーム 「荒波を乗り越えろ玩具企業」
Eチーム 「街の電気屋さんの存続 〜地域密着の輪〜」


工場見学

夏合宿中の201091日(水) 花王株式会社栃木工場へ工場見学に行きました。
栃木工場 地区サービスセンター関係者の皆様、どうもありがとうございました。


経営学会

20101218日(土)に行われた東洋大学経営学部T部経営学会第45回研究発表大会において、
研究発表部門で23年生混成の5チームが参加し発表しました。

●研究発表のテーマ
「マンダムが男性用化粧品業界をリードし続ける理由 ニッチャーリーダーの戦略」
「しなの鉄道が黒字化に成功した要因とは」
「百貨店衰退からの巻き返し〜外国人へのサービス向上へ〜」
「タカラトミーにおける利益獲得の戦略とは」
「町の電気屋さんの存続」

また、ディベート部門に4年生1チームが出場しました。
(当ゼミ以外からは、疋田ゼミ・塚田ゼミ・久保田ゼミからのチームが参加)
当ゼミから出場のチームは勝利し、3位に入賞しました。

基礎演習U・V

2年生対象

春学期の基礎演習IIでは、
経営学が蓄積してきた基本的な知見を、文献の輪読によって学んでいきます。
そして、一つのテーマについてグループで研究を行い、
基本的な研究の作法を身につけていきます。
自分で調べ何らかの問題意識を持つことで、問題を発見する能力の習得を目指します。

秋学期の基礎演習IIIでは、
春学期に引き続き経営学が蓄積してきた知見を、
主に文献の輪読によって学んでいきます。
また春学期に引き続いてグループで特定のテーマについての調査を行い、
経営学会等の場で何らかの発表が出来るような状態になることを目指します。
これらにより、文章力やプレゼンテーション能力の向上を図ります。

2年生はご自身の能力を高めながら、
ゼミという組織としての活動に積極的に取り組んでいただくことが期待されます。


演習T・U

3年生対象

春学期の演習Iでは、
経営学が蓄積してきた知見を学びつつ、
2年生と共同で行うグループ研究の研究テーマの選定や既存文献のサーベイといった
作業の中心となって活躍していくことになります。

秋学期の演習IIでは、
経営学が蓄積してきた知見を文献の輪読によって学びつつ、
演習Iに引き続き、グループ研究の発表に向けて実際に調査を行い発表していただきます。
この作業の中で、分析手法やインタビュー・フィールドワークの方法論の習得も目指していきます。

3年生はゼミの活動の中心メンバーとして、
3学年をまとめ様々な活動を行っていくことが期待されます。


演習V・W

4年生対象

春学期の演習IIIでは、
経営学が蓄積してきた知見を学びつつ、
ご自身の卒業論文提出に向けて、研究テーマを選定し、
実際にインタビューやフィールドワーク、アンケート調査といった作業を進めていきます。

秋学期の演習IVでは、
引き続き経営学が蓄積してきた知見を文献の輪読によって学びつつ、
卒業論文の提出に向けて、
春学期〜夏休みに行ったインタビューやフィールドワーク、アンケート調査の結果を分析し、
卒業論文の執筆を行っていきます。

4年生は下級生のメンターとして、
後輩達を指導していけるような人材であることが求められます。


2009年度以前


HOME / Top


Copyright (C) 2007-11 Koji NAKANO. All rights reserved.