電子メールとWWWブラウザ
家庭からの接続手順
まず、モデムを通じて、ISPに接続する。次にネットワークを使うためのアプリケーション(電子メールやブラウザ)を起動して、サーバに接続する。
格言:「パソコンは、ソフトが無けりゃ、ただの箱」
格言:「ネットワーク、サーバが無けりゃ、ただの線」
入門、初心者へ
一般に、信頼できるソフトを収集し、すでにもっているソフトを極限にまで使いこなすことが、パソコンを極める早道である。
そのためには、「インターネット入門」に始まり、「できるXXソフト」とか「極めるXXソフト」とか、そういったHow To書籍も読む必要もある。
参考:実践テクニック http://arena.nikkeibp.co.jp/tec/
電子メール
WWWブラウザを利用する方法(Webメールサービス)
西暦2002年まで、東洋大学では、メールソフトALmail32を推奨していた。しかし、西暦2003年から、東洋大学では、Webメールサービスを開始した。ToyoNetホームページから利用できる。
メールソフトを利用する方法
使いやすい、使い慣れたメールソフトを利用することもできる。
ALmail32、Becky!、Outlook Express、Eudora、Netscape Communicator、MS N Explorerなどがある。
メールソフトを使うとき(メールシステムの構造)
送信サーバ(SMTP)と受信サーバ(POP)は異なる。
他人は、あなたのメールアドレスに向かって、文書を送信しようとする。
自分に送られてくるメールは、すべてPOPサーバに蓄積される。本質的には「置き手紙」「私書箱」だ。毎日1回、自分宛のメールが来ているかどうかを確認する習慣をつけること。POPサーバから自分宛のメールを取り込むには、メールソフトが必要で、しかもPOPサーバのアカウント(ID+パスワード)が必要だ。ToyoNetでは、メールアドレスとPOPサーバのアカウントが異なるので注意する。
自分が他人にメールを送るには、送信サーバに投函する。送信サーバは、赤色のポストと同じである。本来は、どれを使ってもいいし、アカウントは必要ないはずであった。しかし最近は、いたずら防止のために、ToyoNetの送信サーバを使うときは、まず受信サーバに接続して、着信メールがあるかどうか確認してから、そのあとで送信すること。この順序が大切だ。本人確認をしたいのである。
投函されたメールは、さまざまな送信サーバを経由して、あなたの受信サーバに届く。したがって、途中のサーバには、あなたのメールが残っているかもしれないし、他人がそれを読むことができる。いやならメールを暗号化しよう。参考:盗聴とプライバシー問題、メールの暗号化。
とりあえず
To, From, Subjectと本文で送信できる。
自分に送信して、自分で受信してみよう。
メールヘッダの構造
Toには、複数の宛名が書ける。
CCは、たとえば部長に。
BCCは、たとえば自分の別アドレスに。
Receivedで、伝達経路の記録があるので逆探知できる。Outlook Express on Winの場合、そのメールを右クリックして、プロパティーをみる。OE on Macなら、そのメールをダブルクリックして表示し、表示メニューからソースを選択すると見える。
メール本文(body)に、特殊な制御コード(半角カナを含む)を使えない。
メール設定のヒント
Subjectはmime変換すること。
HTMLメールを送らない。
パスワード入力が面倒でも、「パスワードを保存しない」
POPサーバにメールを残さない。
ハンドル名であっても、かならず署名をつけよう。
メール利用のヒント
ダイヤルアップ接続の場合、「まず書いて、送信ボックスに保存してから」電話をかけると料金が安い。
送信記録を残す。
メール本文に、他人の言葉を引用するときは、引用記号「>」を使用する。
パスワードをときどき変更する。
返事がなくても、めげない。
データの添付 参照:「文字コードと文書の問題」
相手に応じて
音声や画像を含むどんな種類のデータも、メールに添付(attach)することができる。しかし、巨大なデータをメールで受取るのも嫌だ。数100KBまでがせいぜいだろう。
それ以上のサイズなら、WWWサーバやFTPサーバにアップロードし、その場所(URL)をメールで知らせ、受取人がそこからダウンロードする。
添付文書 (attachment) は、mime形式にデータ変換されて送信される。高機能のメールソフトは、受け取った添付文書を自動的に解凍するだろう。しかし、低機能のメールソフトなら、添付文書を別の名前で保存し、それを解凍ソフトを使って解凍する必要がある。
さらに、「それを読んだり、動かすためのソフトを、相手がもっているかどうか」に気をつけよう。Windowsで動くソフトを自作しても、それをMacintoshで動かすことはできない。
日本語コード
プログラムの場合は、そんなところでいいが、文書の場合は問題がある。日本語コードと改行コードの問題である。パソコン同士なら、日本語コードは、Shift-JIS形式が標準で、Unix同士なら、EUC形式が標準である。本文だけなら、メールソフトが自動的に、読める形式に変換する。高機能メールソフトなら添付文書を自動解凍するときに、読める形式に変換するだろう。しかし、mimeデータの解凍ソフトを使って、添付文書を解凍すると、自分で日本語コード変換をする可能性がある。したがって、なるべく別の文書を添付しないで、メール本文に書き込む(Cut & Pasteする)のが配慮というものである。
PDF文書
しかしMS-DOSテキスト形式では文字色やフォント指定、文字飾りといった特殊な情報がなくなってしまう。どうしても豊かな文書(rich text)を送りたいなら、PDF形式で保存し、それをメールに添付する(あるいはWWWサイトにアップロードする)のが配慮というものである。これなら、相手がそのワープロを持っていなくても、正しく読むことができる。PDF形式で保存するためのソフト(Adobe社のAcrobat)は、お金がかかるが、文書を読むためのソフト(Acrobat Reader)は、無料でしかもクロスプラットフォームであるからである。
WWWブラウザ
Internet Explore (Microsoft Network Explorer)やNetscape Navigaterだけでなく、Operaというブラウザもある。Mozillaというブラウザはオープンソースなので、修正改造もできる。また、部品化されているので、自作アプリケーションに組込むこともできる。
参考:mozilla.org http://www.mozilla.org/
とりあえずブラウザを起動すると、何か、たぶんそのソフトのメーカーのホームページが見える。まず、右端のスクロールボタンをクリックして、上下をみよう。そして、ウインドウの中にポインタを動かして、「ハンドカーソルに変わるところ」を見つけよう。「ここをクリックすると別のページが見えるんだな」と思う。興味があればクリックしてみよう。これを「リンクが張ってある」という。
多くのテキストが、多くのテキストにリンクを張っている。このような構造を、ハイパーテキスト構造という。
もちろん雑誌などで宣伝している会社のURL(正式にはURI)を直接に呼び出すこともできる。ブラウザの上部にある、場所とかLocationと書いてある入力ボックスに、URLを入力して、returnキーを押し下げると、呼び出すことができる。
また検索サービスを利用して、自分の興味のあるキーワードを含むホームページをリストアップしてもらうこともできる。
データの取得(音楽データやプログラム)
音楽データやプログラムを公開(Publish)している個人のホームページもあるので、もらってみたい。もしも、データファイルへのリンクが表示されてあれば、リンクをクリックすると、自分のパソコンにデータが保存されてゆく。
しかし、ときどき保存されないで、(文字化け状態などで)画面表示されることがある。それは、サーバで「これはテキストである」と過って設定されているからである。右クリックで、ダウンロードしよう。
また、保存のためにクリックしたあと、ダウンロードしたようであるが、時間がたつと、音楽が鳴りはじめたり、映像が動きだすこともある。それは、たぶんすでにダウンロードされており、その後で、それを動かすアプリケーションが起動したのであるから、確かに保存されている。
個人ではなく商用サイトでは、ストリームデータ(stream data)も流れている。クリックするとWindows Media PlayerやReal PlayerやQuickTime Playerが起動して、音楽が鳴りはじめたり、映像が動きだすこともある。こちらは、流れっぱなしで保存ができない。
多くの場合、接続時間短縮のために、取得したデータは圧縮されているだろう。自動伸長できるものもあれば、できないものもある。自動伸長できないものは、伸長ソフトを使用する。世間では、これも「解凍」ソフトという。なんらかの形式に変換されて、読めない見えないデータを、読めるように元の形式に戻すことを、なんでもかんでも「解凍する」といっているようだ。
解凍ソフトの例:Lhasa (for Windows)、MacLha (for Mac)がある。Macintoshでは、StuffIt Expanderも普及している。StuffIt Expander for winもある。
世の中には、プログラミングの好きな人がいる。解凍ソフトであろうがなかろうが、こういったものは、パソコン雑誌のおまけCDや、ネット上でもフリーで公開されている。参考:後述する「フリーソフト」の項目を参照。
圧縮伸長の規格を総称してcodecという。Compress & Decompressを縮めたもの。Lhasaはもともとは、LHA形式に圧縮されたものを解凍するソフトであったが、現在は多機能化している。また、MP3形式(mpeg1 layer3)は音楽データの圧縮に使われる。圧縮形式は、ファイル名の拡張子で判断する。拡張子.lzhはLHA形式である。拡張子.exeは、Win向けのプログラムなので解凍する必要はない。また、拡張子.zipやキャビネットファイル.cabは、Winでは単にダブルクリックすれば解凍される。
機能の拡張
プラグイン (Plugin, Plug-in)
ブラウザは、最初インストールした段階で、文章はもちろん、静止画(GIF、JPEG)およびアニメーションGIF画像が表示できる。また、JAVAプログラム(Java Applet)を動かす機能ももっている。しかし、3D表示はできない。
ブラウザの機能拡張はプラグイン方式で行なう(あるいはActiveXコントロール for IE on Winもある)。さまざまなプラグインソフトが、さまざまなところから無料配付されている。たとえば、Apple社のQuickTime Pluginは、ビデオを含むマルチメディアデータ(音声、動画、パノラマ、3D)を表示・再生できる。
プラグインのいいところは、今見ているブラウザのウインドウのなかで画像が見え、別のソフトを起動して、別のウインドウを開く必要がないことである。
ビデオ再生には Real社のRealPlayerプラグイン、Microsoft社のMediaPlayerプラグインもある。アニメーションには、Macromedia社の、Flushプラグインがある。
プラグインの組込み
ときどき「このデータを表示するためのプラグインがありません」というダイアログ(警告ウインドウ)がでる現象に出会うだろう。そのダイアログに「プラグインをサイトから取得する」というボタンがあれば、それをクリックすると、ダウンロードすべきサイトに行ったり、いきなりダウンロードが始まって、自動的にセットアップしてくれたりする。こんなふうに、Webサーフィンの時間経過にともなって、自然にプラグインが収集されるのがふつうである。参考:自動的にセットアップしてくれないとき。
しかし、個人サイトでは、Webページをそこまで作り込んでいないかもしれない。自動的にプラグインが取得できないこともある。そんなときは、とりあえず「ダウンロード」ボタンを押して保存してから、あとでなんとかするしかない。ネットで検索でもしてみるか。保存後ダブルクリックしたら動いたなんてこともある。
JVMの組込み
多くのブラウザでは、Java Appletを動かすことができる。なぜなら、JVM (Java Virtual Machine)が最初から内蔵してあるからである 。しかし、その内蔵JVMはバージョンが古いと考えたほうがいい。最新技術を使ったJava Appletを動かすことができないかもしれない。そんなとき、最新のJVMを、内蔵タイプではなく、「プラグインとして」組込むことが必要になる。
入手先(for win):sun http://java.sun.com/products/plugin/
入手先(for mac):apple http://www.apple.co.jp/java/
MRJをダウンロードすると、plug-inがついてくる。
ネットサーフ生活
ネットサーフィン
いろんなWebサイトがあるので、楽しもう。自分の興味や研究テーマに関する情報も集められる。趣味の仲間が開設しているホームページもある。
Cookie
ホームページを開設しているサイトが、ちょっとした文字列を、あなたのブラウザーに食べさせること。文字列は自分のパソコンに保存される。初期設定画面で、Cookieの項目を、「Cookieを受信したとき、かならず警告する」ように設定しておけば、いつ食べさせようとするのかが体験できる。Explorerでは、セキュリティー設定を「インターネットゾーンのレベルを中に」する。
怪しいサイトでは、食べないほうがいい。あなたの閲覧行動が収集されてます。ときどき知らない間に食べてることもある。Macなら、ブラウザの編集メニューから初期設定を選択し、これまでに食べたCookieをチェックできる。Win上のIEなら、ツールメニューから、Internet Optionsを選び、「一般設定」タブをクリックする。その後、下部のSettingボタンをクリックし、View filesをクリックする。
ウイルス予防
電子メールでは、添付文書としてウイルスプログラムが送信されてくる。基本的に見知らぬ人からメールがやってきたら、添付文書は開けないほうがいい。
ブラウザでは、基本的には「なんでも起こる」と考えたほうがいい。しかしながら、やらないわけにはいかないところに苦労がある。
参考:IPAセキュリティーセンターhttp://www.ipa.go.jp/security/
参考:McAfeeウイルス情報 http://www.nai.com/japan/virusinfo/vinfo.asp
Netnews (fjの歩き方)
システム構造
これは「インターネットの世界のまん中に、ひとつの大きな伝言板(電子掲示板:Bulletin Board System)がある」と思えばよい。閲覧/投稿にはNNTPプロトコルを喋るアプリケーション(後述)を使う。
実際には、多数のミラーサイトがある。ToyoNetにはないが、Biglobeにはある。居住地に応じて、異なるサーバを使用する。東京都内なら、newssvd06.biglobe.ne.jpを使用する。今のところ、MSNのNNTPサーバ(msnews.microsoft.com)を利用することもできる(1999年の話)。2002年度以降のToyoNetがどうなるか分からないが、大きなISPは、それをもっている。
たくさんのテーマに分かれて、グループごとに情報交換・議論している。1999年には、4万以上のNews Groupが登録されてあった。どのグループに参加してもよい。
使用する言語も異なる。日本語で読み書きできるグループには、たとえばfj.meetingやfj.comp.aiといったグループがある。また、tn.scienceやtn.compというのもある。
まずすること
いきなり利用しない。まず、検索エンジンGoogleのグループセクションで(Googleを表示し、「グループ」タグをクリックすること)で過去のメッセージを読んでみたり、以下の参考資料をよく読んでみよう。そのグループの雰囲気をつかんでから、参加すること。グループによっては、変人奇人の集まりもある。場合によっては、匿名で個人情報非公開のほうが安全だ。
参考:「fjとJapanの検索」で内容がわかる。http://queen.heart.ne.jp/cgi-bin/nglist
参考:「fjの歩き方」でマナーがわかる。http://www.taka.jaeri.go.jp/Documents/fj-no-arukikata/
アプリケーション
Microsoft社のOutlook ExpressやフリーソフトのNewsAgent (for Mac) で、閲覧/投稿できる。最初に、全グループの名前のリストを作成する場合には、時間(電話の場合、10分以上)がかかるから、そのつもりで。