東洋大学

コンセプト図
研究コンセプト:医工学、脳科学、免疫学の関係





研究センター外観
研究センター拠点

東洋大学川越キャンパス

これまでの医工学研究は医療に直接的に係わる学問分野として発展してきました。しかし、少子高齢化時代を迎え、安心・安全な社会を形成するには,医療のみならず生活の場にも適用できる新たな医工学研究の領域への展開が求められています。生活習慣病はその名が示すように、日々の生活を改善することにより、予防・症状の軽減を図ることができます。わが国の保険医療制度の危機的状況からも、自己の持つ調節能力、防衛能力、治癒能力を高め、いかに健康を維持していくことが21世紀の重要課題となってきています。

人は自然環境、社会環境、食品環境など外なる環境と細胞・組織・器官、さらには心などの内なる環境の影響を受けます。生体は自己の機能により恒常性を維持しています。この機能をいかに高め、機能しやすい環境をつくり、補助するかが、重要です。特に、脳は自律神経系や内分泌系の最高中枢として、免疫系との相互作用等により、生活習慣病等の発症にも大きな影響を及ぼしています。本プロジェクトにおいては、ストレスと運動に着目して脳科学的アプローチにより、ストレスの可視化を試みます。脳背景活動の機能的意味付けと可視化により、自己の持つ調節能力、防衛能力、治癒能力を高め、健康を維持するための運動プログラム、バイオフィードバックシステム等のヘルスサポートシステムの開発を行っています。

すなわち、本研究プロジェクトではストレスの脳・神経科学的研究の成果や脳背景活動の機能的解析から、ストレスマネージメントの為の新しいコンセプトによる測定法、可視化法およびそれに必要なセンサ、装置の開発、さらにそれらを利用した総合的ストレスマネージメントプログラムを開発します。

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