中野 剛治
なかの こうじ
Koji NAKANO 

東洋大学 経営学部 専任講師

Last updated:02/28/2009







Seminar2008

ゼミナールのテーマ・目的 / ゼミで取り上げた文献 / 合宿 / 卒業論文 / 経営学会 / 工場見学
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年生対象 基礎演習T / 2年生対象 基礎演習U・V / 3年生対象 演習T・U / 4年生対象 演習V・W


ゼミナールのテーマ

「新規事業を創出する組織・戦略」

ゼミの目的

本演習は「新規事業を創出する組織とその戦略」をテーマに、
経営学の概念および分析手法を身につけながら、
自分の目の前にある問題を抽出し、
自分自身の頭で考えてその答えを導き出せるような人材の育成を目的とします。

担当教員自身は、新規事業を創出するイノベーションと組織との関係について、
ベンチャー企業を対象に、特に知的財産の取り扱いについて研究を続けているのですが、
この演習ではもう少し幅広い視点から、
新規事業を創出する「組織と戦略」について、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

皆さんは日々の生活において様々な体験をし、
またメディアなどを通じて様々な情報を得ていることでしょう。
その中で、社会の事象に対して何らかの「疑問」を抱くことも少なくないはずです。

多くの場合、その疑問は自分の中で解決されていきます。
あるいは、いつの間にか自分自身、その疑問自体を忘れてしまったりするかもしれません。
しかし、なかには、どうしてもその疑問について考え込んでしまい、
一夜を眠れないまま過ごしたという経験がある方も、実は少なくないはずです。
そしてその際に考えたことについて、他の人にも伝えたい、共感してほしい、
また他の人の意見を聞いてみたい、などと思ったこと、
一度や二度は経験があるのではないでしょうか?

では「他の人に自分の考えを伝えたい」と感じた時、
どのようにすれば、自分の考えをより多くの人に理解してもらうことが出来るのでしょうか。

それには、
1) 自分が持っている疑問=問題意識を仮説として落とし込む→それに対する答えの提示
2) なぜそのような答えが導き出されるのか、単なる思いつきだけではない論理的な説明
3) 自分の考えを相手に分かるように伝えるコミュニケーションの意欲/能力
が必要だと、私は考えます。

そして、実はこれらこそが、社会における議論の前提であり、
皆さんが学生生活を終えるまでに身につけていただきたいものであり、
さらには学術研究の作法でもあるのです。

以上を習得していくために、
本ゼミでは、社会科学と呼ばれる分野、
特に経営学が蓄積してきたこれまでの知見が記されている様々な文献の輪読を行っていきます。

皆さんの負担は決して少なくないかもしれませんが、
ゼミ生には全力で指導していきます。
「コミュニケーションの意欲/能力」のある皆さんの、積極的な参加を期待しています。


ゼミで取り上げた文献

2008年秋学期は、1・2年生は田尾雅夫・若林直樹編 (2002) 『組織調査ガイドブック-調査党宣言-』 有斐閣.、
2年生以上はヘンリー・ミンツバーグ, ジョセフ・ランペル, ブルース・アルストランド (1999) 『戦略サファリ-戦略マネジメント・ガイドブック-』 東洋経済新報社.を輪読しました。
2008年春学期は、高橋伸夫 (2007) 『コア・テキスト 経営学入門』 新世社.と、
内田樹 (2007) 『下流志向』 講談社.を輪読しました。


合宿

夏合宿は200892日(火)〜4日(木)の23日、箱根「富士箱根ランド」で行いました。
●グループ研究発表のテーマ
「国内のSNS事業においてミクシィ社のmixi事業が成功した要因とは」
「無印良品が成長していく過程で、直面した危機を乗り切った対応策とは?」
「東芝がHD-DVD事業から撤退した要因とは」
「ニコニコ動画 〜後発としての戦略と今後の展望〜」
「Felica」
●ディベートのテーマ
「2016年のオリンピックを東京に招致すべきである」

冬合宿は20092月12日(木)〜13日(金)の12日、上総一ノ宮「一宮シーサイドオオツカ」で行いました。
●ディベートのテーマ
「日本国政府は医療機関による診療報酬の自由化を認めるべきである」
「日本の大企業は非正規雇用労働者の正社員化を進めるべきである」


卒業論文

2008年度卒業生(第1期)の卒業論文題目
「ソフトバンクモバイル携帯電話加入者純増数NO.1に至るまで」


経営学会

20081213日(土)に行われた東洋大学経営学部T部経営学会第43回研究発表大会において、23年生混成の5チームが参加し発表しました。

●研究発表のテーマ
「国内のSNS事業においてミクシィ社のmixi事業が成功した要因とは」
「無印良品が、短期間で復活できた要因とは?」
「東芝がHD-DVD事業から撤退した要因とは」
「ニコニコ動画〜立ちはだかるジレンマ〜」
「日本国内の非接触ICカードにFelicaが使われているのは何故か」


工場見学

2008825日(月) 本田技研工業(株)埼玉製作所へ工場見学に行きました。
埼玉製作所の関係者の皆様、どうもありがとうございました。

また、夏合宿中の200894日(木) 日産自動車(株)追浜工場へ工場見学に行きました。
追浜工場ゲストホール関係者の皆様、どうもありがとうございました。


基礎演習T

1年生対象

秋学期の基礎演習Tでは、
これまで社会科学が蓄積してきた知見の基礎を、
文献の輪読によって学んでいきます。
また、PC等のコミュニケーションツールの使用法も適宜解説していきます。
春学期の基礎実習講義とこの演習を通じて、
以後の活動における基本的な「作法」の習得を目指します。


基礎演習U・V

2年生対象

春学期の基礎演習IIでは、経営学が蓄積してきた基本的な知見を、
文献の輪読によって学んでいきます。
そして、一つのテーマについてグループで研究を行い、
基本的な研究の作法を身につけていきます。
自分で調べ何らかの問題意識を持つことで、
問題を発見する能力の習得を目指します。

秋学期の基礎演習IIIでは
春学期に引き続き経営学が蓄積してきた知見を、
主に文献の輪読によって学んでいきます。
また春学期に引き続いてグループで特定のテーマについての調査を行い、
経営学会等の場で何らかの発表が出来るような状態になることを目指します。
これらにより、文章力やプレゼンテーション能力の向上を図ります。

2年生は自分の能力を高めながら、秋学期からゼミに入る1年生に対し、
身近な良き先輩としてアドバイスを行うことが期待されます。


演習T・U

3年生対象

春学期の演習Iでは、経営学が蓄積してきた知見を学びつつ、
2年生と共同で行うグループ研究の研究テーマの選定や
既存文献のサーベイといった作業の中心となって活躍していくことになります。

秋学期の演習IIでは、経営学が蓄積してきた知見を文献の輪読によって学びつつ、
演習Iに引き続き、グループ研究の発表に向けて
実際に調査を行い発表していただきます。
この作業の中で、分析手法やインタビュー・フィールドワークの方法論の習得も目指していきます。

3年生はゼミの活動の中心メンバーとして、
4学年をまとめ様々な活動を行っていくことが期待されます。


演習V・W

4年生対象

春学期の演習Vでは、経営学が蓄積してきた知見を学びつつ、
ご自身の卒業論文提出に向けて、研究テーマを選定し、
実際にインタビューやフィールドワーク、アンケート調査といった作業を進めていきます。

秋学期の演習Wでは、
引き続き経営学が蓄積してきた知見を文献の輪読によって学びつつ、
卒業論文の提出に向けて、
春学期〜夏休みに行ったインタビューやフィールドワーク、アンケート調査の結果を分析し、
卒業論文の執筆を行っていきます。

4年生は下級生のメンターとして、
後輩達を指導していけるような人材であることが求められます。


2007年度


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