◆展示内容
毎年思いますが,研究している内容を使って凝ったものを作りさえすれば,こもれび祭でウケるわけではないのです.
一般の幅広い年齢の皆さんに,わかりやすく伝わって面白いと楽しんでもらえることは,研究の面白さとは少し観点が違うと思います.
これは簡略化しすぎだろうってものがウケたり,完成度はイマイチだけどってものにお子さんたちが熱中してくれたり.
難しい制御則を使うことがいつでもベストなわけではない,ということと通じると思います.
また,説明の仕方次第でも興味を持ってもらえるかは変わります.なかなか一般の方に説明する機会はないので,学祭は研究室メンバーにとってもよい経験だと思います.
そして結果として,小さいお子さんが帰りたくないと泣くほど気にいってくれたり,年上の方に納得してもらったり感心してもらったりすると,とても嬉しく感じます.
・自動スタンプおしき
MESH+Arduino+3Dプリンタで作成したラック&ピニオンで作った装置.ボタンを押すと自動でスタンプを押します.受付で来場者をお出迎え.ウケていた!
・UFOキャッチャー
昨年に引き続き,LEGO MindStormsを使って作ったもの.3Dプリンタで造形した動物をつかみます.子供から大人まで大人気.
・釣りロボット
UFOキャッチャーかと思いきや,移動ロボットを操作して釣り糸を引いて魚を釣る.釣り糸の動きが直接操作できるわけではないのでなかなか難しいのだよ.折り紙もうまい
・トレーラ操縦シミュレータ
MATLABで作ったシミュレータを,3Dプリンタ+ポテンショ+Arduinoで製作した自作ペダル+ハンドルで操作するという...マニアックなシミュレータ.
けん引車両難しいぞ.研究している院生も私もクリアできず,「やっぱ,けん引車両は自動制御しないと!!」と.
来室してくださった自衛官の方にも試してもらいましたが,難しいと言われました.そう,実際の車両とは視点も違うのでさらに難易度が上がるのです.
・小型ロボットアームデモ
直前にサーボモータで動く小さいロボットアームを買いまして,制御しづらいのでフィードフォワードで同じ動きを繰り返し,繰り返し...これが予想を超えて人目を引いていました.
・速さが変わるインベーダーゲーム
普段Cで制御プログラムを書いている院生がpythonの練習がてら作ったゲーム.自作なので,高速移動インベーダーとか,超ゆっくりミサイルとか,いろいろ試せます.
・釣りロボット
UFOキャッチャーかと思いきや,移動ロボットを操作して釣り糸を引いて魚を釣るのです.釣り糸の動きが直接操作できるわけではないのでなかなか難しい.折り紙の魚がうまい
・ロボットアームでUFOキャッチャー
左右2つのジョイスティックでロボットアームを操作して宝箱をつかむのですが,微妙に操作方向とかが感覚と外れていて難しい.そこがまた,熱中してしまう.
・操作盤を傾けてビー玉を転がして迷路を走破
角度センサを使った操作盤を傾けると,モータ制御された迷路盤が傾いて,ビー玉が転がります.これでゴールを目指すのですが,操作にコツが必要で難しく,そして熱中してしまう.
・タブレット操作する2輪ロボット
タブレットのアプリでbluetooth経由でArduinoを用いた移動ロボットを無線操作してコースを走らせます.
・LEGOで作った遠隔操作ロボットで対戦
LEGOで作ったロボット2台を無線操作して,相手の輪を取ったり,棒を倒したりして対戦します.アームの動きが絶妙にコミカル.
・研究紹介ビデオ
過去の卒論・修論で撮った実験動画集を流しました.
・研究紹介パネル
院生の分だけですが更新しました.
・メカナムホイールロボットとか,MESHなどの説明
この項目は私が持っていった分です.拍手の音で小型の全方向移動ロボットの動きが変わるようにしているロボットは今年も小さなお子様に人気.ずーっと,パチパチ手を叩いて楽しんでくれます.一方,MESHを使って手の動きで遠隔操作できるロボットも作ったのですが,これは反応の遅れが大きくていまいちでした.
・制御クイズ
毎年,来場者の方々が解いてくださいます.
◆卒業生達の来校
今年も学祭に卒業生が何人か来てくれました.私の研究室だけでなく,ほかの研究室卒の人達も何人か立ち寄ってくれました.いつも思うけれど,卒業生達が来てくれると嬉しいです.