コード 8211004 
地域研究II Study of Local Regional Area II 
2年次配当 必修 2単位 

講義の目的,
内容 歴史的な街並み保存のために「重要伝統的建造物群保存地区」が文化庁によって指定されている.現在,61地区の指定がなされているが,古い街並みが保存されていることに加え,地元が活発に保存運動を行っているかが指定の要件となっている.本研究では,これらの中からいくつかの地区を取り上げ,現在の観光地保護・整備の実態把握に留まらず,何故街並みが残っていたのか,歴史的・地理学的視点から考察するとともに,保存活動に影響を及ぼしている要因を人的要因やその組織・活動形態を含めて分析する.これらの研究を通じて、地域活性化等に与える影響を明らかにすることが研究目的であり、研究の結果から、町並み保存やそれにもとづく活性化のために必要不可欠な要因が明らかになると考えられる。なお、前半の半年で、重要伝建地区のピックアップ、概要把握を行い、その後に具体的な地点を抽出し、詳細分析を行う予定である。 授業の前半では,複数の地域を例に,その事例紹介を行った後,後半では履修する各学生も1つの対象地域を取り上げ,その地域に関する情報収集から事例紹介,現状と今後の課題について授業内で発表,質疑応答・討論を実施する予定である.

学期スケジュール  
授業前半では,妻籠,近江八幡,川越,神戸などを取り上げ,その地域の歴史や地理条件などの都市としての基本特性,観光地整備における実態の紹介を行う.後半部では,各学生から対象地域に関する発表を行い,ディスカッションを行う予定である. 指導方法  適宜資料を配付しながら,講義を進める.

成績評価の方法  出席,期末試験を総合的に評価する予定 

参考書  
脇田武光,観光立地論,大明堂,\4000 
(財)日本観光協会編,観光地づくりの実践,(財)日本観光協会,\1,890 
(財)日本交通公社調査部編,観光読本,東洋経済新報社,\1,900 
室谷正裕著,新時代の国内観光−魅力度評価の試み−,(財)運輸政策研究機構,\3,990  
アーバンアメニティ研究所,観光診断ケーススタディ,たいせい,¥3000

 

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