水野ゼミを考えている2年生諸君へ

 本ゼミナールの目的はただ1つ、学術的に意義のある卒業論文を書き上げることです。

 この目標を達成するために、論文の執筆に最低限必要な知識やノウハウを、しっかりと身に付けてもらいます。

 論文を書くということは、非常に苦労の多い知的営為です。論文は、数多くの本や論文を読み、自分の主張をまとめ、教員や他のゼミ生たちとくり返し討論し、そして何度も書き直して、ようやく完成します。

 ですから、ゼミを「楽しみたい」などと考えている人、「地味な読書や論文執筆は苦手だ」という人、「コツコツ努力するのは嫌い」という人、あるいは「楽に単位を取って卒業さえできればいい」と考えている人は、たとえ第2/3希望で選択肢が少ない状況であっても、絶対に本ゼミナールを希望しないで下さい

 本ゼミナールは、どんなに苦しくてもいいから、最高学府から学位を得た証拠として、自分なりに納得できる研究論文を残したい、という決意を持った人たちだけのためにあります。そのくらい固い意志を持っていないと、本ゼミナールから卒業することはできません。「仕方がない。水野ゼミでいいや」という気持ちで入った人は、絶対に成功しません。

 いうなれば、本ゼミナールは広報学科における3S(Serious=かたい、Stringent=きびしい、Severe=きつい)ゼミです。その代わり、もれなく3C(Content=満足、Confidence=自信、Competence=競争力)がついてきます。くり返しますが、それに耐えられそうもない人は、たとえ第2/3希望で選択肢が少ない状況であっても、絶対に本ゼミナールを希望しないで下さい

 確たる資格基準を設けるわけではありませんが、本ゼミナール希望者は「ジャーナリズム論」、「ジャーナリズム史A/B」の少なくとも1つを受講し、かつ「A」以上の評価を得ていることが望ましいでしょう。以上の授業を受講したことがない人は、受講経験者を上回る努力をする必要があります。

 ゼミ見学は1年中、いつでも歓迎します。基本的に水曜日の2時限目、3312(教員の研究室)で行っていますが、しばしば時間や場所を変更しますので、できれば事前に声をかけて下さい。ゼミの詳細なスケジュールは、このホームページ内のTM As A Teacherのページのシラバスを見て下さい。いつでも気軽にお越し下さい。

 水曜日の2時限目以外の時間にいらしても結構ですが、ゼミ登録をする前に、少なくとも1回は必ず教員に顔を見せるようにして下さい。なお、今年度の受講者数は、4年生が3名、3年生が2名です。

 希望者が多数の場合は、志望動機、これまでの成績(「ジャーナリズム論」、「ジャーナリズム史A/B」における評価を特に重視する)を考慮し、場合によっては面談によって選抜をします。具体的な日程などについては、選抜が必要となった時点で、教務課を通して通知します。本ゼミナールに所属することが決定した人は、春休み中に文献購読の課題を課しますので、そのつもりでいて下さい。

 最後に、広報学科の学生だからといって、広報学科のゼミを選ばなければいけないというルールはありません。第2/3希望で仕方なく望まない広報学科ゼミに入るよりは、興味のある他学科のゼミに入ったほうが、よほど建設的です。ゼミ生と教員は少なくとも2年間以上の長いつきあいになります。深く考えずにゼミナール選択を誤ると、お互いに非常に苦しい思いをすることになります。場合によっては留年や退学にいたるケースもあります。本ゼミに限らず、どの教員のゼミナールを選ぶべきか、くれぐれも慎重に検討して下さい。