主催:山車ロボットコンテスト実行委員会(東洋大学工学部機能ロボティクス学科)
後援:日本機械学会関東支部
2007


2007年11月4日に,工学部キャンパスがある川越市にちなんで「山車ロボットコンテスト」を行いました.昨年に続いて,2回目の開催です.今年は24名の高校生が参加し,自作ロボットで競技にいどみました.工学祭の期間中ということで,一般見学者もたくさん来てくれました.特に,前半は見学者が多く,会場が一杯になりました.小さいお子さんも椅子に座って興味深げに見てくれていました.華やかに紙ふぶきを散らすパフォーマンスに驚いたり,開きそうで開かない障子の向こう側にやきもきしたり,驚くような回転速度で風を起こして対戦相手の垂れ幕を巻き上げるロボットに笑ったりと,参加ロボット達が見せたユニークで,ときどき予想外な動きに,会場は大いに盛り上がりました.


◆ 競技風景の写真は後日掲載予定です.

競技は,1台だけで走行する「単独競技」と,4台同時にスタートさせる「複数台競技」です.相手のロボットとぶつかったところで演技をすれば,さらに技術点が加算されます.また,技術点とは別に,装飾と演技内容に応じて,芸術点が加算されます.

特に,複数台競技では,激しい動きで互いのロボットが壊れることもしばしば.ひっかわせ(お囃子合戦)というよりも,けんか神輿?(笑).
本番当日まで,相手のロボットの形状も動きもわからないので,複数台競技での動きは,製作者にも予想がつかないところがあります.対戦相手にぶつかることで,動きがかわりますからね.じっと辻で待ち伏せていたのに,相手が来てくれずに制限時間が終わってしまったり,ぶつかってくる相手から逃げても逃げても追いつかれたり...見ているほうも面白いです.ロボットは決められたプログラムにしたがって動いているだけですが,「意志を持ってわざとやっているのか?」などと想像してしまいますね.



参加者および審査員の皆さん

◆JAPAN ROBOTECH社のHPにて,参加ロボットの写真が紹介されています.
  http://www.japan-robotech.com/robodesigner/userworks/index.html#
  No.52からNo.75までが,今回参加した山車ロボットです.

◆結果

技術点,芸術点が最も高かった人がそれぞれ表彰されました.

 最優秀技術賞...附属牛久高校2年 渡邉真希子さん
 最優秀芸術賞...本庄高校3年 鈴木歩 君

また,印象的なパフォーマンスをした人が審査員特別賞に選ばれました.

 審査員特別賞(ジャパンロボテック賞)..大宮開成高校3年 渋谷悠太 君
 審査員特別賞(ロボコンマガジン賞)...新座総合高校2年 田代大樹 君
 審査員特別賞(やきとりひびき賞)....筑波大附属坂戸高校3年 千野拡 君
 審査員特別賞(川越市賞)........附属牛久高校2年 伊藤夢稀さん

◆スタッフ&審査員

審査員....河野孝治 様 (ジャパンロボテック社 代表取締役社長)
         竹西素子 様 (ロボコンマガジン 編集長)
         日疋好春 様 (ひびき 代表取締役社長)
         急式稔之 様 (川越市役所 商工振興課)
         尾崎晴男 教授 (東洋大学工学部学部長補佐)

実行委員...東洋大学工学部機能ロボティクス学科 松元明弘,友納正裕,山川聡子

協力(アルバイト)......東洋大学工学部 ロボット工学研究室

◆ロボコンマガジンNo.55(2007年12月号)のp.69に写真入で紹介されました.

     

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