コード M820301
2010年 1年次配当
(春)観光交流特論 選択 2単位
Advanced Theory of Tourism Exchange 教授 梁 春香
講義の目的・内容
現代観光は、もはや一つの社会現象であり、観光行動は人間のさまざまな交流活動の一つと位置づけられている。この観光による交流活動は、今日では地球規模で展開されており、その性格も、かつての「非日常的」活動から「日常的」活動へと変貌しつつある。本講義では、観光を仲介とした人々の他者との「触れ合い」、自然界との「触れ合い」、文化との「触れ合い」によって、どのような交流関係が構築されるかを考察し、社会学、心理学、経済学などの視点も取り入れながら、観光による人々の交流活動のメカニズムを論理的に解明することを目的とする。
学期スケジュール
前半は講義中心にするが、後半は課題研究について、共同討議を中心にする。討論は参加者の当番制で、指定されたテキストの部分を精読し、または与えられた課題について、その要点などをプリントし、参加者全員に配布して、それについて、討論するものとする。
また、学習の進捗状況に応じて、調査、研究を行い、その成果を取りまとめ、研究発表ができるよう指導する。
指導方法
講義と個別の指導方法をとる。具体的に基礎理論を考察したうえで、観光交流の意義と概念、観光交流の相互作用、さらに観光者の現代観光行動の変化過程について、テーマを与えて、それについて、各人に発表をしてもらう。
成績評価の方法・基準
大学院要覧に明記されている成績評価基準に従うが、平素の研究意欲、研究姿勢などと総合的に評価する。
テキスト
前田勇著「観光とサービスの心理学」 学分社
JNTO国際観光白書「世界と日本の国際観光交流の動向」最新版
参考書
学習の進捗状況に合わせて、指示する。
受講対象科目
国際地域研究科国際観光専攻の学生
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