2015-2016年度 学生関係委員長

ほぼ1年遅れでの記事掲載です(理由は下部参照※1).学生関係委員長という仕事を2年間務めました.その話...ちょっと昔話.

◆学生関係委員って?

 まず,その名前の広さにまず驚きました.名前を聞いた時のイメージは,入試と教務以外の学生関係のすべてでした.
 いつかは〇〇委員長というお仕事もやることになるのだろうと大学の教員ならば誰しも覚悟していることでしょう.他大学で働いている先輩後輩に聞いても同じです.ただ,私立大は国立大に比べて教員数が少ないので,そういった仕事が早く回ってきます.その中で,学生関係委員というのは比較的若い教員が就き,委員長も比較的若い教員が就くという印象でした.とはいえ,委員長は委員会の議長をします.議長は委員会の議論を上手くまとめていくものだと思いますので大変そうです.比較しては申し訳ないですが,小学校のときに学級委員をやったときは話の収拾がつかず,半泣き(T_T)になった遠い(おぼろげな)記憶があり,「そういう役は向いていない」という苦手意識がとても強いです.

 結論としては,委員長を仰せつかっていた2年間,半泣きになるような事態に陥ることなく無事に務めることができました.各学科から選出された委員の先生方が本当に驚くほど協力的で,教学課の職員の方々もすごく親身になって学生の面倒を見てくれていました.私でも務められたのは委員の先生方と教学課の担当職員の方々のおかげです.本当にありがとうございました.

◆最初のお仕事は怖い電話から始まった

 2年間,何事も起こらないといいなぁ〜と祈っていた4月冒頭,いきなり電話が鳴った.事務局長からの「先生,問題が...!」という言葉に始まる電話.うわ〜,問題って何っ!!
 大学に苦情が寄せられたとのこと.右も左もわからない状態で事務局からの提案にしたがって対応を考えましたが...それって,教員から反対が出るのではないかなぁ(私なら愚痴ると思う)という内容でしたので,恐る恐るお願いのメールを書きました.すると...何がすごいって,どなたも反対せず,むしろ率先して協力してくださったこと.東洋大の先生方はなんという人格者揃いなのだ(ToT).本当に心底,驚き,感動した.おかげで苦情はそれ以上増えることなく収まりました.職員の方々もとても協力的で助けてくれましたし.自分自身が学生だったときは大学の職員さんと会う機会はほぼなかったのですが,大学職員はこんなに親身になって学生を支えてくれているんだなと思いました.

◆付随する肩書が多かった

 学生関係委員長が兼任する仕事が多かった.え,それも私がやるんですか?って.そういえば,上記の電話よりも前に「学生関係委員の中から学生生活委員を選んでください」という指令があった.名前がものすごくわかりづらいけれど,学生生活委員会は全学部で構成する委員会です.委員長はこの学生生活委員の仕事がデフォルトでついてきます.「貴方に加えてもう一人必要だから,誰か頼んでね」ということなんですが,初回の会議も開いておらず,学生関係委員になる予定の先生たちと面識がない状態で,仕事を頼めと?なんという過酷な指令(*o*).学生生活委員会は白山キャンパスで開催されるので,一時間半くらいかけて移動しないといけません.委員会はせいぜい1時間程度ですが,移動時間が長い.ちなみに学生生活委員になると,セミナーハウスの委員など,もう一つ,二つの役目が追加されます.
 白山キャンパスに行く仕事としては,全学の体育会委員も兼任です.
 川越キャンパスの部活の元締め(?)も学生関係委員長の仕事です.この肩書が,
 ・体育会長(←川越キャンパスの体育会)
 ・文化団体連合顧問
です.(何も問題が起きなかったので,ほぼ名前だけでしたが)学祭の責任者もでした.
 川越キャンパスの施設委員会もメンバーでした.「来年,体育館を作るぞ〜」という時期でした.
 また,肩書ではないけれど,奨学金の授与式で挨拶をし,部活・サークルの集会で挨拶をし,学祭の立ち上げ集会で挨拶をし...と,たくさん挨拶をしました.ちなみに,議長に加えて挨拶も苦手分野.この機会に苦手を克服!...はできていない気がします.

学生の活動を見て懐かしい気持ちになる機会

 川越キャンパスの体育会は年に一回,引継ぎ式があります.体育会長もそれに参列するのですが,体育会の学生達が学ランを着てお出迎え!!最初に入り口で学ランの学生に「押忍,案内します」って言われたときはびっくりしました.なんて返せばいいのだ?「おす!頼むぞ」かな.そういえば,「押忍」ってどういう意味だっけ※2.(はようございま)の略じゃないよな?なんて思っていると,引継ぎ式で学生達が壇上で(当然,マイクなしで声張り上げて)「押忍,自分,〇〇学科〇年,△△と申します.押忍,このたび...」って自己紹介をするんです.こういう伝統って(意味とかはさておき),なんか良い.学生時代にしかできないことですから.良いものを見せてもらいました.
 一方,文化系の部活やサークルに関連するものといえば,学祭.実際には学祭委員の学生達がすごく頑張って仕切っていますので,教員がやることは「万が一のときのための待機」と「昼と夜の見回り」です.夜の見回りは,懐中電灯を持ってテントの中に火種とか,生ものが残っていないかとかをチェックして回ります.懐中電灯を持って真っ暗なキャンパスを回るのはちょっと探検みたいで面白かったです♪
 これ以外に年に数回,各部の部長とコーチによる体育会と顧問会議を開催して大学からの補助金などについて審議する会議もやりました.いろいろな部活の話を聞きながら,自分自身が学生時代に所属していた非公認の天文サークルのことを思い出したり,ジャズ研の知り合いのライブとか山登りに行っていた先輩のことなどを思い出したりしました.懐かしいですね.
 
 
 ※1 更新...ホームページ作成ソフトが使いづらくて昨年はなかなか更新できなかった.
         しかし,今年買いなおしたソフトはさらに使いづらい.なんてこった.結局,手作業で直している.
 ※2 押忍...Wikipediaさんに尋ねたら,まさかの「お(はようございま)す」が由来だった.