グループ作業の必要性

1.合同ゼミ

 他大学ゼミとの討論会(合同ゼミ)を開始したのは1998年度です。当初は、どのようなテーマや形式が適切なのかを私自身がはっきりと認識できず、文字通り試行錯誤の連続でした。残念ながら思うような成果が得られなかったため、2002-03年度には中断せざるをえませんでした。しかし、それまでの反省点を踏まえながら2004年度の2年生から、合同ゼミを再開しました。以前よりも教育効果が見込めるようになりましたので、2005年度からは、23両学年で合同ゼミを開催するようになりました。

 合同ゼミを開くことの意義は、主に二つあります。第一に、上記の共同作業の方法を学ぶこと、第二に、プレゼンテーションとディベートの実体験です。

  その目的を、どの程度まで達成してきたかは定かではありませんが、とりあえず活動記録を残しておき、今後、より実りの多い合同ゼミを実現するための踏み石にしたいと思っております。

2.共同論文

タイトル 掲載誌
日本の地域開発 2003年 『白山経済』第42集
バブルの発生と崩壊 2004年 『白山経済』第43集
日本の機械工業集積 2005年 『白山経済』第44集
 本ゼミの特徴の一つは、グループ作業に力を入れていることにあります。すなわち、2・3年生には、合同ゼミと共同論文の作成に取り組ませています。
 
 4年生には卒業論文の作成という目標があり、それ以外にあえて課題を課す必要性を感じません。 しかしながら、そもそも大学の使命が社会人にふさわしい人格と良識の完成にあり、また、多くの卒業生が企業組織に就職することを考慮しますと、2・3年生の場合、個々人の努力に委ねられる論文の作成やそのための報告とするだけでは、ゼミの学習として不十分といわざるをえません。

 それゆえ、2・3年生には論文作成指導だけでなく、チームでの作業の進め方や作業に対する責任感の重要性を学ぶ場を与える必要があると感じております。
 ゼミ生が少数といった事情により合同ゼミの実施が好ましくないと判断した場合、あるいは不可能な場合、代案として共同論文の作成を課しています。これまでに作成し経済学部(1部)の学生論文集『白山経済』に掲載した共同論文は、下記のとおりです。最近では、3年生の共同論文を自主的に外部の懸賞論文に投稿させるよう促してもいます。
 以上のうち、2007年度以降に作成した共同論文は、本サイトで公開します。ぜひ参照してください。