Last update on 2007-04-06

講義の目的，内容

ロボティクスは ロボットを作る学問（ロボット工学）と ロボットを使う学問から構成されます． ロボットを作る学問は，機械工学，電子工学，コンピュータ工学など， 機械を設計し，製作し，計測し，制御することであり，技術的な内容です． ロボットを使う学問は，ユーザインタフェース，人間工学，認知心理学など， 使う側である人間に関わる部分であり， これを科学的に（数学的に）表現することで，技術との結びつきができます． 若い学問ですので，体系化された部分と体系化の途中の部分とがありますが， その学問の現状を知ることがこの授業の目的です．

この授業は，機能ロボティクス学科の最初の専門科目として， 機能ロボティクス学科の全般的紹介や学科の狙い， ロボティクスとはどういう学問・技術かという説明， どのような基礎技術が使われているか， どのような応用がされているか， ロボティクスを学ぶために必要な視点（ものの考え方）， 等について，10人の教員によりオムニバス形式で講義します．

授業スケジュール

以下の内容およびスケジュールを予定している．（案）
変更ある場合には授業中ならびに掲示で指示する．

回数	日付	担当者	内容
(1)	4月 9日	松元教授	授業ガイダンス 機能ロボティクス学科で何を学ぶか？
(2)	4月16日	石原教授	人間とロボットはどう関係しうるのか？
(3)	4月23日	石川教授	機械の材料と生物の材料はどう違うのか？
(4)	5月 7日	望月教授	生物の運動機能とロボット
(5)	5月14日	山川准教授	ロボットの運動制御
(6)	5月21日	松本教授	人間の頭脳の中ではどのような情報処理がなされているのか？
(7)	5月28日	友納准教授	ロボットは環境をどう認識するのか？
(8)	6月 4日	加藤准教授	ロボット外観製作とロボット外観による人の心身変化の測定
(9)	6月11日	人見教授	人間とロボットのコミュニケーション
(10)	6月18日	寺田教授	医療分野におけるロボットとは？
(11)	6月25日	松元教授	ロボットサッカー大会RoboCupは何を目指しているのか？
(12)	7月 2日	寺田教授（学科主任）	まとめ（ロボットの未来）
(13)	7月 9日	山川准教授（教務委員）	テスト

指導方法

なるべく多くの写真やビデオを使い，わかりやすく説明します． 技術開発や研究の現状を知り，ロボットに多くの分野が関係していることを 理解して下さい．例えば， ロボットを学ぶために，なぜ数学を勉強する必要があるのか， なぜ心理学を勉強する必要があるのかなど，を理解して欲しいと思います． 積極的な受講態度を持って聴講して下さい．

成績評価の方法

出席，小テストまたはレポート，期末試験により評価します．

テキスト

特にありません．

参考書

特に指定しません．