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減衰振動

教科書に説明してあるように、抗力が速度に比例するとし、その比例定数をk とすると、運動方程式は

"DampedOscillation_ver6_1.gif"

と書ける.

"DampedOscillation_ver6_2.gif"

とし、初期条件

"DampedOscillation_ver6_3.gif"

として、運動方程式を解いてみよう.

In[1]:=

"DampedOscillation_ver6_4.gif"

Out[1]=

"DampedOscillation_ver6_5.gif"

もう少し見やすくしておこう.

In[2]:=

"DampedOscillation_ver6_6.gif"

Out[2]=

"DampedOscillation_ver6_7.gif"

これが上の初期条件を満たす解である. x[t]をこの解であるとすると定義する.

In[3]:=

"DampedOscillation_ver6_8.gif"

Out[3]=

"DampedOscillation_ver6_9.gif"

問1 ここで双曲線関数について述べておく.

In[4]:=

"DampedOscillation_ver6_10.gif"

Out[4]=

"DampedOscillation_ver6_11.gif"

In[5]:=

"DampedOscillation_ver6_12.gif"

Out[5]=

"DampedOscillation_ver6_13.gif"

In[6]:=

"DampedOscillation_ver6_14.gif"

Out[6]=

"DampedOscillation_ver6_15.gif"

である.まとめると,、

"DampedOscillation_ver6_16.gif"

さて、Mathematicaを使わず 以下を証明せよ.
(a) Sinh[i x]==i Sin[x]
(b) "DampedOscillation_ver6_17.gif"

減衰パラメターがゼロの場合

β =0であるから、

In[7]:=

"DampedOscillation_ver6_18.gif"

として、

In[8]:=

"DampedOscillation_ver6_19.gif"

Out[8]=

"DampedOscillation_ver6_20.gif"

若干見にくいので、

In[9]:=

"DampedOscillation_ver6_21.gif"

Out[9]=

"DampedOscillation_ver6_22.gif"

としてみると、分かり易い.初期位置を変化させながら、位置を時間の関数としてプロットしてみよう.

In[10]:=

"DampedOscillation_ver6_23.gif"

Out[10]=

"DampedOscillation_ver6_24.gif"

または,

In[11]:=

"DampedOscillation_ver6_25.gif"

Out[11]=

"DampedOscillation_ver6_26.gif"

相空間図を描いてみよう.

In[12]:=

"DampedOscillation_ver6_27.gif"

Out[12]=

"DampedOscillation_ver6_28.gif"

問2 この場合、系の力学的エネルギーはどのような時間変化をするか.実際に運動エネルギーと位置エネルギーの和を計算してみよ.

減衰パラメターが小さい場合(減衰振動)"DampedOscillation_ver6_29.gif"

"DampedOscillation_ver6_30.gif"

"DampedOscillation_ver6_31.gif"

と仮定する.

β =0と上で定義していたので、

In[13]:=

"DampedOscillation_ver6_32.gif"

として.その定義を消しておく.位置は

In[14]:=

"DampedOscillation_ver6_33.gif"

Out[14]=

"DampedOscillation_ver6_34.gif"

In[15]:=

"DampedOscillation_ver6_35.gif"

Out[15]=

"DampedOscillation_ver6_36.gif"

である.

減衰パラメターβ を変化させながら、位置を時間の関数としてプロットしてみよう.

In[16]:=

"DampedOscillation_ver6_37.gif"

Out[16]=

"DampedOscillation_ver6_38.gif"

減衰パラメターを変化させながら、相空間図を描いてみよう.

In[17]:=

"DampedOscillation_ver6_39.gif"

Out[17]=

"DampedOscillation_ver6_40.gif"

問3 上の図は何を表しているのか.物理的な解釈を行え.

アニメーション

  速度v[t]を以下のように定義しておく.

In[18]:=

"DampedOscillation_ver6_41.gif"

Out[18]=

"DampedOscillation_ver6_42.gif"

または,

In[19]:=

"DampedOscillation_ver6_43.gif"

Out[19]=

"DampedOscillation_ver6_44.gif"

さて、上でつかったgraph1を用いて、減衰パラメターを変化させながら、物体の位置の動きがわかるアニメーションをつくる.

In[20]:=

"DampedOscillation_ver6_45.gif"

Out[20]=

"DampedOscillation_ver6_46.gif"

問4 上のアニメーションから、何がわかるか、物理的に解釈して分かりやすく説明せよ.減衰パラメターβ がゼロに近いとき,また,"DampedOscillation_ver6_47.gif"に近いときどのように軌跡は振る舞うか. 

減衰パラメターが大きい場合(過減衰)"DampedOscillation_ver6_48.gif"

"DampedOscillation_ver6_49.gif"

"DampedOscillation_ver6_50.gif"

位置は

In[21]:=

"DampedOscillation_ver6_51.gif"

Out[21]=

"DampedOscillation_ver6_52.gif"

である.

減衰パラメターβ を変化させながら、位置を時間の関数としてプロットしてみよう.

In[22]:=

"DampedOscillation_ver6_53.gif"

Out[22]=

"DampedOscillation_ver6_54.gif"

減衰パラメターを変化させながら、相空間図を描いてみよう.

In[23]:=

"DampedOscillation_ver6_55.gif"

Out[23]=

"DampedOscillation_ver6_56.gif"

アニメーション

In[24]:=

"DampedOscillation_ver6_57.gif"

Out[24]=

"DampedOscillation_ver6_58.gif"

β < "DampedOscillation_ver6_59.gif" の時は軌跡は螺旋を描き原点に収束する. β ≥ "DampedOscillation_ver6_60.gif" 0 の場合は螺旋は描かず直接原点に収束する.この収束した点を 固定点 (fixed point) またはポイントアトラクター (point
attractor) と呼ぶ.このケースでは ポイントアトラクターは一つであるが、カオスを起こしうるの場合では ポイントアトラクター が有数個であったり無い事がある.

問5上のアニメーションを解釈して分かりやすく説明せよ.βの値が何の時一番早く固定点に収束するか.

In[25]:=

"DampedOscillation_ver6_61.gif"

Out[25]=

"DampedOscillation_ver6_62.gif"

In[26]:=

"DampedOscillation_ver6_63.gif"

Out[26]=

"DampedOscillation_ver6_64.gif"

減衰パラメターが自然角振動数に等しい場合(臨界減衰)"DampedOscillation_ver6_65.gif"

"DampedOscillation_ver6_66.gif"

"DampedOscillation_ver6_67.gif"

位置は

In[27]:=

"DampedOscillation_ver6_68.gif"

Out[27]=

"DampedOscillation_ver6_69.gif"

である.

初期位置を変化させながら、位置を時間の関数としてプロットしてみよう.

In[28]:=

"DampedOscillation_ver6_70.gif"

Out[28]=

"DampedOscillation_ver6_71.gif"

初期位置を変化させながら、相空間図を描いてみよう.

In[29]:=

"DampedOscillation_ver6_72.gif"

Out[29]=

"DampedOscillation_ver6_73.gif"

アニメーション

In[30]:=

"DampedOscillation_ver6_74.gif"

Out[30]=

"DampedOscillation_ver6_75.gif"

In[31]:=

"DampedOscillation_ver6_76.gif"

Out[31]=

"DampedOscillation_ver6_77.gif"

In[32]:=

"DampedOscillation_ver6_78.gif"

Out[32]=

"DampedOscillation_ver6_79.gif"

In[33]:=

"DampedOscillation_ver6_80.gif"

Out[33]=

"DampedOscillation_ver6_81.gif"

In[34]:=

"DampedOscillation_ver6_82.gif"

Out[34]=

"DampedOscillation_ver6_83.gif"

In[35]:=

"DampedOscillation_ver6_84.gif"

Out[35]=

"DampedOscillation_ver6_85.gif"

問6上のアニメーションを解釈して臨界減衰について分かりやすく説明せよ.

問7 過減衰においては、臨界減衰の時に比べて減衰パラメターの値が大きいのに固定点(原点)にたどり着くのに時間が多くかかるのはなぜか.また、どうして時間がたつと、直線に漸近して原点に収束するが、なぜか(教科書を参照).

問8上のアニメ-ションはわかりやすくするために"DampedOscillation_ver6_86.gif"の二つのパラメターの大きさの違いによって場合分けをしたが、適当にパラメターを選び、全ての場合を一つの図にして、上と同じようにアニメーションを作るにはどうインプットをすれば良いか.

Spikey Created with Wolfram Mathematica 6