2013年11月3日 こもれび祭と秋のイベント


◆秋はイベントが多い

昨年も同じことを書いていましたが,秋は休日イベントが多い.ロボットコンテストや推薦入試,模擬講義,それに学祭です.
このうち,学祭は今年も参加するか,どうしようかなぁと思っていたら,すでに学生達が「うちの研究室は参加するものだ」と申込みの準備をしていました.
偉いです.ということで「学祭の研究発表」としては5年連続の参加です.

今年は例年になく,放任な感じで学生に完全丸投げ.準備前日まで準備状況を詳しく聞いていませんでした.
で,金曜日に聞いてみたら,想像以上に計画的に準備をしていて感心,感心.すでに景品なども準備してあるとか.

今年はメインステージに近い2号館1階の部屋です.が,昨年同様,午前中は人の出足が悪かったです.で,学生も「そんなに多くないのでは?」とクイズの景品をサービスしたりしたそうな.が,徐々に人が増え始め,1日終わってみれば352名の来場でした.クイズの用紙もやはり途中で終わりました.来室者数は,昨年よりはわずかに少なめでしたが,今年は翌日の月曜日が祝日だったので,来場者が月曜日に流れたのかもしれません.月曜日が祝日だと気付いたのは,申込みをしてからずいぶん経ってからでした.

川越キャンパスの学祭には,小さなお子さんから年配の方まで,いろいろな方が来てくれます.本研究室の卒業生も何人か近況報告に来てくれました.また,他の研究室の卒業生も顔を出してくれました.懐かしかったです.ご来場くださった方々,どうもありがとうございました.



感想
LEGO(マインドストーム)で遊ぼう...
 今年もお題は「UFOキャッチャー」でした.コントローラはタイル言語を用いてプログラムしているそうです.
 特にハード側のクオリティが高かったように思います.多少の調整が入ったものの,故障なしで1日連続運転でした.

・ライントレースロボットで遊ぼう...
 今年はレゴを用いたライントレースでした.センサの精度が良かったように思います.
 コース用のパネルの厚さと移動のせいで,ときどき止まっていましたが,ロボットの調整は良くできていました.
・力覚デバイス体験...
 これは今年もサンプルプログラムを用いて説明.相変わらず,人気です.
・倒立二輪ロボット...
 実験装置(MiniWay)の実演.特に遊び要素はありませんが,小さいお子さんの容赦ない「外乱」にも耐えてバランスをとって褒められていました.
・AIBOと遊ぼう...
 今年も人気,AIBO.1年ぶりのお目覚めでしたが,人がいないときにこっそりと大技を出していました.
・制御クイズ...
 研究パネルをじっと読んでいる方々がいる!と...毎年同じように感激して,「クイズだった」と思うのでした.でも,読んでくれてありがとうございます.

あとは研究紹介用のビデオとパネル.ビデオは今年,別の機会に編集したものを流しました.
パネルについては私が更新し忘れていて,前日にA4サイズに分割印刷したものをセロテープで貼り合わせて作りました.とほほ.


◆それ以外のイベントを見てみる

 大学の近くで「河越流鏑馬(やぶさめ)」という催し物があります.今年で3年目だそうです.観客がたくさんいて込んでいるだろうし,寒いし,どうしようかなぁと思いながら,結局,見に行きました.イベントは見られるときに見ておかないと損をした気分になるので.

 見に行って良かったです.面白かったです.始めて間近で全力疾走する馬を見ましたが,迫力がありました.本物の鏑矢の音も聴くことができました.馬上で矢をつがえて射る姿は,馬の移動速度が速すぎてよく見えませんでした.いや,予想以上に速くてあっという間に目の前を通り過ぎる.後で撮影したビデオを見て,乗り手の馬上での姿勢保持のすごさに感動しました.
 イベントで興味深かったのは「失敗」です.何がお馬さんの気に障ったのかは判りませんが,一頭の馬が
人を振り落として単独で疾走するわ,何とか走ってみたら人を振り落とすために地面に寝転がるわで,びっくりしました.「いいところ」だけを切り取ったテレビ放映と違って,生のイベントならではのハプニングが.おかげで成功したときの感激も倍増です.単独疾走したお馬さんは,水干姿で全力疾走したスタッフに捕まえられて,コース外をトボトボとひっぱられてスタート地点に戻っていきました.そんな中,さわつく観客をものともせず,場内アナウンスが何事もなかったかのように次の馬と乗り手の紹介し,淡々と次の競技に移るその収め方がさすがでした.イベント運営側は動じてはいけないなぁと勉強になりました.


 もうひとつ.アイソン彗星がきています.
朝早いし,寒いし,どうしようかなぁと思っていたのですが,結局,かれこれ5日以上見ています.元天文サークル所属としては,イベントは見ておかないと他人に自慢されたときに悔しいので.
 ちなみに,天文ファンは結構,誇大表現をするものだと感じます(所属していた母校のサークルだけか?).たとえば,流星が流れると「
今のはすごかった!」と声があがるわけですが,ここで「え,見ていなかった!」などと応えると,「あれは,火球クラスだな」「火球に違いない」と見た人達の自慢が始まります.この自慢は後日になっても何度も聞かされるわけです.いつの間にか火球ってことで確定しています.火球っていうのはとても明るい流星のことです.他にも,流星群が来たときに流星が頻繁に流れるものを「流星雨」と言いますが,もちろん普通の雨ほど頻繁に流れるわけじゃありません.そういう点で,一般人と天文ファンの表現にはもともと隔たりがあるわけですが,「これは流星雨だなぁ」と感動していると「いや,もうこれは流星雨じゃない,流星嵐でしょう!」という声が聞こえてくるものなのです.流星嵐って言葉は本当にあります.
 さて,それで彗星が近づくと,よく天文雑誌などに「マイナス○等級まで明るくなる!」ってあおり文句が書かれます.アイソン彗星も「肉眼で見える!」って騒がれていました.
たぶん,いつものようにそんなに明るくならないだろうって思っていたんですが,でも,でも,ですよ,ここで万が一「大彗星」になったら悔しいじゃないですか.だから5時前に起きています.ただ,寒いので家の中からデジカメで写真を撮るという...このあたりがエセ天文ファンです.結論として,現時点で家の中からでは全く見えません.写真にも乙女座しか写っていません.もう,画面のゴミが彗星に見えてくるような気分です.そういえば,望遠鏡を「心眼」で覗いてみると星雲に色が付いて見える(※)と言っていた先輩がいたなぁ.
 ん〜,もう,明日はいいか...いや,もしも見ていないときに明るくなったら悔しいから,やはりちょっと起きて見てみるか...


※通常,望遠鏡で拡大して星雲を見ても人の目では色までは見えません.