JENを訪問して

その1

国際地域学科1年 勝又綾奈

 5月19日、飯田橋駅から5分ほど歩いた所にあるJENの東京本部事務局を訪れました。国際開発協力論を受講している学生10名が、子島先生と一緒にJENの活動説明会に参加しました。事務所は、日本のNGO事務所の中では大きい方だそうですが、普段は気にも留めないようなビルの7階にあり、想像していたものよりも少し違っていました。

 オフィスには普通の会社のようにデスクが並び、本棚には国際開発に関係する本などが置いてあります。土曜日のこの日、事務所には職員とボランティアの方が5、6名いました。事務所の方々は皆親切で、この人たちだからこそ「心のケア」を目的とした活動を進めることができたのだろうと思いました。人数や仕事内容に合わせて、必要最小限の事務所であり、無駄なコストをかけていないという印象を受けました。

 今回は、海外事業部次長の平野さんが私たちに説明してくれました。

 「JENの活動は、旧ユーゴスラビアの支援から始まりました。今では国を問わず、緊急支援が必要な場合に、すぐに現地に向かい支援を行っています。JENでは、特に心理社会プロジェクトに力を入れています。戦争や災害などで家族を失うといった、心に傷を負った人々の心のケアを行っています。たとえば、編み物やダンスの教室を開いて、同じ傷を持った人と語り合い、自分達に熱中できるものを見つけてもらっています」

 課題や問題も聞くことができました。たとえば、ある場所で災害が起こった時、初めは募金がたくさん集まりますが、年数が経つにつれ、集まらなくなってしまいます。長期間一定の場所で支援するJENは資金に困ってしまいます。多くのNGOが災害の支援に行っても短期間で引き揚げてしまうのは、資金が原因だそうです。また支援先によって、日本のNGOであることを明かす時と明かさない時があるそうです。イラクでは、日本のNGOというだけでテロに狙われてしまう可能性があるため、明かさないように注意して活動しているそうです。

 活動の中でもとりわけ難しいのが、撤退するタイミングです。いつまでも活動を続けていくのではなく、最終的に「支援がいらなくなる」ことが支援の目的です。そのためには、JENの活動を現地の人々に引き継いでもらう必要があります。そのうえで日本から資金を送り、現地で作った編み物などの品を日本で販売するといった支援形態に変えていくことが望まれています。

 JEN Supporter’s Clubというボランティア組織についても説明がありました。活動の主旨に賛同したサポーターが集まり、JENをサポートしています。グローバルフェスタ、フリーマーケットなどに参加したり、勉強会を開いたり誰でも気軽に参加できるものとなっています。2005年には活動によって集めた17万円をJENに寄付したそうです。

 説明会では、JENのこれまでの活動について詳しく知ることができました。支援先の様子を映した映像を見ることで、どのようなことを考えて支援を行っているのか良く分かりました。説明会を通して、事前に学習したことの理解がより深まったように思います。今までNGOというと、堅い印象を持っていましたが、とても親しみやすい組織であることがわかりました。また事務所の大きさ以上に、活動は広い範囲で行われており、多くの人々が携っていることを実感しました。今回の説明会には、一般の方も訪れていました。日本の国内にも、国際的な問題に目を向けている人が多くいることを実感しました。

 

 

その2

国際地域学科1年 芝田麻美

 JENの東京本部事務所に行ってきました。事務所までは飯田橋駅から歩いて5分ほどで着きました。ビルの7階にあり、日本のNGOの事務所の中では大きい方だそうですが、想像していたよりは広くなかったです。中にはデスクや国際協力に関係する本や資料が並んでいました。この日、事務所にいたのは、ボランティアの方々も含め5、6人程でした。人数や仕事内容に合わせて、必要最小限の事務所であり、無駄なコストをかけないという印象を受けました。

 説明会では、JENのこれまでの活動について、詳しく知ることができました。事前に学習していったので、より理解が深まったと思います。また、支援先の様子を映した映像を見て、どのような考えに基づいて支援しているのかわかりました。

 また、活動から生じる問題についての話も聞くことが出来ました。たとえば、ある場所で災害が起こると、募金はたくさん集まるそうです。しかし年数が経つと集まらなくなってしまうので、長期間一定の場所を支援をするJENは資金に困ります。災害が起きて支援に行っても、少し経つと引き上げるNGOが多いのは、それが1つの理由だそうです。また、支援先によって、「日本のNGO」であることを明かす時と、明かさない時があるそうです。イラクではNGOと言うだけでテロに狙われてしまうので、厳重に隠して活動しているそうです。

 ボランティアの説明も行われました。JEN Supporter's Club(JSC)というボランティア組織があり、JENの活動をサポートしています。誰でも気軽に参加でき、イベントやJENのスタッフとの交流もあって、楽しくボランティア活動ができます。

 

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