2016年春学期  
 

科目名
学年
受講人数
評価
備考
機械工学序論
195
出席点+レポート 6人の教員でオムニバス+PBL
制御工学I(制御の基礎など)
3
96
中間テスト+期末テスト,演習・レポート  
制御工学I(制御の基礎など)
3
83
中間テスト+期末テスト,演習・レポート   
機械工学実験II/
エンジニアリングプラクティスII
3
31
出席点+レポート  
卒論I
4
8
輪講,平常点,中間報告 卒研
卒論II
4
1
輪講,平常点,中間報告 卒研(秋配属)
・序論の実習は,カタパルトのが衝撃的だったな.全体には真面目に製作しているけれど,面白い!というチームが減った気がする.相変わらず,1年のうちから報告書の未提出が私の感覚以上に多く,小学生レベルの雑なものもあって驚く.一生懸命書いている人との差が激しい.
・制御工学Iは,中間テストの点は良いのだが,期末は良くないな.中間での2クラスの平均は5点近くあったけれど,期末も合わせるとそれほどでもない.期末はほとんど同じ.期末に関しては相変わらず出力の定常値を求める問題なのにフィードバック系を構成してしまう学生がいるし,定常値が出せない.ただ,何度も講義で言ったせいか,昨年よりましかな.とはいえ,演習問題と少しパターンを変えただけで一気に出来なくなる感じは今年も同じ.演習をたくさん出すと,パターンだけ覚えてくる感じか.
・実験は昨年以上に登録者がとても少なかった.驚きの31人.良くできる学生と単位欲しさに来てる学生がくっきり分かれているような...レポートの差が大きい.かなりの率で遅刻してきている学生もいるようで,これはさすがに受講させずに帰らせた.教訓にしてくれると良いけれど.
・今年の卒論生は進路が定まらない学生が多く,春学期の出席率は悪かった.大学にも来ないから当然,卒論の進みがとても悪い.やり方は変えていないはずなのだけど,数年前とは学生が違ってきているのか.



◆「機械工学序論」 (山川担当分のみ) 関連ページ

内容
ポイント
3回分
ゴム動力車競技! 与えられた材料(厚紙2枚とプラスチック棒6本と輪ゴム)で,ゴム動力で動く車を作り,走行距離と走行速度を競います.タイヤの数とサイズ,ボディの形状,輪ゴムの使い方で,走行速度や距離,走行の安定性と再現性が変わってきます.そこには材料力学や運動学,機構学などの機械設計の考え方や,加工法やプロセス管理などの製造に関する考察が入ってきます.
アイディアや結果に対する考察をレポートにまとめて提出.

◆「制御工学I」 授業日程 manabaコース

内容
ポイント
授業の進め方について テキストは北川・堀込・小川「自動制御工学」.
評価は中間・期末テスト+α(講義中の演習・レポート)
制御とは? 自動制御の歴史.JISによる定義.講義の内容など.
システムの数式モデル(1) モデル化について.車の振動を簡略化したモデルとしてのばねダンパ系.バネダンパ系の運動方程式で表すと,2階の微分方程式(数式モデル)が得られることを理解する.電気回路も2階の微分方程式で得られる.
システムの数式モデル(2) 微分方程式を解けば,システムの挙動が得られるが,高階の微分方程式を解いて解析するのは大変である.そこで,Laplace変換を導入する.ここでは,Laplace変換の定義,性質(定理)を理解する.基本的な公式は覚える.定理も頭に入れておく.
システムの数式モデル(3) 逆Laplace変換の定義を学び,Laplace変換を用いた微分方程式の解法を学ぶ.簡単な関数については,Laplace変換前後の対応を覚える.簡単な一次微分方程式などで,微分方程式とラプラス変換後の代数方程式との対応を理解して欲しい.
システムの数式モデル(4) 制御工学でのシステム表現である伝達関数,および特性方程式,極などの定義を学ぶ.レポート課題.
システムの数式モデル(5) ブロック線図を学ぶ.
中間試験  
システムの安定性(1) 伝達関数表現されたシステムの安定性について学ぶ.安定性の定義,システムの極との関係を学ぶ.一次系で理解し,イメージを掴むこと.
システムの安定性(2) ラウスの安定判別法.レポート課題.
10
時間応答1 応答の種類の説明.時間応答と周波数応答の違い.一次遅れ系のステップ応答と時定数.
11
時間応答2 二次系のステップ応答(過渡応答)と制御指標について学ぶ.レポート課題.
12
時間応答3 極配置と過渡応答の関係を理解する.システムの過渡応答(収束速度や振動)は,おおよそは極によって推測できることを理解しよう.
13
時間応答4 定常状態について学ぶ.定常偏差,速度偏差などを理解し,システムの型とフィードバック制御について学ぶ.
14
演習とまとめ 外乱があるときの定常偏差の変化.制御系設計の演習.総括.
15
期末試験  

◆「機械工学実験II」 授業日程

内容
ポイント
ガイダンス 実験テキストの配布,諸注意.
グラフの描き方や読み方,および結果と考察について.
実験は全て出席し,レポートを提出すること.
2〜
テーマ4「DCモータの制御実験」
(2週に分けて実施)
第一週:DCモータを対象とし,ステップ応答によるシステムの同定を行う.PI制御のゲインを変えて応答を比較する.安定限界となるゲインを実験的に求める.
第二週:コントローラ設計(PIゲインの決定)を行い,古典制御およびモータ制御について理解する.
※準備として理論解などを求めてから実験を行う.特に自信のない人は,テキストを読んで予習をしてくること.
レポート 2週の実験後,レポートを一週間以内に提出 実験で得られた結果をまとめ,参考文献等を調べて考察し,自分の考えをまとめること.この際,全体の構成(話の流れ)を意識してまとめること.提出物であるので,相手に分かりやすい表現を心がける.
当然,途中書きのレポートは受け取らない(=再提出)

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