国際観光研究演習(古屋秀樹 担当分)
授業の目的
・「主体的に」取組みながら、観光に関する1つの事柄についての知見を深める。
・上記を通じて、「論理的」に考え、発表を通じて人に説明する技術(スキル)をトレーニングする。
授業内容
下記に原案を示しますが、その他自分が興味を持つことについて(協議の上)テーマ設定することも可能です。そのテーマについて、個人もしくはグループで情報収集を行い、ゼミにおいて発表を進めることを考えています。
2週に1回程度の発表を行いながら、専門的知識、パソコンなどの技術習得を合わせて進めます。なお、テーマは半期完結を考えていますが、継続的に設定することも可能です。
研究内容
1.観光地入込み客数の推計−交通施設整備、観光資源整備による影響を考慮して−
観光資源の開発や道路整備等による交通にかかる所要時間の短縮が,観光入り込み客数にあたえる影響を数字で(定量的に)求めようとするものです.
2.観光客の意思決定構造に関する分析−マーケティングアプローチを用いて−
観光客の目的地の選び方,観光地に行ったあとの感想,評価について,アンケート調査などのデータにもとづき数量化分析,コンジョイント分析手法,デプスインタビューなどにより,観光客の思考過程を把握します.
3.まちづくり事例に関する情報収集ならびに今後の観光地整備に向けて
−伝統建築物群保存地区、城下町、宿場町などを対象として−
観光地の形成過程について,文献収集や役所,地域の人々,観光関係者へのヒアリングを通じて実態把握を行います.
4.海外における観光政策に関する実態分析
フランスをはじめ,外国における観光行政,政策に関する実態把握,日本との違い,観光地育成に関する方法について分析しようとするものとです.日本や各地域の観光振興のために有益な知見を得ることを目的とします.
5.観光教育の方法、コンテンツ整備に関する研究
例えば,小学校の総合学習における古い橋や建物などの作られた背景,特性等の紹介を通じて,観光資源への興味や観光マナーの醸成などを目的として,そのための方法論や内容(コンテンツ)などに関する検討を行います.
所属希望の学生さんへの希望
・ こだわりを持って自主的に研究を進める学生さん,やる気のある学生さんを希望します。
・ パソコンを用いた発表や各種分析、資料作成を義務付けます。
・ インターネットだけでは表層的な情報しか集まりません。自ら現地に行く、ヒヤリングやアンケートを行う、情報収集にさまざまな図書館、市役所、研究所にアクセスするなど、実際に足で情報を稼ぐ、汗をかいた実習ができる学生さんを希望します。
・ 試行錯誤しながら,研究室を作りたいと考えています.一緒に頑張ってくれる学生さんを待っています.