岩渕研究室

 
 

生物多様性の減少や地球温暖化など、環境変化は生態系や私たちの生活に着実に影響を及ぼし始めています。一言に環境変化といっても、地球温暖化のように地球規模のものもあれば、もっと狭い範囲のものもあり、その時空間スケールは実に様々です。さらに、これらの変化が複雑に相互作用しています。そのため、生物や生態系にどのような影響が及ぶのか分かっていないことがたくさんあります。当研究室では、とくに湖沼などの淡水生態系を対象に、環境変化による生物や生態系への影響を研究しています(テーマ1)。

 また私達の生活は、食べ物や水、安定した気候、レクリエーションなど様々な自然からの恩恵(生態系サービス)を受けて成り立っています。そしてこれらの生態系サービスの基盤となるのが生物多様性です。しかし、生態系サービスも生物多様性も数値で表すことが困難なため、地球温暖化や二酸化炭素増加などの問題に比べて社会の認知度・理解度が低いのが現状です。当研究室では、科学的な評価だけでなく社会学・経済学的な評価も加味した統合的な定量評価手法の開発研究を行っています(テーマ2)。

 

岩渕研究室(生態適応科学研究室)

  1. 環境変化による生物や生態系への影響を調べる。

  2. 生物多様性や生態系サービスを数値で評価する。