2005年7月1日-11日 IFAC2005 in Prague

IFAC World Congressがプラハで開催されました.2500件ほどの発表があった大きな学会です.基調講演はなんとKalmanでした.私にとっては教科書の中の人です.私の発表は最終日の最終セッションの最後でした.トリですね.セッション名は「倒立振子」で,国内だとあまり人が集まらないセッションのように思います.最終日ですし,何せ,プラハですから,人は残っていないだろうと,あきらめ半分で部屋に向かうと,部屋から人があふれるほどの大盛況でした(さほど大きな部屋ではなかったせいもあるけど).座長がだったからでしょう.は有名人ですから,会う前はドキドキしていましたが,会ってみるととても気さくで優しく,周りの人の気持ちを盛りあげることが上手な方だという印象を受けました.また,研究は楽しい!という気持ちがあふれ出ていました.緊張でカチコチになっていた私も,その人柄に励まされ,楽しく発表を終えることができました.で,ミーハーなことに,一緒に写真を撮らせてもらいました.

  

学会のBanquet(懇親会)は市民会館のスメタナホールで行われました.が,到着が遅かったため,スメタナホールの隣の小さなホールへ誘導されてしまいました.料理は一緒だけれど,裏方みたいだ.もちろん,小さなホールも立派だったんですけれど,スメタナホールと比較すると,全く雰囲気が違います.帰り際に見学したスメタナホールは厳かで豪華な雰囲気が漂っていました.

  

プラハの街は緯度が高いため,夜9時30分頃まで明るく,学会が終わってからでも十分観光ができます.滞在していた7月初旬はとても涼しく,半袖では肌寒いくらいでした.料理も不自由なことはなく,日本人の口に合うなと思いました.下の写真は,プラハ城にある大聖堂の塔の上から取った写真と教会内部です.さすが世界遺産の街です.きれいです.

  

学会会場(Prague Conference Centre)はVysehradという地下鉄駅のすぐそばにありました.この駅名はモルダウ川沿いにある城跡に由来しています.城の敷地内の墓地には,スメタナ,ドボルザークなど有名人の墓があります.そして,「ロボット」の名を作った戯曲家カレルチャペックの墓もあります.日本の墓とはずいぶん違っていて,それぞれ凝った形をしています.

  
チャペックのお墓.入り口にあった地図に気付かず,広い墓地のなかを長時間探しました.