2023年度 修論発表と卒論発表

院生,学部生の卒業式が終わりました.今年は院生2名(+9月修了1名),学部生9名が卒業しました.修論・卒論の発表者とタイトルは以下の通り.

◆ 修論発表(2月2日)
 液体搬送ロボットのモデルベース制御と強化学習の比較(阿部大城)
 一輪車ロボットの姿勢制御および軌道追従制御(翁若西)

◆ 卒論発表(2月6日)
 車両型ロボットによる室内温度変化の測定および熱源探索(川村亮太)
 LiDARを用いたマッピングのための移動ロボットの探査経路計画(阪下純之介)
 人工ポテンシャル法を用いた移動障害物の回避シミュレーション(金子和瑛)
 トレーラにステアリング機能を備えた牽引車両の軌道追従制御(児玉卓己)
 距離センサを搭載したクローラロボットによる穴の検知と回避・横断(藤井渉弘)
 目標高さで球体を弾ませるための台の速度制御(児島由朋)
 クランク機構を用いた呼吸誘導模擬装置の開発(鈴木瑞彩)
 仮想空間におけるダブルダッチロープのモデリングと3Dシミュレーション(坂上健太)
 仮想空間における視点の高さが空間認識に及ぼす影響(瀬下裕矢)

◆感想
今年の学部生は,今までになく,進路で迷う学生が多かった印象です.
さて,工学系でも就職に関する学校推薦制度や就職協定などが崩れ,昔に比べて学生も企業側も膨大な時間を使っていると感じます.本来ならば卒論や修論に取り組み,知識や考え方などを身に着け,深めていくための大事な時間が,(最終的に就職しない多くの企業の)エントリーシート作成や説明会などに吸い取られていきます.さらに今年は,インターンシップのためのエントリーシートなんてものまで増えて,院生たちが大学院に入学してすぐに就職活動を始めていて驚きました.昔は良かったなぁとつくづく思います.私が大学院に入学した直後は,自分の興味のある分野の専門書を読んだり,自分の修論テーマ以外の共同研究の手伝いをしたり,新しいソフトウェアの使い方を修得してみたりと,自分の引き出しを増やすことに時間を使える日々でした.
昔はよかったなんて書くと,年寄り臭いのですけどね.