ネットワークの構造

 参考:東洋大学『ToyoNet利用マニュアル』
 参考:インターネットの世界 http://www.kids.soumu.go.jp/internet/

パケット通信の原理(TCP/IP)
 大きなデータは分割されてから送信される。分割された部分をパケットという。それぞれにIPアドレスをくっつけて送信する。受信側では、それらパケットをつなぎ合わせて全体データを得る。ときどき部分が紛失するので再送信してもらったりする。分割と再送信と再構成の方法がTCP (Transmission Control Protocol)だ。

IPアドレス
 すべての機器には固有のIPアドレスが必要だ。ネットワークはルータが接続されたもの。ルータは、宛先IPアドレスを見て、その機器にデータを届けようとする。ただし、ベストエフォート(Best Effort)であるので保証はしないが、結構うまくやっている。ルータ同士が話をする(データをやりとりする)ときの対話の手順を IP (internet protocol)という。
 最近、IPアドレスが不足してきたので、バージョンアップ (IP version 6) が予定されている。

DHCP/PPP
 自分のパソコンにIPアドレスを手入力するのは面倒だから、自動的にIPを取得するしくみが必要である。ダイヤルアップ接続ではPPP(point to point protocol)が使用され、直結の時(ADSLやCATV)では、DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol)が使われる。NTTフレッツADSLでは、ISPを選択する必要があるので、PPPoEが使われる。PPPでは、接続のためにid番号とパスワードが必要である。

サーバ/クライアント構造
 ネットワークでサービスを提供するのはサーバで、それを利用するのはクライアント。サーバソフトとクライアントソフトが必要だ。たとえば、WWWサーバには、Linuxで動くAppacheというソフトがある。それを見るためのクライアントソフトが、各種のWWWブラウザ(IE、NN)だ。

プロトコルHTTP
 参考:HTTP概要

ドメイン名とURL 参考:教科書で索引検索
 IPアドレスは、数字の列なので覚えにくい。英数字(将来は漢字も)で表記するのが一般的だ。東洋大学のドメイン名は、toyo.ac.jp。mngがつくと、経営学部のサブドメイン名称になる。経営学部ホームページのURLは、http://www.mng.toyo.ac.jp/index.html。ここで、wwwはマシンの名前である。index.htmlは省略できる。

ネーム解読DNS
 しかし、ルータは数字で処理するので、結局は数字のアドレスが必要である。さまざまなところに、名前を数字に変換する(名前解決:Name Resolution)装置が必要だ。これをDNS (Domain Name System)という。
 wwwブラウザは、まず、DNSで名前解決してから、そこにデータを要求する。東洋大学経営学部のホームページを見るには、http://133.79.212.4/ でもできる[裏わざ] 。やってみて、確認しよう。

ドメイン名とIPアドレスの管理
 IPアドレスは、JPNICが管理している。ドメイン名は、ICANN(JPRSに移行)が管理している。別々なので注意しよう。ISPに加入するのでなく、個人で独自にサイトを立ち上げるには、まずIPアドレスを取得し、それからドメイン名を取得する。事務作業を代行する会社に依頼するのがふつうである。漢字ドメイン名は、従来の英数字のものを拡張するもので、代替ルートとも呼ばれる。これも別の機関が管理している。

ISOのOSI階層
 参考:教科書で索引検索