(3)角館・八幡平周辺(2003.08)
見学場所
1)角館
芦名家,佐竹北家の城下町として栄えた「東北の小京都」の中の1つ.
石黒家,青柳家,安藤本家,岩橋家など武家屋敷がならぶ街並みは
重要伝統的建造物群保存地区に指定されている.
左:表町下丁(おもてまちしもちょう)の街並み
左2番目:敵の進軍を滞らせる枡形
中央:北側の武家町と南側の商人町を区分する火除け.この先に,ランドマークとして外山がある.
右2番目:武家屋敷周辺の枝垂桜も有名であるが,桧木内川沿いは長さ2kmの国指定
名勝となっている.昭和8年救農土木事業によって完成された堤防上に今上天皇の生誕を記念して植樹.
右:南側にもう1つある田町武家屋敷に位置する西宮家明治後期から地主として発展した
当時を思わせる5つの土蔵があります.
感想:個別の武家屋敷にいろいろな情報が展示されているが,それらを観光情報を発進するセンターがない.
保存の苦労や歴史的な背景を紹介した歴史博物館のような施設があっても良いと考える.
他の季節におけるさまざまな催事や保存のための取り組みなどを深く紹介することによって,
さらにリピーターの創出が可能と考えられる.
また,各種資料の整備・販売や異なった観光周遊ルートの提示,休憩など滞在場所の
提供も歴史博物館などの施設によって同時に提供することが可能となるのではないだろうか?
2)乳頭温泉,鶴の湯
観光カリスマにも選ばれた御主人が経営する温泉.
詳細はこちら→国土交通省,観光カリスマHP
3)玉川温泉
pH1.2と極めて酸性が強く,湧出量9,000リットル/分で1ケ所からの湧出量では日本一の温泉.
さまざまな影響を与えた「玉川毒水」は,現在中和処理施設により,その軽減が図られている.
左:玉川温泉園地自然研究路入り口(既に,このあたりで硫黄の匂いがする)
中左:入浴に加え,岩盤にゴザを敷いて横になる岩盤浴をしている人も見受けられる.
中右:「大噴(おおぶけ)」と呼ばれる湧出口.
右:大噴から流れ出る湯の川
4)八幡平
那須火山帯北部に位置する.溶岩の粘性が低いため,富士山のような円錐形のコニーデ,
昭和新山のようなトロイデと異なり,盾を寝かしたようななだらかなアスピーテ状の山.
頂上には,かつての火口に水がたまった沼が点在し,硫黄状成分の溶解により
水面は紺碧に見える.
資料
1)秋田県農林水産部農山村振興課 (疎水の歩みを語る)