2021年2月 修論発表と卒論発表

今年も卒論発表会が終わりました.今年は修士1名,学部10名が発表しました.発表者とタイトルは以下の通り.

◆ 修論発表(2月2日)
 障害物の軌道予測にもとづいた衝突回避のための移動ロボットの運動制御(鈴木宏明)

◆ 卒論発表(2月15日)
 2台のロボットアームによる自動色別物体運搬(大塚 諒)
 画像処理を用いた小型ドローンTelloEDUの編隊飛行(石原 一樹)
 移動ロボットの自動車庫入れのための旋回半径の切替制御(玉木 秀一郎)
 動く音源に対するロボットの追従制御(桑原 啓)
 モーションセンサによるジェスチャー検知にもとづいたロボットの移動制御(中村 勇大郎)
 人工ポテンシャル法と距離情報を用いた小型移動ロボットの障害物回避(石井 雄也)
 単眼カメラによる移動ロボットの目標軌道線の途切れ検出(小林 海人)
 モータ駆動式カメラマウントを用いた対象物軌道追従ロボット(小貝 悠貴)
 案内ロボットのための可動プロジェクタによる画像投影(三井 麟太郎)
 車輪型ロボットを搭載した球体ロボットの製作と直進運動の制御(豊原 治也)

◆ オンラインでの発表について
今年は,新型コロナのせいで院生は6月頭まで,学部生は6月末まで全く大学に入れない時期があり,その後も入構時間が制限された状態が続きました.そのため,4月からの研究室の輪講はすべてオンラインで実施しました.そんな状況でしたが,卒論,修論ともにおおよそ例年通りのレベルが維持できたと思います.
卒論発表は全てWebexを使ったオンラインでの実施でしたので,例年ほどの緊張感はなかったかもしれません(いや,もちろん緊張は伝わってきていましたが).緊張とともに,しっかり準備したかどうかも伝わるものです.皆,練習のときよりうまく発表できていたと思います.
ちなみに,実験室がある建物の通信速度が遅い(←他の階も遅いらしい)ことが判明したため,多くの人が自宅から発表しました.

さて,Web会議システムでの発表ですが,共有機能で発表スライドはむしろ,大きく見えるから対面よりも良いかもしれない.マイクも準備しておけば,声の大小もカバーできるし,原稿を横に置いておいて安心感を得ることもできるかもしれない.その一方,ファイル共有中にちょっとしたジェスチャーを使って説明したくてもできない!あぁ,これは迫力が激減するなぁ.

そんなWeb会議システム,昨年4月の段階ではオンラインで輪講って出来るの?と思っていましたが,今は当たり前になっています.人の適応能力ってすごいなと我ながら思います.いや,学生の適応力のおかげか?(笑)
ただ,皆で議論をするというのは,やはり対面じゃないと難しいですね.タイムラグもあるし.

◆ 年度末に実験室で見つかるもの
学生が卒業した後の実験室のロッカーとか,部屋の片隅とかから様々なものが見つかります.過去に見つけたものの一部をご紹介.

1.研究資料(整理して提出した資料ではないもの.下書きとかメモとか)
これは優しさから残してくれる人と,面倒で放置する2パターンがいると思う.大抵の場合は後者だ.そして,前者の場合も残念ながら,多くの場合はそのまま捨てることになる.何故なら,提出済の整理された電子ファイルを見るから.
ということで,ノートとかは持って帰ってほしい.自分で頑張った記録なのだから,むしろ,自分で保管しておくことを勧めます.

2.エアガン
薄暗い部屋の奥に銃が何丁もあったことがある.それも,ライフルなどのごついやつ(あとで確認したら,サバイバルゲーム用の銃らしい).エアガンだとわかっていても,机などの陰からこういう物騒な形状のものが出てくると「なんじゃこりゃ〜!」って驚きます.
危険な感じがするし,嵩張るので,持って帰って!

3.デスノート
ロッカーの扉を開けると,黒いノートが一冊ぽつんと置いてありました.中を開くと,人の名前が羅列してあるという...有名な漫画の小道具です.各ページの造形など,詳しい学生によるととても素晴らしい再現だったそうです.
めちゃくちゃ面白かったです.こういうノリは大好きです.でも,ちょっと呪われそうなので,持って帰ってください.

4.通帳とキャッシュカード
4万円くらいの現金と,通帳とキャッシュカードとはんこ.通帳には結構な残高があって,見つけた院生がびびってました...同窓会のお金です.鍵がかかったロッカーに入っていたのですが,真面目に掃除をしていた院生が鍵を見つけて開けてしまったようです.
これは,他の先生やOBに連絡したうえで,私がしばらく預かることになりました.
そんなわけで,機能ロボティクス学科の卒業生の皆さん,同窓会費を使うときには私へ連絡してください.