10行プログラミング

 

dataPro.gif
データ処理プログラミング環境dataPro

東洋大学講議資料     2001(c)旭貴朗

プログラミングを体験しよう


 前提:インターネットからソフトを自宅のパソコンにダウンロードできて、ワープロができること。

← 左図をクリックすると大きな画像が出てきます。

 

1.はじめに

 dataProという自作ソフトを使って、簡単なプログラミングを体験しよう。dataProを起動すると、図1のようなウインドウがあらわれる。そこには、ひとつのボタンと4つのフィールド(文字を書くところ)が見える。左下のフィールドにデータを入力し、中央の大きなフィールドにプログラム(MetaTalk言語)を書く。右上のボタンをクリックすると、あなたのプログラムが動きだし、結果が右下のフィールドに書き込まれます。ただし、あなたのプログラムは10行以内で書いてください。

2.dataProのダウンロード

 機種にあわせて、サンプルと本体を「右クリックで」ダウンロードしてください。

Windows

98/Me/NT/2000

サンプル albeit.txt (7KB)

本体 dataPro.exe(1.5MB)

Macintosh

Mac OS 7.5 以上

サンプル albeit.txt (7KB)

本体 dataPro(1.5MB)

 

 ちなみに「使い方」マニュアルはありません。このWebページそのものがマニュアルですから、保存や印刷しておいてください。MetaTalk言語については、4節で簡単に説明します。もしも詳しいヘルプが欲しいなら、MetaCard社からMetaCard(デモ版)というソフト一式をダウンロードする必要があります。

3.クイックスタート

 ダウンロードした2つのファイル(サンプルと本体)は、同じフォルダに置いて下さい。

・起動と終了
 本体をダブルクリックすると起動し、図1のような(しかし、中央のフィールドが空白の)ウインドウが開きます。終了するには、FileメニューのQuitを選択します。
 中央のフィールド(card field "program")には、まだプログラムを書いてないので、右上のRunボタンをクリックしても何も変化は起こりません。もしも、シャープ「#」で始まるコメントが書いてあっても、変化はありません。「#」あるいは「--」で始まる行は、プログラムを読みやすくするためのコメントだとみなされて、dataProソフトはそれを無視します。

・Fileメニュー(Import)
 サンプルプログラムalbeit.txtを読み込むには、まず名前(ファイル名)を指定してからImportして下さい。ファイル名は、ファイル名フィールド(your file name: の右側)に書きます。(すでにそうなっているかもしれません。)それから、FileメニューのImportを選択します。すると、中央のフィールドに、albeit.txtの内容が表示されます。

・Runボタン
 これで図1とそっくり同じになりました。ここでRunボタンをクリックすると、右下のフィールドに処理結果が表示されます。
 たぶん読み込んだプログラムを修正し、Runボタンを押していろいろ試すことになるでしょう。もしも暴走したら、どうするか。Windowsなら、CNTL+"C"を押して下さい。Macintoshなら、Appleキーを押しながらピリオド"."キーを押して下さい。あなたのプログラムの処理が終了します。それでもダメならdataProソフトを強制終了してください。

・Fileメニュー(Export)
 プログラムフィールド(card field "program")にある、読み込んだプログラムを修正したり、遊んだりしたあと、もしもそれを保存したければ、まず名前(ファイル名)をつけてから保存して下さい。ファイル名は、ファイル名フィールド(your file name: の右側)に書きます。あなたに確認もせず、いきなり保存しますから注意してください。保存したユーザプログラムは、普通のテキストファイルですので、メモ帳やSimple Textで内容を見ることができます。
 したがって、メモ帳で10行プログラムを作成したあとで、そのファイルをImportしてもいいわけです。

・Editメニュー(cut, copy, paste)は、文字列に対して作用します。

・Helpメニューは、何もしません。

 

4.サンプルプログラムの解説(MetaTalk言語入門)

 あなたの作成するプログラムは、MetaTalk言語の文法にしたがっていなければなりません。MetaTalkは、日常言語(英語ですが)に非常に近く、理解しやすく、覚えやすい言語です。(実は、MetaTalkはMacintoshのHyperTalkを拡張したものです。)

 

repeat with n=1 to the number of lines in cd fld "data"
put the line n of cd fld "data" into aLine
if (word 5 of aLine) > 0
then
put (word 3 of aLine)*(word 4 of aLine) into kotsuHi
put (word 2 of aLine)*(word 5 of aLine)+kotsuHi into shikyuGaku
put aLine&&kotsuHi&" "&shikyuGaku&&return after cd fld "result"
end if
end repeat

 

5.やってみよう

 プログラミング入門者は、1行プログラムから作ってみよう。コマンドputをまず練習しよう。つぎに、if〜end if、repeat〜end repeat、の順で練習しよう。

6.謝辞

 10行プログラミングソフトdataProは、MetaCard社の
MetaCard(デモ版)で作成しました。