2011年4月28日up 5月2日写真追加

福島県いわき市勿来ボランティア・レポート

岡田健一

(岡田さんは、国際地域学科の卒業生です)

2011年4月18日

4月18日、福島県いわき市の勿来地区災害ボランティアセンターに行き、お手伝いをしてきました。
まだ立ち上げたばかりなのですが、地元の方が 中心に運営する、とてもしっかりした組織です。

センターについては、WEBを参照ください。
http://ndvc.blog59.fc2.com/

いわき市は津波の被害もあり、余震などで断水している箇所がまだいくつかあるようです。私は、高校生と一緒に液状化ででてきた泥の泥かきのお手伝いをしました。

小名浜港にも行ったのですが、津波の被害で港はほぼ壊滅状態でした。復旧に長い時間を要することを改めて実感しました。もし関心がある学生がいたら、勿来でのボランティアを紹介してあげて下さい。

*アクセス
東京からいわき市勿来地区までの距離はおよそ180キロ。車で高速道路(常磐道)を利用して、所要時間は約3時間。東京-いわき市を結ぶ高速バスは毎日運行している。

私は常磐道を利用しました。震災の影響で、道路に亀裂が入っているため、一部速度が制限されていたり一車線通行の箇所がありました。それでも地震後一カ月経過して、かなり道路は復旧している様子でした。東京からいわき市まで、問題なく車で行くことができました。

*持ち物
交通費、昼食、飲み物は自分で用意しました。
ボランティアの仕事は現地に行かないとわからないケースが多いが、マスク、手袋、タオル、長靴、動きやすい服装で行くことは必須。
勿来の場合、スコップやバケツなどの作業で使う道具類は、現地で用意してくれました。

*ボランティアの受け入れ団体
いわき市勿来地区災害ボランティアセンターが中心となって、ボランティアを受け入れ、勿来の被災地域を支援している。本部スタッフが、ボランティアセンターに待機して、地域のニーズとボランティアの派遣のコーディネートをしている。

*ボランティアの手順
①受付にて、ボランティア活動受付票を記入
②ボランティア保険に加入(未加入の場合)
③受付後控え室で待機
④被災された方から集まっているニーズをもとに作業(班編成)をして、メンバーの中からリーダーを決定
⑤作業班ごとに作業内容役割分担 
⑥移動(ボランティアセンターの方が現場まで送迎してくれる)
⑦作業(活動時間は、午前と午後、約2時間ずつ)
⑧戻り、資器材を片付け
⑨帰宅

私は液状化で出てきた泥の掻きだし作業を、、ある内装会社で5人で行いました。震災で休校中のため、高校生もボランティアに参加していました。勿来では本部スタッフの受け入れ体制がしっかりしているので、はじめてボランティアに行く人も心配せず作業ができると思います。


写真1(左) 勿来:海岸から数百メールの畑の様子。津波によって流木などが流れ着いている。
写真2(右) 勿来: 地震によってマンホールが隆起している。液状化現象もみられ、道路が波打っている箇所も多くあった。震災後一カ月経っているにもかかわらず、余震のため断水している地域もある。

写真3 小名浜港: 勿来から10キロに位置する小名浜港の様子。津波被害にあった建物が崩れ、道路をふさいでいる。港近くの家の多くは、津波で一階あたりまで浸かってしまった。道路には使えなくなった家財道具が山積みとなっている。

写真4 小名浜港: 小名浜港は、復旧の目途が立っておらず、座礁した船も手つかずの状態となっている。

写真5 小名浜港: 多くの船が津波で港に打ちつけられ、散乱している。港のコンクリート上にまで船が持ち上げられている。

 

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