主催:山車ロボットコンテスト実行委員会(東洋大学理工学部機械工学科
共催:日本機械学会関東支部埼玉ブロック
2020オンライン


 2020年11月14日に第15回目となる「山車ロボットコンテスト」を開催しました.今年は新型コロナウィルス感染防止のため,東洋大学と参加高校5校をWebex Meetingsで接続し,オンラインでの開催となりました.各参加高校に同じコートを作成してもらい,参加高校生は自分の所属高校の会場で競技にいどみました.5つの高校から合計38名の高校生と13台のロボットが出場し,技術性と芸術性を競いました.
 今年は例年のように事前の講習会を開催することができませんでした.また,高校の授業スケジュールの影響などで参加者は製作や調整の時間が限られたと思われます.そのような状況の中でも,参加高校生達は川越のシンボルである時の鐘や日本の祭りなどの伝統的なモチーフ,多くのLEDを用いた未来的なデザイン,海やTVゲームを題材にした自由な発想で,それぞれ趣向を凝らした装飾と動きのロボットを製作しました.クローラ型の移動機構を用いたり,距離センサや地磁気センサなどを用いて軌道を修正したりしながら,得点エリアでの演技を行いました.参加高校生達は製作したロボットの紹介や競技後のコメントで,造形のこだわりや苦労した動き,練習ではうまくいったのにという悔しさなどを熱く語っていました.各参加高校の先生方のご協力もあり,オンラインでの映像や音声のやりとりに大きなトラブルもなく,各会場の様子が上手く伝わってきました.それでも,やはり実物を間近で見たい!と思わせるロボットの動きや装飾,それに参加高校生たちの元気で楽しげな様子が印象的でした.


競技会の様子




 今年の開催は無理かと思っていたのですが,高校の先生方から開催を望む声をいただき,オンラインでの開催を決断しました.オンライン開催のために,各会場でできるだけ簡易に作成できるコートとルールに変更しました.事前に各高校とWebexの接続チェックなども行いました.そのおかげで本番はスムーズにコンテストが進行でき,本部では各高校での演技の様子をしっかり確認することができました.映像も思った以上に鮮明で驚きました.
 

◆山車揃いと記念撮影(オンライン)



参加者とロボットの記念撮影 (+本部の様子)


◆結果

技術点(同点2台),芸術点が最も高かったロボットがそれぞれ表彰されました.

 最優秀技術賞:松山高校 チーム名「ペーパーカンパニー」 ロボット名「クーガー 号」
 最優秀技術賞:松山高校 チーム名「なまけもの」 ロボット名「ティータイム 号」
 最優秀芸術賞:新座総合技術高校 チーム名「SeU-K」 ロボット名「石取祭 新総町の部 号」

2台ずつ走行させる団体競技での得点が最も高かった高校に団体競技賞を贈られました.

 団体競技賞:川越東高校

また、印象的な外観とパフォーマンスをしたロボットが審査員特別賞に選ばれました.

 審査員特別賞:浦和工業高校 チーム名「UTE-OKH」 ロボット名「マリンナイト 号」
 審査員特別賞:狭山工業高校 チーム名「いけす」 ロボット名「アクアマリン 号」


◆スタッフ&審査員

審査員....河野 孝治 様 (JAPAN ROBOTECH社

実行委員...東洋大学理工学部機械工学科 松元 明弘,山川 聡子,山田 和明,横田 祥

協力(アルバイト)......東洋大学 機械工学科学生,大学院生

										
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