質量分析

Mass Spectrometry

 
 

 近年、環境や医療の分野では分析対象に「何が」、「どれだけ」含まれているのかがしばしば注目されています。たとえば、食品中の栄養素や混入した化学物質、土壌中の汚染物質、血液中のホルモンの量などです。

 生体分子や環境に存在している物質は多岐にわたります。それらがどのような構造をしているのかを突き止めるために、質量分析という手法を用いて分析します。タンパク質やその配列、低分子化合物とその構造などを分析できます(定性分析)。

 またこの機械とクロマトグラフィーを組み合わせることで(大学では液体クロマトグラフ(写真右と左にある紺色の機械)と組み合わせています)、混合物である生体分子を分離して分析することができます。

 さらにはそれらの分子がどれだけその生体に含まれているのかを分析することもできます(定量分析)。

 私たちの研究では、植物体に含まれるクマリン化合物を始めとしたさまざまな化合物の構造決定や蓄積量の定量にこの機器を用いています。また、これらの植物の成分がどのように環境中で分解されているのかの追跡にも用いています。

 この技術は、環境分析や医療分析に用いられています。

Waters ESI Q-TOFMS SynaptG2(+UPLC, nanoUPLC)

Shimadzu AximaCFR (MALDI-TOFMS)