住所録を作る


 住所録を作ることは、ひょっとしてプログラミング入門になるかもしれない。

 住所録は便利である。検索すれば、知人の住所や電話番号が表示される。なによりも年賀状の住所が印刷できる。しかしながら、もっとうまい使用方法がないものか。たとえば、正月に自宅にきた200通の年賀状を見ながら、住所を修正する作業も面倒である。住所をチェックする、変わっていれば修正する、年末に出してなかったら新たな賀状を作成する。けっこう複雑である。しかしパターンは決まっている(定型的である)。このような「複雑だが定型的な作業をできるだけ自動化する」こともプログラミングの入門である。

 今は電子メールの時代なので有効ではないかもしれないが、わたしはその昔、手紙を書くことを自動化しようとした。カード型データベースでは、ひらがなで人名検索し、住所が表示される。それだけでなく、検索結果画面にあらかじめボタンを配置しておき、そのボタンをクリックするとワープロが起動する、そこにはすでに宛先の住所と氏名および自分の住所氏名が記入されている。手紙の本文を作成し、印刷する。あとは印刷物を3つに折り曲げて、窓付き封筒に入れれば、切手を貼るだけで投函することができる。これくらい自動化したいものだ。ここでは、画面の住所をワープロにcopy & pasteしない、封筒に住所を手書きしない、のりを使わない、などの効率化がはかられている。