2015年10月31日 制御研同窓会

制御研では毎年,学祭で展示をしてきました.なかなかの来場者があって,特にお子様たちはとても楽しんでくれていると自負しておりました.ですが,今年は展示のための部屋を確保することができませんでした.そのため,学祭での展示を中止することになりました.学祭で展示しないのは東洋大に来て初めてだな.なんだか,何もしないのも寂しいな...「そうだ,同窓会をしよう!」と思いつきました.

同窓会で

 卒業生が楽しく交流して明日への活力(←ちょっと大げさ)にしてくれるといいよね.

 も卒業生達が社会に出てどんな仕事をして,どんなことを感じているかとか聞きたいな.

 在校生にとっても,先輩達の話を聞くことはもちろんとても有意義に違いない!

あれ,だけど,これだと在校生にとっては受け身だよね?毎年,学祭で展示することで学生達は展示の準備とか,来場者への説明とか,それなりに苦労をし,その苦労を通して経験を積んでいると思います.この点,どうしようかな...う〜ん,そうだ,在校生は同窓会にただ参加するだけではなく,自己紹介がてら卒研内容の発表をしてもらうことにしよう.そして,社会人になった先輩達からビシバシと言っていただこう.私が言うより,年齢が近い社会人の先輩から言われるほうが説得力あって響く気がするし.

方針は決まったので,私は卒業生への連絡と会議室の予約だけして,あとは院生にスケジュールや懇親会手配を頼む.


そして,卒業生11名,在校生17名との総勢29名の同窓会が開催されました.

全員の簡単な自己紹介の後,まずは在校生の発表です.いや,まずはと言いながら,結局,全員発表するのに2時間半近くかかったので,卒業生のお話は懇親会で!ということになってしまったんですけれどね.

学部生の発表は2回発表練習をしたのですが,この時期なので研究自体の結果も出ていないうえ,発表の完成度もまだまだです.卒業生の反応を内心ヒヤヒヤしつつ...

しかし,卒業生達はさすが質問内容に安心感があります.指摘内容も的確だし,コメントや質問も,自分なりに内容を解釈しながらよく聞いてくれていることを感じさせます.もちろん,分りづらい発表に対してはしっかり指摘してアドバイスしてくれるし,良い先輩達です.そして,ほめ方にも,社会人としての余裕を感じるよね.
卒業生達はそれぞれ会社は違っても,仕事の話なども楽しげに情報交換をしていて面白かったし,良かったです.そして,学部生の質問にも熱心に答えてくれていました.

一方,在校生達も部屋や食事の準備から後片付けまで,幹事の院生を中心に皆で協力して手際よくやってくれていました.普段の様子からはちょっと心配していたのだけれど安心しました.良い学生達です.とはいえ,卒論までの輪講はまだまだ厳しくいきますよ!卒業生に「先生,優しいんじゃないですか?」と言われましたしね(笑).


記念撮影です.

 

助手になって間がない頃に世話になった先生の定年退官パーティに出たことがあります.とても多くの出席者がいて,先生は嬉しそうに卒業生達に声をかけていました.その頃はその先生の気持ちがよく分らなかったのですが,今なら少しわかるような気がします.卒業生達が頑張っている姿を見るのは,理由などなく,ただ嬉しいものです.卒業生の皆さん,また来てください.

今日は楽しかったです.よし,明日からも頑張るぞ.(ちなみに,明日は休日出勤→ロボットコンテストね)

今日覚えた言葉とか,メモとか
・ティア ワン(一次請けメーカー,tier1=第一階層.トヨタ系列におけるデンソーとか.ティア1に部品を供給するのはティア2)...始めて聞いたので,dear?gear?,え,まさかtearなわけないし,と思って何度も聞き返してしまいました.明日からは当たり前のような顔をして使おう!
・製造メーカーには,技術士を必要としている部署がある.技術士は1次試験をパスするのも結構大変らしいので,JABEE認定カリキュラム卒業生だとアピールするとその部署にいけるかも.
・海外に仕事に行くことになればもちろんのこと,海外メーカーと共同製作をすることになれば会議が英語になったり,東南アジアからの研修生を受け入れたり...会社に入ってみると英語が必要なことがそれなりにあるようだ.