(2)利根川・渡良瀬川治水施設巡検(2003.05.29)

目的:利根川東遷,渡良瀬遊水地の整備,水資源保全の実態把握
(筑波大学大学院環境科学研究科・環境科学実習に参加させていただきました)

見学場所
 1)関宿城博物館
  利根川東遷の際に,河川掘削を行った西端部に位置する.
  かつての日光道中の脇街道(日光東往還)の宿場町として発展.
  関宿の棒だし,関宿水閘門(土木学会近代土木遺産2000選に選定)が見られる.

   

  左:入館パンフレット(中央部白い建物が博物館.左に曲がる稼動に関宿水閘門が見える)
  右:博物館展示図録(最下写真 利根川(左,東遷され開削された河道)と江戸川(右)との分岐点に立つ博物館)

    

  左:博物館入り口,右:嘗ての城を模した関宿城博物館(スーパー堤防上に築城)

    

  左:関宿閘門,右:関宿水門(土木遺産2000選)

 

 2)渡良瀬遊水池出張所(国土交通省関東地方整備局利根川上流河川事務所)
  渡良瀬遊水地の管理を行っている出張所において,遊水地の設置目的や役割,管理方法や水質浄化方法について説明を受けた後,遊水地内の視察を行いました.

   

  左:遊水地の概要(ハート型のくぼみ部分が旧谷中村中心部.遊水地は平成2年度に完成)
  右:普段遊水地水面は放流に備え,渡良瀬川水面より上に保たれており,閉鎖されたダムとして機能.水質悪化の対策としてヨシ原浄化施設を毎秒5トンを物理的,生化学的作用により浄化を行っている)

     

     
  左上:アシ浄化施設(右側流路とアシ群落)とその導水路(左側流路)
  右上:展望台(兼導水機械施設)での説明(背後に一面のアシ原が見える)
  左下:透明度の確認作業(アシによって,透明度,臭度,BOD,TCの低下がみられる)

 

資料

 1)関宿城博物館 (展示品,刊行物情報が掲載)
 2)国土交通省利根川上流河川事務所 (洪水ハザードマップ,氾濫シミュレーション,カスリン台風や治水に関する情報を掲載.見学は,渡良瀬遊水池出張所(遊水地管理を担当))

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