東洋大学機械工学科
一年生必須科目「機械工学序論」の一部で実施中

  B班結果(2014年6月23日)


◆各競技項目の最優秀チームと結果◆ 名前は学籍番号順です

1.最長距離(3回走行した中の最長距離で競いました)

    矢澤 佑介君,山崎 大希君,吉田 祐希君のチーム  

    記録 7008[mm]

2.速度(1m地点を通過するまでにかかった最短時間で競いました)

    乗岡 優一君,布施 健汰君,古田 圭二君のチーム

    記録 0.14[s]

3.安定性(3回走行した走行距離の平均値で競いました)

    池上 大地君,井上 雄太君,角田 絵未さんのチーム 

    記録 6299[mm]

4.アイディア(皆さんに最も「すごいな」と思ったチームを投票してもらって決めました)

    藤原 侑也君,星野 拓哉君,本間 史也君のチーム 

   車体が分離して加速します.分離機構のアイディアもさることながら,分離後も直進性を保って安定走行するところでも票を集めました.



◆チームごとの写真◆






                               



◆感想など◆

 全21チームの平均走行距離は3.2mでした.平均距離は少々短めですが,全体的に真っ直ぐ走っていたように思います.

 今回はカタパルト形式(パチンコ式やスタートの坂道)や分離型などのアイディアがいくつかありました.これまで,カタパルト形式や分離型は強度的に不安があったり,機構が複雑だったりして安定した走行ができないという印象がありました.しかし,今回はいずれもシンプルな機構にすることでこれらの障がいをクリアし,カタパルトや分離型で走行距離を伸ばしました.アイディアと結果が結びついていて感心しました.また,馬車を思い起こさせるガタガタした走行ながらも何故か真っ直ぐ走るものや,坂道スタートで位置エネルギを使ってみるものなど,面白いものが登場しました.

 最長距離を出したチームは,カタパルト形式でした.平らな厚紙に短い杭を固定し,そこにゴムを引っかけて初速度を出すパチンコ状のもの.カタパルトは床との接地面が多く,強度が確保され,また大型の車体は直進性があり,これまでのカタパルト形式の常識を覆す走行距離でした.

 最短時間の記録を出したチームもカタパルト式でした.このグループは車体が小さく,見えないくらいの速さで1mを超えました.タイヤではなく車体全体で転がったような移動でしたが,潔く走行距離を捨てて,最速を狙った結果だと思います.

 安定性が一番優れていたチームは正統派の車体で,見た目の派手さはなくとも剛性を高めた車体で直進性を確保し,堅実に走りました.

 投票で1位を獲得したチームは分離型の車体でした.過去に登場した分離型の車体は,複雑な機構ゆえに本番での成功確率が低い印象でした.このチームはシンプルな分離機構(後方の車体の動輪に巻かれたゴムが動輪から離れるときの勢いで前方の車体を押し出す)で3回とも分離に成功し,5m以上走行しました.分離時のゴムの音もハツラツとしていて気持ち良かったです.


 質問などは1号館4階1432室山川,もしくは1434室山田先生まで.