2014年11月1〜3日 こもれび祭はイベントだらけ


今年の学祭は,ロボットコンテストなどのイベントが重なっていました.だから,研究室の展示は例年以上に学生任せになりました.
上手くいったことも,上手くいかなかったことも,本人がどのように感じるかってことが重要です.
上手くいかない理由を悩むことも大事.上手くいった理由を分析することも大事です.学生達の様子を見て改めて思いました.


◆重なるイベント

今年は川越まつりの時期に山車ロボットコンテストの会場が取れませんでした.災害時の被災者支援のための対策の必要性がクローズアップされている影響ですね.施設の担当者曰く「祭り開催中,非常時の市民の避難場所として確保する」とのこと.う〜ん.川越まつりのときに(祭り中心部から3駅離れている)大学のキャンパスで開催しても観客が来ないよね.

じゃあ,
学祭に合わせようという話になりました.確かにそれが現実的ですが,我が研究室は毎年,学祭で研究展示をしています.「当日,うちの学生は手伝えませんよ,バイトは出せませんよ〜.」と主張した.何度か言ってみた.が,そのあたりの伝え方が悪かったのか,他研究室でのアルバイト学生の手配がギリギリにずれ込み,バタバタした.反省

さらに,当日は
OB会のイベントが重なった.これはいつもコンテストの司会をしてくれている先生が世話役のイベントだ.OBがこの時間を指定したようです.で,その先生も「その時間は僕はいません〜」と言っていた.聞いてはいたけど,いざ私が司会をやるとなると...う,ピンチ!さらにアルバイト学生もOB会のイベントにかり出されたぞ...あ,開始時間に戻ってきてくれた.良かった♪

大学構内でしたし,今年で9回目なのでロボットコンテストは順調にすすみました.でも,個人的には油断していた気がします.また,漠然とですが勢いが足りない感じでした.これも来年への反省かな.


◆研究室の展示

一方,研究室の展示は学生にお任せです.例年以上にホントにお任せです.
今年も2号館1階の部屋を借りました.今年は久しぶりに日曜日と月曜日(祝日)の2日間展示でした.

準備はどうよ?と2週間くらい前から学生をつついてはいたのだけれど,
確認の仕方が甘かったらしく,前日の準備日までに展示品が完成していなかった.日が傾いてきて学生達が妥協しようとしているのを感じました.最後まで諦めないってことは大事です.それが学祭の準備だとしてもです.放り出してはいけません.ということで,前日18時の段階で手伝うことにしました.数名の学生とともに22時までレゴと格闘して完成させました.ま,それはそれで学生気分で少し楽しかった.

さて,当日.1日目はロボットコンテスト会場にいたため,ほとんど展示室を見に行けなかったのだけど,見に行くたび展示室はガラガラでした.夕方,コンテストが終わってから部屋に行くと,学生達はあまり積極的に説明をしていないように見えました.う〜ん.とはいえ,記録を見ると1日での来場者は333人.昼間,どんな感じだったのか不安だなぁと思いながら帰りました.

2日目は朝からずっと展示室にいました.午前11時前後から人がたくさん来ました.学生達も,子供に装置のスイッチを押させるなど,ちょっとしたことで子供の興味や喜びを引き出すように工夫をして頑張って説明していました.おや,なかなか考えているし,良い感じじゃん♪.2日目の来場者は250人でした.ということは,昨日の方がたくさん来場があったんだな.そして,2日目の夕方には私も疲れました.あぁ,そうか.1日目はたまたま来場者がいない時間帯と,学生達がたくさん説明して疲れ切った状態を見たってことか.疑って悪かった!頑張っていたんだね.


◆展示の感想
LEGO遊園地...
 今年のお題は「遊園地」でした.フリーフォール,ジェットコースター,観覧車,バイキングをレゴで作って動かしました.プログラムはフリーフォール,ハードウェアはジェットコースターに時間をかけています.でも,ただ単に真っ直ぐ走って戻ってくるだけの車がお子様にバカ受け.それ,一番製作時間がかかっていないのですけれど...なぜ,そんなに面白いんだ!!製作者の意図と,観客の反応は決して一致するものでもないです.
・赤外線センサを使ったライントレースロボット...
 今年はRoboDesignerに戻りました.センサの精度は良かったように思います.あまり調整をしていなかったようですが終日ラインに追従していました.
・力覚デバイス体験...
 これはサンプルプログラムと,院生作の「猫を撫でるプログラム」を用いて説明.相変わらず,人気です.
・倒立二輪ロボット...
 実験装置(MiniWay)の実演.しばしば,お子様のラジコンと化していましたが,相変わらず「自動制御」をアピールするにはいい装置です.
・ロボットアームが字を書くよ...
 小型ロボットアームで,院生が研究で作成したデータを使って平仮名を書きました.剛性が低いロボットアームなので手が震えたような筆跡でした.
・AIBOと遊ぼう...
 1年ぶりのお目覚めでしたが,今年もこっそり愛嬌を振りまいていました.もう有償修理もできないそうなので,健康管理(?)はしっかりと.
・RoboDesignerで車庫入れ...
 理論的に導いた非線形制御則をロボットキットに組み込んで自動車庫入れ.タッチセンサの接触が悪く,説得力がイマイチだったかも.
・研究紹介ビデオ...
 学生達がCADを駆使してかっこいいビデオを作ってくれていました.びっくりした.昨年,私が編集したものより断然かっこよかったです.
・研究紹介パネル...
 今年は更新しました.あまり立ち止まってくれる人がいなかったけれど(T_T).それでも良いです.研究発表会なのだから展示するんだ.
・制御クイズ...
 19cが19世紀を表わすって,ゆとり世代は知らないってホント?

今年も小さなお子さんから年配の方まで,いろいろな方が来てくれました.「昨日と違うのが増えている!」とか「去年と違う」と言ってレゴの展示に駆け寄るお子さんもいました.嬉しい限りですね.


◆卒業生達の来訪

卒業生が何人か来てくれました.昨年までも来てくれていたのけれど,今年はさらに多くの卒業生が来てくれました.とても嬉しかったです.
卒業生達が頑張っている話を聞くのは純粋に嬉しいです.これぞ,教育者の冥利につきます.
給料貰って働いていれば決して楽しいことばかりじゃないだろうと思いますが,それでもしっかり自分の仕事について語る彼らの姿に力強さを感じました.

そんな卒業生達の活躍を励みにして,これからも在校生達を鍛えようと思います!