子供の頃,テレビコマーシャルを見て憧れた「おもちゃのカンヅメ」.森永製菓のチョコボールのパッケージにエンゼルマークがついていたら貰える.「金なら1枚,銀なら5枚」必要だ.
男の子用,女の子用に分かれていて「何が入っているんだろう」と想像力をかき立てられて,すごく欲しかったし,見たかった.今のようにインターネットで情報が流れているような時代じゃないので,まさに当たった人だけの秘密だった.
そんなおもちゃのカンヅメは,時代と共に変遷しているらしく,大学院時代に他の研究室で見たときはキャラクターの形をした缶だった.数年前に学生が当てたときは宇宙缶という球体になっていた.
そんなわけで,中に何が入っているか見たことはあるのだ.大人になって冷静に見てみると「お菓子のオマケだものね」という感じもした.
しかし,そんな冷めた感覚は他人が当てたものだからかもしれない.やはり,実際に自分で当ててみたい.
これまでに,銀のエンゼルマークが出たことはある.子供の頃から数えれば,5枚は越えていたはずだ.しかし,エンゼルはそれほど頻繁に当たるものではないし,そもそも子供の頃はチョコボール自体,たまにしか買って貰えなかったのだ.だから,次に当たるまでにエンゼル付の黄色い厚紙はどこかに紛れてしまう.あまりに集まらないので諦めて捨ててしまう.そうすると,数年ぶりの大掃除で見つけて,しまった!と思う.そんなことを何度か繰り返した.
ところが,3年ほど前に3枚目までトントン拍子で当たった.なので,真剣に集めてみようと思った.が,4枚目が出るまでに1年以上かかった.最後の一枚がなかなか出ないところで,パッケージに「エンゼルがいるかも.はんたいがわをみてね」という思わせぶりな文章が印刷されるようになった.当たらなかったときのガッカリ感倍増である.で,諦めかけたときに最後の一枚が当たった!
憧れの(今は名前が違うが)「おもちゃのカンヅメ」だ♪
さて,今はその気になってインターネットで検索すれば,誰かが公開した中身の写真が見つかっちゃうわけです.中身を見てしまうと,想像力によって生み出される憧れがなくなってしまう.ちょっと寂しいね.それでも,記念だと思って封筒に銀のエンゼル5枚を入れて送りました!
3週間ほどして届いたのは写真の通り.あれ,1ヶ月くらい前にインターネットで見たものよりかなり小さい気がします.
外箱を開けると,「開かずのカンヅメ」と書いた紙が入っています.どうやらリニューアルしたようです.
中に入っていた缶の箱にはダイヤル鍵がついています.そして,挑戦状が入っています.6問+α,それぞれ違う種類のクイズです.これを解いて鍵を開けろってことだね?ふ〜ん,良いじゃないですか♪
・・・このクイズ,思ったより凝っています.むむむ.1問解けない!むむむむ.子供は解けるのか?
何とか6問答えを導いて次の段階へ.答えを使って次の謎を解く...という感じです.良くできています.
しかし,最終段階がどうしても判らず.
公式HPでヒントを見てしまいました(T_T).悔しい!そして,オチの内容がまた悔しい!!やられたって感じです.
この感覚は子供の頃のなぞなぞの答えを聞いて,やられた〜って悔しく思ったのに似ています.
懐かしい感じ・・・謎解きのわくわく感とか,ムキになっちゃう感じとか,悔しさやすっきり感とか・・・が味わえました.この感覚=子供の頃の遊び心を引き出す感じが,やはり「おもちゃのカンヅメ」だったんだなと思いました.満足でした♪