2009年2月下旬〜3月 卒論発表と学会発表と卒業式

 2009年2月16日に一期生の卒論発表会が無事に終了しました.本研究室からは合計9人,一時間半の発表でした.
 同3月7日に,進学予定者のうち3名が日本機械学会関東支部講演会にて発表しました.
 そして,3月23日に一期生が卒業しました.
 その感想などを一挙に.

◆2月16日 卒論発表会
 2009年2月16日に一期生の卒論発表会が無事に終了しました.本研究室からは合計9人,一時間半の発表でした.
カレルチャペックのR.U.R.

  切り替え制御による回転型倒立振子の振り上げ制御(小林裕史)
  異なる自由度を持つ複数台のマニピュレータの協調制御(天貝健次)
  飛行ロボットによる物体運搬の数値シミュレーション(大須賀翔)
  人工ポテンシャル場を用いた車両型ロボットの障害物回避シミュレーション(本多瑠伊)
  マスタスレーブシステムを用いた車両型ロボットの遠隔操作(有山大祐)
  マスタスレーブシステムの力提示における粘性の影響(山崎貴彦)
  ロボットハンドによる指の屈曲動作の模倣(佐藤周平)
  ロボットハンドによるペン回し軌道の作成(鈴木遼)
  力覚デバイスを用いた描画訓練システムの構築(松家伸一)

学生達は,しっかり準備をして発表してくれていたと思います.練習しすぎて流暢なこと,流暢なこと(笑).いや,いくら練習しても,練習しすぎということはありません.はい.
 発表は,それぞれ学生のキャラクターが出るものですが,研究室によってもやはりカラーがあるように思います.博士課程の学生だった頃,恩師に「
学部生の発表を見ると,誰が担当しているか判るなぁ」と言われました.ということで,担当している学生の発表は,自分の鏡をみるようでドキドキします.特に,今回は指導教員としての初卒研生でしたので,このドキドキは学生時代,助手時代とは違う緊張感がありました.指導教員としての反省点はもちろんありますが,学生達のしっかりした発表を見ると,自分にも及第点つけて良いかなぁと思っています.

 当日は,2部屋並列で卒論発表を行ったので,学科学生の約半分の発表を聞きました.東洋大では,1年生の授業から担当していますので,学生達の成長ぶりが実感できます.4年前のあの様子から,よくぞ,ここまできたと,しみじみ思いました.特に,3年次の研究室配属直前の様子と比べても,しっかりしたなぁと思う学生が多く,卒業研究で成長したのだと思いました.


カレルチャペックのR.U.R.◆2月17日 卒論打ち上げ
 さて,卒論発表10日くらい前の話,
「卒論の打ち上げはどうするの?」と学生に聞いたら,「やるんですか?」と言われた...相変わらず,本研究室の学生はクールです(笑).いや,冗談だったそうです.発表翌日,17日に打ち上げをしました.1次会の場所はしゃぶしゃぶ食べ放題です...懐かしい.食べ放題なんて,学生時代以来かな?学生時代,周囲の男子学生達(特に下宿生)は「もとを取るぞ!」と意気込んでいました.が,今どきの学生達は,案外食べませんね...私は食べました.でも,やはり,もとは取れていないと思います.

 で,しゃぶしゃぶ食べ放題では,(車移動だったので)皆,一滴もアルコールを飲まず,研究室で二次会ということに...学生達は,
徹夜で打ち上げ飲み会をする計画で,しっかりゲーム機を持ち込んでいました.はい,大ゲーム大会.昨日まで発表練習に使っていたスクリーンが別の用途に活用されています...今日だけです.今日だけ!
 まぁ,全力で卒論発表を行った後に,全力で遊ぶのは良いでしょう.


◆3月7日 学会発表
 学会発表三人組(笑)は,卒論発表が終わっても,気を休めることもなく,学会に向けて準備をしました.といっても,基本的な流れは卒論発表で行っていますから,あとは2分増やすことと,質問対策です...いや,
倒立振子は結果を増やしたけど.
 当日,私が朝一のセッションのトップ,続いて小林君,午後1つ目のセッション後半に天貝君,午後2つ目のセッション最初に有山君というばらつき具合です.午前は制御,午後はロボットの一般セッションです.
 前日は,関東支部総会で,
学科教員が4人も揃ってしまったため,居酒屋に行くことになりました.大丈夫か,私?と思っていたら,優しき我が学科の先生方は夜9時には解放してくださいました.夜中まで続かなくて良かった.
 当日,茨城大には余裕を持って一時間前に到着.さて,準備と思ったら...
パソコンが壊れた!いや,冗談みたいにタイミングよく...青い画面が表示されて電源が落ち,起動しなくなりました.だめです...が,そうだ,私の直後に発表する小林君が来るはず.PCを借りよう.で,学生にパソコン借りて発表しました.学生がいてくれて良かった!
 ま,私のことはさておき,学生達はそれぞれ,卒論のときよりも上手く発表していました.学部生ながら,堂々としていて良かったと思います.また,多くの質問やコメントをもらうことができて,とても良かったです.ただ,質疑については,
私に似て?アドリブがきかないらしく,しどろもどろになってしまう場面が何箇所かありました.見ているこちらがドキドキしました.まぁ,彼らには初めての学会ですからね.
 学会発表後,水戸駅の中華料理屋で,打ち上げ反省会!をしました.学生達は,帰り道でも「まだまだ詰めていくべきことがたくさんある」とか,「もっと頑張ろう」なんていう前向きな発言をしていました.準備は大変でしたが,学生達に発表をさせてよかったなと思いました.
 今回の経験を,
彼ら自身の今後につなげていけるように,そして,研究室のほかのメンバーにもつなげていけるように,私も頑張ろう.


カレルチャペックのR.U.R.
◆3月23日 卒業式
 4年かぁ...ついに本学科の一期生が卒業です.学科主任の挨拶を聞いていたら,
じ〜んときた.自分の卒業式は淡々としていたのに(笑).
 学科ごとの卒業証書授与式の後,夕方には卒業祝賀会.ビンゴ大会など,とてもにぎやかで楽しいパーティでした.心の底から笑いました.
 大学で身につけた経験を自信に換えて,これからの社会人生活,大学院生活を頑張ってほしいと思います.