機能ロボティクス学科「ロボティクス入門」

担当者: 望月教授,石川教授,松元教授,石原教授,松本助教授,山川助教授


Last update on 2005-04-06

講義の目的,内容

ロボティクスは ロボットを作る学問(ロボット工学)と ロボットを使う学問から構成されます. ロボットを作る学問は,機械工学,電子工学,コンピュータ工学など, 機械を設計し,製作し,計測し,制御することであり,技術的な内容です. ロボットを使う学問は,ユーザインタフェース,人間工学,認知心理学など, 使う側である人間に関わる部分であり, これを科学的に(数学的に)表現することで,技術との結びつきができます. 若い学問ですので,体系化された部分と体系化の途中の部分がありますが, その学問の現状を知ることがこの授業の目的です.

この授業は,機能ロボティクス学科の最初の専門科目として, 機能ロボティクス学科の全般的紹介や学科の狙い, ロボティクスとはどういう学問・技術かという説明, どのような基礎技術が使われているか, どのような応用がされているか, ロボティクスを学ぶために必要な視点(ものの考え方), 等について,6人の教員によりオムニバス形式で講義します.

授業スケジュール

以下の内容およびスケジュールを予定している. 変更ある場合には授業中ならびに掲示で指示する.

回数 日付 担当者 内容
(1) 4月11日 松元教授 授業ガイダンス
これまでに開発されたロボットにはどのようなものがあるのか?
(2) 4月18日 望月教授 なぜ生物を学び,生物をまねるのか?
(3) 4月25日 石川教授 機械の材料と生物の材料はどう違うのか?
(4) 5月 9日 松本助教授 人間の頭脳の中ではどのような情報処理がなされているのか?
(5) 5月16日 山川助教授 人間の情報処理と運動制御はどう関係付けられるのか
(6) 5月23日 石原教授 人間の心理を考えることがロボットにどう関係するのか?
(7) 5月30日 望月教授 生物の運動機能はどのようなものか?
- 6月6日 (休講日) (学祖祭のため終日休講)
(8) 6月13日 石川教授 どうやって柔らかい材料を作り,どのように未来のロボットに利用するか?
(9) 6月20日 松本助教授 コンピュータで頭脳の情報処理を真似するには?
(10) 6月27日 山川助教授 コンピュータでロボットを制御するにはどうするか?
(11) 7月 4日 松元教授 ロボットサッカー大会RoboCupは何を目指しているのか?
(12) 7月11日 石原教授 人間とロボットが仲良く暮らすには何が必要か?

指導方法

なるべく多くの写真やビデオを使い,わかりやすく説明します. 技術開発や研究の現状を知り,ロボットに多くの分野が関係していることを 理解して下さい.例えば, ロボットを学ぶために,なぜ数学を勉強する必要があるのか, なぜ心理学を勉強する必要があるのかなど,を理解して欲しいと思います. 積極的な受講態度を持って聴講して下さい.

成績評価の方法

レポート並びに期末試験により評価します.

テキスト

特にありません.

参考書

特に指定しません.


担当教育科目一覧
松元明弘のホームページへ
Edited by Akihiro MATSUMOTO