2023年11月〜12月 こもれび祭と卒業生の来校


◆こもれび祭

今年も11月4日〜5日のこもれび祭(学祭)で教室を借りて研究室での展示を行いました.院生たちが率先して学部生を率いて全員参加で取り組んでくれました.今年も昨年同様,1101教室という広い部屋での展示でした\(^o^)/.
2日間で289+357名の方が来室してくださいました.来室くださった皆様,ありがとうございました.川越キャンパス全体でも,コロナ前ほどではないですが昨年よりは来場者が増えたようでした.






◆展示内容
・UFOキャッチャー
 LEGO MindStormsを使って作りました.枠はアルミフレームで本格的.3Dプリンタで造形した動物をつかみます.子供から大人まで人気.これがなかなか難しい.
・ボール集めロボット
 wiiリモコンとarduinoを用いた自作ロボットをbluetoothで無線通信して操作してボール集めをします.複数台同時に動かせるので,他の人と対決形式でも遊べるぞ.
・タブレット操作する2輪ロボット
 タブレットのアプリでbluetooth経由でArduinoを用いた移動ロボットを無線操作してコースを走らせます.いわゆるラジコン.単純な周回だけど,絶妙に障害物があって操作が難しいコース.主にお子様に人気.
・ライントレースで迷路走破
 LEGOを使ったライントレースロボットで,手元のスイッチでトレースするラインを切り替えることでゴールまで進む.これがお子様に人気.
・PID制御の説明
 院生が自作したPID制御体験装置.ポテンショメータを使ってリアルタイムでゲイン調整して位置制御の性能を見ることができるもの.3Dプリンタで作ったケースも含めて感心する出来だった.だが,だが,しかし!学祭で出すにはニッチすぎた.
・VR体験
 ハプティックインターフェース(phantom)は毎年のように出番です.体験してもらうと,お子さんは特に違和感なく遊び,多くの大人は驚いてくれます.HMDを使った仮想空間での玉入れゲームは,絶妙に操作性が悪いので,ついつい向きになって何度もやってしまいます.
・厚紙でゴム動力車
 大学1年生の必修科目で行っているゴム動力車競技を簡略化したもの.自分で部品を組み立てて走行させます.
・研究紹介ビデオ
 過去の卒論・修論で撮った実験動画集を流しました.
・研究紹介パネル
 院生の分だけですが更新しました.読んで質問をしてくれる方が何人かいらっしゃいました.院生が説明していました.
・メカナムホイールロボットなどの説明
 拍手の音で小型の全方向移動ロボットの動きが変わるようにしています.人の意思に従って動いている感覚が分かりやすいからか,お子様に人気.主に中高生以上の方には全方向移動の仕組みも説明しました.同様に拍手で速度が変えられるモータに円板をつけて,フェナキストスコープとベンハムの独楽と回転速度との関係を伝えようと思ったのだけど,ベンハムの独楽しか伝わらなかった.
・制御クイズ
 毎年,来場者の方々が解いてくださいます.

◆卒業生達の来校

今年も学祭に卒業生が何人か来てくれました.今年はいつも以上に多く人が顔を出してくれたように思います.私の研究室だけでなく,ほかの研究室卒の人も何人か立ち寄ってくれました.いつも思うけれど,卒業生達が来てくれると嬉しいです.
今年の卒業生の話の中で「生産ラインの自動化」に携わっている人が多い気がしました.労働人口の減少を見据えた企業の動きが活発化しているのかなと思ったり...
そんな社会情勢の中,卒業生たちが仕事を任されて頑張っている話を聞けることは本当に大学教員の冥利です.

今年は学祭以外でも,11月11日の理工学フォーラムでの修了生講演,12月14日の学科の専門科目「先端技術」,12月15日のリクルート活動としての会社紹介で研究室の大学院修了生が来校し,在校生向けに話をしてくれました.
在校生向けの話が終わった後,私がとっぷり話し込んでしまったのですが,それぞれ信念をもって働いている人たちなので,話していて楽しいし,示唆にも富んでいて,こちらも学ばせてもらいました.楽しかったです.
東洋大にきて研究室の一期生が大学院を修了して12年経ち,こういったイベントや講義での話を頼める卒業生も増えてきました.そして,こころよく引き受けてくれるのがありがたい.