The Orient: 東洋大学RoboCup中型リーグのチームRoboCup 2006 Bremen(世界大会)報告 |
ロボカップ2006世界大会終了. 中型リーグは前評判どおりドイツのBrainstormers Tribotsが優勝. 日本勢は慶応大学EIGENチームが3位入賞.
我々のチームは, |
最終更新日 2006-07-01 23:00(日本時間)
この記録は,参加者として,自分たちに関係する試合のみの記録です.
大会全体の公式記録は,
RoboCup2006 Bremen 公式ホームページ(英語版),
または
RoboCup公式ホームページ(英語版)
の「記録のページ」を参照して下さい.
本大会における中型リーグの記録は,
2006年大会中型リーグの記録ページを参照して下さい.
我々のチームの概要はこちら.
期間: 2006年6月14日〜18日(大会),19〜20日(シンポジウム)
場所: ドイツ,ブレーメン市,メッセ・ブレーメン
参加チーム: 24チーム(チーム一覧は後ろに表記)
当初のエントリーは33チームだったが,合同チームを編成させ, 24チームにまとめた.その内訳は
ドイツ:6,日本:5,ポルトガル:4,オーストリア・ドイツ合同,アメリカ・スウェーデン合同,ドイツ・オランダ合同,
イタリア,イラン,オランダ,カナダ,中国,台湾: 各1
(日本のチームは慶応大,大阪大,金沢工大,九州工大,および東洋大の5チーム)
試合方式:
一次予選: 24チームを各グループ6チームの4グループに分け,各グループ上位3チーム(計12チーム)が二次予選に進出.
二次予選: 12チームを各グループ3チームの4グループに分け,各グループ上位2チーム(計 8チーム)が三次予選に進出.
三次予選: 8チームを各グループ4チームの2グループに分け,各グループ上位2チーム(計 4チーム)が準決勝に進出.
その後準決勝,三位決定戦,決勝.
予選(Round Robin)はリーグ戦総当たり形式で試合を行い,勝ち点(勝ち3点,引き分け1点,負け0点)をつけ順位をつける.
順位は,勝ち点の多い方→同じなら得失差の多い方→同じなら総得点の多い方→同じなら直接対戦の勝った方,で決める.
準決勝以降はトーナメント.
試合スケジュール(場所は基本的にホール7.「センターコート」と書いてあるもののみホール5):
6月13日夜 テクニカルチャレンジ(グループ分け)
6月14日終日 一次予選(各チーム2試合)
6月15日終日 一次予選(各チーム3試合)
6月16日午前 二次予選(各チーム2試合)
6月16日午後 三次予選(各チーム3試合)
6月16日午後 Quad Size League練習試合(三次予選に残らなかったチームの内,希望チーム)
6月17日終日 Quad Size League練習試合(同上)
6月17日午後 準決勝2試合(センターコート)
6月18日午後 3位決定戦,決勝(センターコート)
(注) Quad Size Leagueとは中型リーグのロボットを使って,
通常の2倍のサイズのフィールドで試合するリーグであり,
今大会初めての試みとして公開実験した.
チーム名 | 組織母体 | 国・地域 |
---|---|---|
5dpo-2000 | ポルト大学 |
ポルトガル |
AIS/BIT Robots | ボン・ライン・ジーク大学 |
ドイツ |
Attempto Tübingen Robot Soccer Team | チュービンゲン大学 |
ドイツ |
Brainstormers Tribots | オスナブリュック大学 |
ドイツ |
CoPS Stuttgart | シュツットガルト大学 |
ドイツ |
EIGEN Keio Univ. | 慶応大学 |
日本 |
FU-Fighters | ベルリン自由大学 |
ドイツ |
Hibikino+Musashi | 九州工業大学 + 北九州市立大学 |
日本 |
ISePorto | ポルト工科大学 |
ポルトガル |
ISocRob MSL & CAMBADA |
リスボン工科大学 & アベイロ大学 |
ポルトガル |
Jiao Long & NuBot |
上海交通大学 & 国防科学技術大学 |
中華人民共和国 |
MINHO | ミーニョ大学 |
ポルトガル |
Mostly Harmless & AllemaniACs |
グラーツ工科大学 & アーヘン工科大学 |
オーストリア ドイツ |
MRT - Milan Robocup Team | ミラノ大学,ミラノ工科大学 |
イタリア |
Osaka University Trackies | 大阪大学 |
日本 |
Paderkicker & TechUnited |
パダーボルン大学 & アイントホーフェン工科大学 |
ドイツ オランダ |
Persian Gulf (IAUT) & MRL |
トロント大学イラン連盟 & カズビン工科大学 |
イラン |
Philips RoboCup Team | フィリップス社 |
オランダ |
Robofoot ÉPM |
モントリオール工科大学 |
カナダ |
Smokin' Jays & Team Aros |
ジョン・ホプキンス大学 & メラーダーレン大学 |
アメリカ スウェーデン |
The Orient | 東洋大学 |
日本 |
The Ulm Sparrows & Carpe Noctem |
ウルム大学 + カッセル大学 |
ドイツ |
TKU-ITRI | 淡江大学 |
台湾 |
WinKIT | 金沢工業大学 |
日本 |
次点のチーム(リザーブ)
チーム名 | 組織母体 | 国・地域 |
---|---|---|
Khorasgan University Robotic Team | コラスガン大学 |
イラン |
Satrap | サトラップグループ |
イラン |
Su-Spada | シラズ大学 |
イラン |
当初の大会エントリーは34チーム.
事前の書類審査により24枠を決める予定であったが,
できるだけ多くのチームが参加できるよう,
テクニカルコミッティーは合同チームを結成するよう指示した.
書類審査のランキングで18位以降のチームは適当なパートナーを探すこととなり,
18位以内のチームと合同となったり,同じ国で合同チームを作るなどした.
(我々のチームは単独で参加する資格を得た)
結果として上記の表で&マークのついたものが合同チームとして参加することになった.
しかしそれにもれたチームが「リザーブ」として残った.
たまたまイランのチームが3つ残ったが,特に政治的意図はないのでご心配なきよう.
むしろ,イランは技術力は現状では低いものの参加熱は高いので,
今後は次第に力をつけていくものと思われる.
RR1-A (フィールドA) |
RR1-B
(フィールドB)
|
RR1-C (フィールドC) |
RR1-D (フィールドD) |
---|---|---|---|
Brainstormers TriBots (ドイツ) |
Persian Gulf &
MRL(イラン) |
The Orient(日本,東洋大) |
FU-Fighters(ドイツ) |
EIGEN(日本,慶応大) | AIS/BIT Robots(ドイツ) |
Milan RoboCup Team (イタリア) |
ULM Sparrows &
Carpe Noctem (ドイツ) |
JiaoLong & NuBot(中国) | Attempto Tuebingen(ドイツ) |
ISePORTO(ポルトガル) |
TechUnited(ドイツ) &
PaderKickers(オランダ) |
MostlyHarmless(ドイツ) &
AllemaniACs(オーストリア) |
Hibikino-Musashi(日本, 九州工大+北 九州市立大) |
WinKIT(日本,金沢工大) |
CoPS Stuttgart(ドイツ) |
Osaka Trackies (日本,大阪大) |
ISocRobo(ポルトガル) |
MINHO(ポルトガル) | 5DPO-2000(ポルトガル) |
- |
Philips(オランダ) |
Robofoot EPM(カナダ) | TKU-ITRI(台湾) |
(グループ分けは準備日6月13日の夕方にテクニカルチャレンジ(パスとドリブル)を行い,その評価をつけ,その評価の高い順にグループを振り分ける.テ
クニカルチャレンジは秒単位の争いで順位が決まっている.
上位から,A1, B1, C1,D1, A2, B2, ...と振り分けたので,
我々のチームはテクニカルチャレンジで3位だったということだ!)
Smokin' Jays & Team
AROS(スウェーデン・アメリカ合同チーム)の突然のキャンセルにより23チームとなり,グループとしては強いチームが集まっているグループAを5チー
ムとしてある.
グループ別二次予選進出の予想(試合前の皮算用(苦笑)):
グループAはTriBotsとEIGENが優勢.残り1枠を2チームが戦うだろう.
グループBはHibikinoは間違いなく一位通過.PhilipsとTuebingenとISocRobで残りの2枠を戦うだろう.
グループCは死のグループ.どこが勝ち上がってもおかしくないが,日本とポルトガルの全4チームの中から3チーム残ると予想.
グループDはドイツ勢が固まってしまったが,ドイツのFUとCoPSは確実.残りはドイツ(ULM)かポルトガルか?
RR2-A (フィールドA) |
RR2-B (フィールドB) |
RR2-C (フィールドC) |
RR2-D (フィールドD) |
---|---|---|---|
RR1-A組1位 Tribots(ドイツ)* |
RR1-B組1位 Hibikino(日本)* |
RR1-C組1位 MINHO(ポルトガル)* |
RR1-D組1位 FU-Fighters(ドイツ)* |
RR1-B組2位 Tuebingen(ドイツ)* |
RR1-C組2位 The Orient(日本) |
RR1-D組2位 CoPS(ドイツ)* |
RR1-A組2位 EIGEN(日本)* |
RR1-C組3位 ISePORTO(ポルトガル) |
RR1-D組3位 ULM & Carpe(ドイツ)* |
RR1-A組3位 Trackies(ドイツ) |
RR1-B組3位 Philips(オランダ) |
RR3-A (フィールドC) |
RR3-B (フィールドD) |
---|---|
RR2-A組1位 Tribots(ドイツ) |
RR2-A組2位 Tuebingen(ドイツ) |
RR2-B組1位 Hibikino(日本) |
RR2-B組2位 ULM & Carpe(ドイツ) |
RR2-C組2位 MINHO(ポルトガル) |
RR2-C組1位 CoPS(ドイツ) |
RR2-D組2位 EIGEN(日本) |
RR2-D組1位 FU-Fingers(ドイツ) |
チーム概要は,こちらを参照してほしい.
6月11日(日) 出発(パリ経由ブレーメンへ)
6月12日(月) 準備作業
6月13日(火) テクニカルチャレンジ,準備作業
6月14日(水) 一次予選1日目
6月15日(木) 一次予選2日目
6月16日(金) 二次予選3日目,二次予選
6月17日(土) 三次予選(準々決勝・準決勝相当)
6月18日(日) 3位決定戦,決勝
6月19日(月) 帰途(パリへ)
6月20日(火) 帰途(日本へ)
6月21日(水) 帰国
RoboCup2006会場 |
ブレーメンといえば音楽隊.その右は?
|
試合前調整 (画像パラメータの調整,バッテリーの交換,配線のチェックなど) |
試合中 (水色がThe Orient.2番のロボットがループシュートした瞬間) |
以下は,個人的感想も含んだ,自分たちの試合のみの報告です.
全体の記録は,中型リーグのページ(英文)を参照して下さい.
The Orientチームの今回の構成は以下の通り.
番号 | 名前 | ポジション | 主担当者 |
|
---|---|---|---|---|
1 |
朱雀 |
GK |
清水 |
清 水 ・ 秋 元 |
2 |
黄龍(俊輔) |
FW |
前田 |
|
3 |
白虎 |
DF |
荻野 |
|
4 |
青龍 |
MF |
錦織 |
|
5 |
麒麟(中田) |
FW |
金本 |
|
6 |
玄武 |
DF |
高橋F |
1日目
第1戦 6月14日11:45(当初11:00開始予定)ネットワークトラブルにより試合開始が延期され,11:00からの予定が11:45から開始となる.しかも後々の時間制約のため,前半15分だけで
試合を決定するとのこと.会場はであるが,直接光は入らないものの外光の影響を受ける.昨日までと異なり曇ってきて,それが画像調整にどう影響するか(色
がうまく取れないと自己位置を正確に求められないので,ロボットがうまく動かない).相手4台,東洋5台でスタート.だんだん曇ってきた.ロボットには片
側のゴールが暗め,反対のゴールが明るめに感じているはずである.そのせいか,双方動きが悪い.東洋自陣は影で暗くなったせいか,ペナルティエリアに数台
留まりillegal
defenseとしてフリーキックとなるが相手ミスキックで失点せずにすむ.その後もロボットの動きは今一つであるが,前半10分頃に4番青龍がドリブル
で得点.この1点は大きい.その後も相手陣地でプレーが続くが,絡んでいるのは4番青龍のみ.時間切れで辛くも1-0勝利.この調整不足の状態で初戦を勝
利で飾れたのは大きい.
その後の事態急変
フィールドCのネットワークトラブルにより,本日第2試合から第6試合までが全く行うことができなかった.他のフィールドとの無線通信の干渉を防ぐ
ために,今日の全試合が終了してから,フィールドCの全試合(グループCの試合)を再試合することになった.すでに結果が成立した第一試合の結果も取り消
しにして再試合することになった(ただし,粘り強い交渉の結果≪ここが重要な点≫,再試合で引き分けの場合には幻の試合の結果を考慮して我々の勝ちとする
ことになった).た
だし今日中に試合を済ます必要がある
ので,試合時間を15分のみとし,時間半分で休憩なしに場所交代する(人間のサッカーの試合の延長戦と同じやり方).
《技術的解説: 無線LANで使っている通信規格は802.11a, 802.11b,
802.11gがある.このどれを使うかという問題と,それぞれに対して使用できるチャネル(周波数),ESS-IDなどの設定がある.今回は11gを使
わないということになっているが,無線LANのアクセスポイントの設定の問題という大会組織側の問題と,指定された条件を守って使用しないユーザ側(競技
参加者と一般参加者)の両方の問題が混在しているようである.一般参加者も意識なしに無線LAN機器を使っており,残念ながらそれはコントロール不能であ
る.》
仕切りなおしの第1戦 6月14日20:00
vs MRT (Milan RoboCup Team)
スコア 1−0
得点者 青龍1
夕方とは言えドイツのこの季節はまだまだ明るい.日本で言えば夕方4時くらいの明るさである.18時前に再試合が決定されてから画像調整している
が,19時であれば明るさにあまり変化がない.22時以降は急速に明るさが変わるので厄介である.実は今日の午後には試合がない時間帯は学生たちは疲れの
ためかうたた寝していた.日曜日に出発して4日目.時差のせいもあり疲れの出る頃ではある.さあ気持ちを締め直して再試合に臨む.
さて試合開始である.他のフィールドの試合が終わっていても,無線通信状態は改善されない.試合開始は19時の予定であったが20時になってやっと
開始.ロボット間通信が成立しないので手動スタート.1分間やったが朝と状況が変わらないということでチームリーダーの秋元君が審判に詰めより,審判は時
間制約の問題と我々の主張を認め,試合
は不成立.よって朝の試合結果に基づき,1−0で勝利.負けるはずのない相手なのですっきり勝ちたかった.勝ちは勝ちであるけれども,やや後味の悪い試合
である.
この試合相手のWinKITは,直前の試合(ISePORTO戦)では相手は無線通信が接続できるのにWinKITは接続できないという不公平な状
態で試合し,本来負けるはずのない相手に負けるというアンラッキーな試合をした.欧州製のアクセスポイントと日本製の無線LAN機器との相性の問題か?日
本チームがいると通信トラブルがあるとイタリアのチームから苦情.
さて試合開始.通信OK.キックオフ後いきなり相手に襲いかかり,10秒足らずで2番黄龍が得点.1−0.今度は相手キックオフからもみ合った後 WinKIT得点.1−1.点の取り合いの展開.2番黄龍がスローインからのボールをドリブルし得点.2−1.直後に相手得点.2−2.8分で陣地交代. その後は一進一退.2番黄龍がドリブルで押し込んで勝ち越し.3−2.なお,途中で数回,4番青龍のキック板が上がったところでボールがはさまり,ホール ディングとの指摘もあるが審判は判定せず,試合展開がないのでドロップボールの判断.試合終了.WinKITに対しての初めての勝利であ る.厳しい試合を勝ち抜いたのは大きい.
初日終了時点で,Orientは2勝0分け0敗で6チーム中暫定3位.
(ここまで現地時間6月14日記)
予選2日目
第3戦 6月15日9:10(当初9:00の予定)
グループ1位をかけての対戦.とても強力なループキックのできる持つチーム.相手キックオフで始まる.今日はアクセスポイントを増設して
11a用と11b用を分けてもらったので,無線LAN通信は今のところ問題なく動いている.序盤はほぼ相手陣地での展開.と思えばもっとも深いところから
の強い
ループキックで一気に我がゴールを脅かす.GKに当たったり,わずかにゴールをそれたりして,辛くも失点ならないが油断ならない.この場面が何回かあり,
その度に冷や冷やする.相手にキックをさせない状況に持ってくることが我々の狙い.実際,3番朱雀や5番麒麟がボールによく絡む.緊迫する展開のため,リ
アルタイム解説が書けないし,写真も取る余裕がない.0−0で前半終了.
後半は我がキックオフでスタート.またまたロングキックでゴールを狙われること数回.相手のシュートが我がゴールポストに当たって跳ね返り,相手 ゴールラインを割りそのコーナーキックから後半5分我がゴール2番黄龍がドリブルして得点.その直後相手も同点に追いつく.1−1.カメラおよびシステム 不調で2台ほどアウトになっている間に,後半10分スローインからのボールがシュートされ失点.逆転される.1−2.後半14分相手自陣深いところからの ロングキックが再びゴールインし失点.1−3.これでタイムアウト.我々のロボットの動きは悪くなかったが相手の強い一発キックにやられた.これほどの キックは第三者的には面白いだろうが,ロボカップの本来の目的からはやや興ざめである.
なぜか4番青龍だけが無線LANにつながらないので,それ以外のロボット5台で試合に臨む.現地のネットワーク担当者が今一つ無線LANに詳しくな
いようなので,思わず手を出したくなるがぐっと抑える.キックオフ直後,5番麒麟がドリブルで押し込み先制.1−0.さい先よいスタート.5番麒麟シュー
トを3番朱雀が見事に押し込むが,相手illegal
offenseで得点が認められない.前半8分,ドロップボールから5番麒麟がドリブルし得点.2−0.前半10分,12分と5番麒麟が加点.共にゴール
前2m位からのクリーンシュートである.4−0.前半はこのまま終了.
後半で陣地が変わって,フィールド上の照度が微妙に違うのがどう影響するか.そのせいか,多少動きが違うように感じる.後半5分,5番麒麟が相手と 絡みながらゴール前に出て加 点.5−0.後半6分,4番青龍がゴール前フリーとなり,2mの距離からシュート.6−0.後半8分,5番麒麟がフリーとなり得点.7−0.快勝である.
開始早々0分,5番麒麟が5mほどからシュートして得点.1−0.この試合ではすべてのロボットがよく色認識している模様で全体として動きがよい.
続けて前半1分に5番麒麟が加点.2−0.前半4分,5番麒麟が相手ゴール前で相手3台に囲まれながらシュートし得点.3−0.5番麒麟が2枚のイエロー
カード(ゴールキーパーへの)で退場.代わりに誰かが得点を取ってくれるか?前半9分,3番白虎のパスを2番黄龍がロングシュートでそのままゴールイン.
4−0.前半11分,12分と続けて,相手GKが退場しているすきに,6番玄武がセンターサークル付近でボールを奪いそのまま単独ドリブルし得点.玄武の
初得点.前半終了して6−0でリード.
後半スタート.3番白虎,4番青龍がほぼ同時に負傷退場.3台だけになるが,相手陣地の展開のため心配ない.すぐに4番青龍復帰.後半途中から色が
取れなくなり全ロボットの動きが悪くなる.後半8分,4番青龍が相手GKと絡みながら押し込む.7−0.後半11分,2番黄龍がスローインからのボールを
ループシュートし,ゴールバーに跳ね返ったところを押し込んで8−0.この頃は相手はGKしかいない.そのまま試合終了.8−0のはずであるが,後半の2
点(黄龍1,青龍1)はインダイレクトということで幻と判断されている.結果として6−0.
予選2日目で一次予選を終了し,4勝0分け1敗で2位.
二次予選に進出(ベスト12)!
(ここまで,現地時間6月15日記)
チーム名 |
The Orient | MRT | ISePORTO | WinKIT | MINHO |
Robofoot | 試合数 | 勝ち | 引分け | 負け | 勝ち点 | 得失差 | 順位 |
The Orient (東洋大学) |
- | 6月14日 11:00 ○ 1-0 |
6月15日 12:00 ○ 7-0 |
6月14日 14:00 ○ 3-2 |
6月15日 9:00 ● 1-3 |
6月15日 15:00 ○ 6-0 |
5 |
4 |
|
1 |
12 |
+13 |
2 |
MRT (イタリア) |
6月14日 11:00 ● 0-1 |
- | 6月15日 10:00 ● 0-4 |
6月15日 16:00 ● 1-5 |
6月14日 15:00 ● 0-6 |
6月15日 13:00 ● 0-1 |
5 |
5 |
0 |
-16 |
6 |
||
ISePORTO (ポルトガル) |
6月15日 12:00 ● 0-7 |
6月15日 10:00 ○ 4-0 |
- | 6月14日 12:00 ○ 1-0 |
6月15日 17:00 ● 0-3 |
6月14日 16:00 ○ 3-0 |
5 |
3 |
2 |
9 |
-2 |
3 |
|
WinKIT (金沢工業大学) |
6月14日 14:00 ● 2-3 |
6月15日 16:00 ○ 5-1 |
6月14日 12:00 ● 0-1 |
- | 6月15日 14:00 ● 0-4 |
6月15日 11:00 ○ 7-0 |
5 |
2 |
|
3 |
6 |
+5 |
4 |
MINHO (ポルトガル) |
6月15日 9:00 ○ 3-1 |
6月14日 15:00 ○ 6-0 |
6月15日 17:00 ○ 3-0 |
6月15日 14:00 ○ 4-0 |
- | 6月14日 13:00 ○ 2-0 |
5 |
5 |
|
|
15 |
+17 |
1 |
Robofoot EPM (カナダ) |
6月15日 15:00 ● 0-6 |
6月15日 13:00 ○ 1-0 |
6月14日 16:00 ● 0-3 |
6月15日 11:00 ● 0-7 |
6月14日 13:00 ● 0-2 |
- | 5 |
1 |
|
4 |
3 |
-17 |
5 |
対戦相手は,今年のジャパンオープンで優勝したチームである.
強力なキック力を持つチームで,直接対決は0−7で負けであった.
我々は今日はこの直後にも試合があり,
そこは勝ちたいのでこの試合では無理したくない.
そこでバッテリーを温存するため1台のロボットを使わないこととし,
この試合は4台で臨むことにした.相手も4台でスタート.
全体的には動きがいいが,フィールドの片側がやや暗いので,
ロボットは自分の位置計測がやや不正確のようで,前めのポジションをとっている.
ということは守備が薄くなるということ.
序盤は攻め込まれて自陣での展開が続くが,
うまく体を寄せて相手にキックをさせない.
前半8分,自陣深くで相手スローインであるが,
我がロボットは相手陣地に位置取りしてしまい守備ががら空きとなり,失点.0−1.
前半11分にも同様な展開で失点.0−2.
続いて前半13分,守備の人数が足りず再び失点.0−3.
前半14分,自陣ゴール前で2台の守備と相手1台がボールを取り合う.
Illegal defenseをとられてもおかしくない状態であるが,
こぼれ球をシュートされ失点.
前半は0−4で終わる.
予想よりも点差がついているが,緊張感のあるいい試合である.
試合状況後半1分,相手がフリーとなりロングシュートされ失点. 続けて2分,相手のドリブルをうまく体を寄せて守るがそのままゴール前に持ち込まれ, GKと共に必死の守備をするがこぼれ球を押し込まれ失点. 直後にフリーで打たれ失点.0−7. 5番麒麟のソレノイドが煙をあげ,退場.残り3台で耐えるがポジ ショニングがよくない.足回りから不自然な音がする.大会3日目ともなると,メカ的なダメージも出る.6分,7分,8分とまた失点.0−10.その後7分 間は耐え忍んだが,攻撃にいたることができずに0−10で試合終了. 点差ほど負けた気がしないのは,相手がキック力に頼りすぎていて, パスやドリブルの展開が少ないからであろうか(やや負け惜しみ). 試合時間が以前より長くなったので点差は開く傾向にある.
三次予選に残るためにはここで勝たなければいけない.
相手がどんなチームか事前に知らない状態で試合開始.
合同チームであるが4台は1つのチーム (Carpe Noctem)から出しているようだ.
Carpe Noctemのロボットの方がULMより完成度が高く,
あまり強力ではないけれどもループシュートもできる.
試合は一進一退の展開.なかなか点が取れない.
前半9分,相手スローインからのキックがGKにあたって失点.0−1.これは痛い.
前半11分,相手GKともみ合って5番麒麟が押し込み,1−1の同点.
前半14分,中盤で味方2台と相手1台が取り合い,
こぼれ球をゴール前までフリーでドリブルされ失点.1−2.
前半はリードされて終了.後半ぜひ逆転したいところである.
双方それぞれの持ち味を出しての一進一退の試合.相手1台が煙を上げて退場. 緊張感ある試合.5番麒麟が相手ゴール前にドリブルするが, 直前の試合のトラブルでキック機構をはずしていたのでシュートできずに 得点を奪えない.この場面が4回あった. 後半9分自陣ゴール前にフリーで持ち込まれ決定的な失点.1−3. 少なくとも1台はボールにからんでいるが 他のロボットにはボールが見えていない模様である.試合終了. 悔しい負けである. キック機構のトラブルがなければ勝てていたはずである. 2試合続けての試合は,メカとしてもバッテリーとしても 厳しい.
これで二次予選での敗退が決定する.ベスト12に終わる.
大会前は言うに及ばず,大会中も朝8時から夜11時まで会場にて調整し,
努力を惜しまなかった学生たちの健闘を称えたい.
Hibikino |
Orient |
ULM & Carpe |
試合数 | 勝ち | 引分け | 負け | 勝ち点 | 得失差 | 順位 | |
予選B組1位チーム Hibikino(日本) |
- |
6月16日9:00 ○ 10-0 |
6月16日11:00 ○ 4-0 |
2 |
2 |
6 |
+14 |
1 |
||
予選C組2位チーム The Orient(日本) |
6月16日9:00 ● 0-10 |
- |
6月16日10:00 ● 1-3 |
2 |
2 |
0 |
-12 |
3 |
||
予選D組3位チーム ULM & Carpe(ドイツ) |
6月16日11:00 ● 0-4 |
6月16日10:00 ○ 3-1 |
2 |
1 |
1 |
3 |
-2 |
2 |
この活動は,本学工学部長の指導による「工学部中期計画」の一つであり, 東洋大学学長によって活動資金が支援されています. 学生と共に海外遠征できるのはこの支援あってのことであり, 学長,工学部長に対して深く感謝いたします. またこの実施に当たっては,学長室ならびに工学部教学課・総務課など 多くの方々にご協力いただきました. 特に機材の海外輸出入手続き,学生の渡航手続きなど 前例のない事項に対しても迅速に対応していただいたこと,とても感謝しております. また工学部の教職員,学生,また学内外からも応援の言葉をいただき, いろいろな応援が我々の力となっています. この場を借りて,ご声援いただいているすべての方々に感謝申し上げます.